9月21日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年9月21日(月)の米国株式市場は、イラン情勢の緊張緩和期待を背景に原油価格が下落し、主要3指数がそろって上昇しました。ナスダック総合指数は599.55ポイント高の27,122.09(+2.26%)で、6月以来の史上最高値を更新。S&P500指数は114.20ポイント高の7,764.70(+1.49%)、ダウ工業株30種平均は366.19ドル高の52,048.83(+0.71%)でした。原油安によるインフレ圧力の緩和期待も投資家心理を改善させ、AI関連株を中心に買いが広がりました。

以下は、21日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

グリーンランド・マインズ(GRML)

株価変動: +243.86%
詳細: グリーンランドの鉱物資源開発に関連する企業です。トランプ大統領がデンマークおよびグリーンランドと安全保障を巡る合意に達し、米国によるグリーンランドの鉱物資源へのアクセス拡大期待が高まりました。投資家の資源関連株への買いが急速に広がり、株価は急騰しました。

グリーンランド・エナジー(GLND)

株価変動: +141.26%
詳細: グリーンランドのエネルギー・資源開発に関連する企業です。米国とデンマーク、グリーンランドによる安全保障合意を受け、米国企業による現地の鉱物資源開発が進むとの期待が高まりました。グリーンランド関連株への投機的な資金流入も加わり、大幅高となりました。

クリティカル・メタルズ(CRML)

株価変動: +38.63%
詳細: レアアースなど重要鉱物の開発を手掛ける企業です。トランプ大統領がデンマークおよびグリーンランドと安全保障を巡る合意に達したことで、米国がグリーンランドの豊富な鉱物資源へアクセスしやすくなるとの期待が高まりました。重要鉱物関連株への買いが集まり、急騰しました。

グレイル(GRAL)

株価変動: +33.68%
詳細: がんの早期発見を目的とした血液検査を開発する企業です。FDAの諮問委員会が、多種類のがんを症状が出る前に発見することを目指す血液検査「Galleri」の承認申請を審査する予定となり、期待が高まりました。FDAが最終的に承認すれば、米国初の正式承認された多がん早期検出(MCED)血液検査となる可能性があります。

アーム・ホールディングス(ARM)

株価変動: +17.16%
詳細: 半導体設計技術を提供する企業です。メタのパーソナルAIエージェント「ミューズ」の普及によって、AIエージェントを動かすためのCPU需要が大きく増えるとの期待が高まりました。メタはアームがエージェンティックAI向けに開発する新しいCPUの主要パートナーでもあり、AIエージェントの普及がアームの成長につながるとの見方から買いが集まりました。
*関連記事「メタ「ミューズ」人気でインテル・アーム・AMD上昇 AIエージェントがCPU需要を変える」

モデルナ(MRNA)

株価変動: +12.27%
詳細: mRNA技術を活用した医薬品を開発するバイオ企業です。メルクと共同開発する実験的ながんワクチン「intismeran autogene」を巡り、3件の研究要旨が欧州臨床腫瘍学会の年次総会で発表されることになりました。がんワクチンへの期待から買いが続き、2026年の株価上昇率は486%に達しています。

インテル(INTC)

株価変動: +12.14%
詳細: 半導体大手です。AI関連銘柄への資金流入が強まるなか、投資家が実績のあるAI関連企業へ買いを広げました。メタのパーソナルAIエージェント「ミューズ」に関連したCPU需要拡大への期待も追い風となり、S&P500構成銘柄で最大の上昇となりました。
*関連記事「メタ「ミューズ」人気でインテル・アーム・AMD上昇 AIエージェントがCPU需要を変える」

メタ・プラットフォームズ(META)

株価変動: +11.43%
詳細: FacebookやInstagramを運営する大手テクノロジー企業です。パーソナルAIエージェント「ミューズ」が投資家から高い評価を受け、AI事業の成長期待が一段と強まりました。9月の株価上昇率は30%近くに達し、2019年1月以来となる好調な月間パフォーマンスとなる勢いです。
*関連記事「メタ株11%超上昇 AIエージェント「ミューズ」は1,300億ドル投資を回収できるか」

ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)

株価変動: +10.79%
詳細: 映画、テレビ、ストリーミング事業を展開する大手メディア企業です。パラマウント・スカイダンスとの大型統合を巡り、カリフォルニア州など12州が提起していた独占禁止法上の訴訟で和解に達したと報じられました。合併実現に向けた大きな障害が取り除かれるとの期待から買いが集まりました。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)

株価変動: +9.95%
詳細: CPUやGPUを手掛ける半導体大手です。AI関連株への買いが強まるなか、CPUやAI半導体の需要拡大期待から株価が上昇しました。一時時価総額が1兆ドルを突破し、6月30日以来となる過去最高値圏まで上昇しました。
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ストラテジー(MSTR)

株価変動: +9.47%
詳細: ビットコインを大量に保有する企業です。暗号資産規制法案「Clarity Act」を巡る上院での採決が前週に不調に終わった後も、ビットコイン価格が反発し、8万5,000ドル台まで上昇しました。暗号資産関連株への資金流入が強まり、株価も大幅高となりました。

スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)

株価変動: +5.40%
詳細: AI向けサーバーを製造する企業です。米中間でAIを巡る対話が進むとの期待や、AI関連株全体への資金流入を背景に買いが集まりました。AIインフラ投資拡大の恩恵を受ける銘柄として上昇しました。

マーベル・テクノロジー(MRVL)

株価変動: +5.38%
詳細: データセンターや通信向け半導体を手掛ける企業です。AI関連株全体が上昇するなか、データセンター向け半導体や高速通信技術への需要拡大期待から買われました。

シエナ(CIEN)

株価変動: +4.92%
詳細: 光通信ネットワーク機器を手掛ける企業です。エバコアが投資判断を「インライン」から「アウトパフォーム」に引き上げ、目標株価を375ドルから550ドルへ大幅に引き上げました。AIデータセンターの拡大で光ネットワークが重要な課題になっているとして、AIインフラ投資の恩恵を受ける銘柄として評価されました。

コインベース・グローバル(COIN)

株価変動: +3.50%
詳細: 米国最大級の暗号資産取引所を運営する企業です。ビットコイン価格が反発し、暗号資産市場に買いが戻ったことで上昇しました。暗号資産関連株全体への資金流入も追い風となりました。

ロビンフッド・マーケッツ(HOOD)

株価変動: +2.90%
詳細: 株式や暗号資産のオンライン取引サービスを提供する企業です。ビットコインを中心に暗号資産価格が反発したことで、暗号資産取引の活発化や収益拡大への期待が高まりました。ストラテジーやコインベースとともに買われました。

マイクロン・テクノロジー(MU)

株価変動: +2.77%
詳細: DRAMやNAND型フラッシュメモリーを手掛ける大手半導体企業です。AI関連株への買いが強まるなか、AIデータセンター向けメモリー需要の拡大期待から上昇しました。

エヌビディア(NVDA)

株価変動: +2.30%
詳細: AI向けGPUで圧倒的なシェアを持つ半導体大手です。米中両国がAI分野について対話することで合意したことや、AI関連株全体への買いが追い風となりました。AIインフラ投資の中心銘柄として堅調に推移しました。

アルファベット(GOOGL)

株価変動: +1.55%
詳細: Googleを傘下に持つ大手テクノロジー企業です。AI関連株全体への資金流入に加え、米中がAI分野の対話を進めるとの期待を背景に買われました。

フェデックス(FDX)

株価変動: -2.59%
詳細: 世界的な物流・宅配サービス企業です。物流関連株への売りが広がるなか、UPSとともにS&P500の下落率上位となりました。景気や物流需要の先行きに対する警戒感が株価の重荷となりました。

HP(HPQ)

株価変動: -4.20%
詳細: パソコンやプリンターを手掛ける大手ハードウェア企業です。2027年を通じてパソコン業界の出荷台数低迷が続くと予想されるなか、会社側がまだ計画策定期間にあるとして通期業績見通しを提示しませんでした。PC市場の回復遅れへの懸念から売られました。

ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)

株価変動: -4.36%
詳細: 世界最大級の物流・宅配サービス企業です。物流需要や景気の先行きへの懸念から売りが強まり、この日のS&P500構成銘柄で最大の下落となりました。フェデックスも同時に下落し、物流株全体が軟調となりました。

ZTOエクスプレス(ZTO)

株価変動: -7.18%
詳細: 中国を中心に宅配・物流サービスを展開する企業です。2026年の荷物取扱量の成長見通しを従来の10〜13%から6〜10%へ引き下げたことへの警戒感が続いています。さらに、アナリストによる投資判断の引き下げや目標株価の引き下げも投資家心理の重荷となり、大幅安となりました。

ノボ・ノルディスク(NVO)

株価変動: -7.92%
詳細: 糖尿病治療薬や肥満症治療薬を手掛けるデンマークの製薬大手です。2030年までにピーク時の年間売上高がそれぞれ10億ドルを超える5種類以上の新薬を投入する成長戦略を発表しました。しかし、市場は将来の成長計画よりも足元の成長鈍化や競争激化への懸念を重視し、株価は大幅に下落しました。

*過去記事 株価変動

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