6月11日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年6月11日(木)の米国株式市場は、トランプ大統領がイランへの攻撃計画を中止し、関係国との和平協議が進展していると表明したことを受けて大幅反発しました。ダウ平均は930ドル高(+1.9%)、S&P500は+1.8%、ナスダックは+2.5%と主要3指数がそろって上昇。
市場は中東情勢の緊張緩和への期待からリスク選好を強め、売られ過ぎた銘柄を中心に買い戻しが入りました。一方で、機関投資家の積極的な買いは限定的で、個人投資家やクオンツ主導の上昇との見方もあります。債券市場でも買いが入り、米国債利回りは低下しました。市場は依然として中東情勢の行方を注視しています。

以下は、11日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

サンディスク(SNDK)

株価変動: +14.50%
詳細: フラッシュメモリー製品を手がける企業です。メモリー関連株への買い戻しが広がる中、マイクロンとともに大きく上昇しました。

KLA(KLAC)

株価変動: +12.92%
詳細: 半導体検査・計測装置を手がける企業です。バークレイズが目標株価を1,700ドルから2,250ドルへ大幅に引き上げたことを受け、株価が大きく上昇しました。

ラムリサーチ(LRCX)

株価変動: +12.65%
詳細: 半導体製造装置メーカーです。バークレイズが目標株価を275ドルから335ドルに引き上げたことで買いが集まり、S&P500構成銘柄の中でも上位の上昇率となりました。

マイクロン・テクノロジー(MU)

株価変動: +11.66%
詳細: メモリーチップ大手です。競合のSKハイニックスがウエハー生産能力を3倍にする計画を示したものの、投資家はそれを大きな悪材料とは受け止めず、AI向けメモリー需要への期待から株価が上昇しました。
*関連記事「マイクロン株11.7%急騰、AIメモリ相場はまだ終わっていないのか

エコスター(SATS)

株価変動: +11.19%
詳細: 衛星通信関連企業です。同社は昨年、スペースXに周波数を売却する契約を結び、その対価としてスペースX株の約2%に相当する2億6,200万株を取得する予定です。スペースXのIPO価格を1株135ドルとした場合、その保有株の価値は約350億ドルとされ、スペースX関連銘柄として買われました。
*関連記事「スペースX上場で注目のエコスター株、巨額資産でも株価が下がる理由

マーベル・テクノロジー(MRVL)

株価変動: +11.13%
詳細: AIインフラ向け半導体を手がける企業です。マーベルはクラウド向けのカスタム半導体やデータセンター接続製品を展開しており、AI関連需要への期待が高まっています。さらに、同社は6月22日の取引開始前にS&P500へ採用される予定で、指数連動ファンドによる買い需要への思惑も株価を押し上げました。

インテル(INTC)

株価変動: +9.27%
詳細: 半導体メーカーです。バンク・オブ・アメリカが投資判断を「アンダーパフォーム」から「買い」に引き上げ、目標株価も96ドルから135ドルに引き上げたことで株価が上昇しました。

スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)

株価変動: +9.22%
詳細: AIサーバーなどを手がける企業です。前日に70億ドル規模の株式売却計画を発表して急落していましたが、この日は買い戻しが入り反発しました。

インターデジタル(IDCC)

株価変動: +8.96%
詳細: 無線通信、動画、AI関連技術の研究開発を手がける企業です。アマゾンとの特許ライセンス契約を発表し、両社が係争中の訴訟をすべて解決することで合意したため、株価が大きく上昇しました。

ナヴァン(NAVN)

株価変動: +8.43%
詳細: 法人向け旅行・経費管理プラットフォームを展開する企業です。第1四半期決算でアナリスト予想を上回る利益を発表し、通期見通しも引き上げたことで株価が上昇しました。

ウエスタン・デジタル(WDC)

株価変動: +8.00%
詳細: ハードディスクドライブなどのストレージ製品を手がける企業です。半導体・メモリー関連株の反発に連動し、株価が上昇しました。

ルメンタム・ホールディングス(LITE)

株価変動: +4.26%
詳細: 光通信関連部品を手がける企業です。AI関連株の急落で売り込まれていましたが、J.P.モルガンが「オーバーウエート」評価と目標株価1,130ドルを維持したことで株価が上昇しました。

コヒレント(COHR)

株価変動: +2.48%
詳細: 光通信・レーザー関連製品を手がける企業です。J.P.モルガンは「オーバーウエート」評価と目標株価380ドルを維持しており、AI関連株の買い戻しに連動して株価は小幅に上昇しました。

オラクル(ORCL)

株価変動: -8.53%
詳細: データベースやクラウドサービスを展開するソフトウェア大手です。今四半期の売上高見通しが市場予想を下回り、通期見通しも据え置かれたことが嫌気されました。さらに、AIデータセンター向けの設備投資が予想以上に大きかったことも重荷となりました。
*関連記事「オラクル株急落の理由:AIクラウド急成長でも市場が警戒する3つのリスク

ダナ(DAN)

株価変動: -15.11%
詳細: 自動車部品メーカーです。イートンのモビリティ事業とダナの既存事業を統合する計画が発表されました。統合後は売上高110億ドル規模の部品サプライヤーとなる見込みですが、市場では統合リスクや株主構成への懸念が意識され、株価は大きく下落しました。

*過去記事 株価変動

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