7月31日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年7月31日(金)の米国株式市場は、月末の買い戻しが続き、ナスダック総合指数が1.00%高、S&P500が0.70%高、ダウ平均が276.97ドル高の0.53%上昇しました。ただし、7月月間ではナスダックが3.2%安と20年ぶりの大幅下落となり、S&P500も0.1%安でした。一方、ダウ平均は0.3%高を確保しました。ハイテク株の下落が相場の重荷となりましたが、S&P500は最高値圏を維持しており、市場では上昇相場の一時的な調整との見方もあります。

以下は、31日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

レプリミューン(REPL)

株価変動: +107.02%
詳細: がん免疫療法の開発を手がけるバイオ医薬品企業です。米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会が、進行性黒色腫を対象とする同社の実験的な皮膚がん治療薬について、10対3で承認を支持しました。承認期待が急速に高まり、急騰しました。

アマゾン(AMZN)

株価変動: +15.32%
詳細: Eコマースやクラウドサービス、広告事業などを展開する大手テクノロジー企業です。第2四半期の売上高と利益が市場予想を上回ったことが好感され、2015年4月24日以来、約11年ぶりの大幅な株価上昇となりました。2026年の設備投資計画を2,000億ドルから2,200億ドルへ引き上げましたが、AWSの成長やAI投資の収益化に対する期待が懸念を上回りました。
*関連記事「アマゾン株が11年ぶりの急騰 AWS売上36.7%増で「年間1兆ドル構想」は現実になるか

アルファベット(GOOGL)

株価変動: +6.73%
詳細: Google検索やYouTube、Google Cloudなどを展開する大手テクノロジー企業です。AI需要を背景としたGoogle Cloudの成長期待や、大手テクノロジー企業の決算を受けたクラウド・AI関連株への買いが追い風となり、株価は上昇しました。

バーティブ・ホールディングス(VRT)

株価変動: +6.18%
詳細: データセンター向けの電源設備や冷却システムを提供するインフラ企業です。第2四半期決算と通期見通しを受けて前々日に17.3%下落していましたが、押し目買いが入り、株価は2営業日連続で上昇しました。ただし、週間では依然として大幅な下落となっています。

マイクロソフト(MSFT)

株価変動: +3.02%
詳細: クラウドサービスや業務用ソフトウェア、AI関連事業を展開する大手テクノロジー企業です。好決算を受けて前日に15.5%上昇した後も買いが続き、株価はさらに3%上昇しました。7月29日の終値からの2営業日では約19%上昇し、約26年ぶりの大幅な2日間上昇となりました。

エヌビディア(NVDA)

株価変動: +2.93%
詳細: AI向けGPUやデータセンター用半導体を手がける半導体企業です。テクノロジー株の反発や、アマゾンをはじめとする大手クラウド企業のAI投資継続が追い風となり、株価は上昇しました。

マーベル・テクノロジー(MRVL)

株価変動: +2.32%
詳細: データセンターや通信機器向けの半導体を設計する企業です。アマゾンが使用するAI向けカスタム半導体の設計を支援していることから、アマゾンの好決算とAI設備投資の拡大が材料視され、株価は上昇しました。

インテル(INTC)

株価変動: -1.02%
詳細: パソコンやデータセンター向け半導体を手がける大手半導体企業です。前日に半導体関連銘柄が大幅上昇した反動や利益確定売りに押され、株価は下落しました。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)

株価変動: -1.90%
詳細: CPUやGPU、データセンター向け半導体を設計する企業です。前日に大幅上昇していた反動から利益確定売りが優勢となり、株価は下落しました。

スペースX(SPCX)

株価変動: -3.41%
詳細: ロケット打ち上げや衛星通信サービスを展開する宇宙開発企業です。テスラの中国事業売却とスペースXとの統合に関する報道が出ましたが、イーロン・マスクCEOが内容を否定しました。統合観測をめぐる不透明感から、株価は下落しました。

SKハイニックス(SKHY)

株価変動: -3.54%
詳細: HBMやDRAM、NAND型フラッシュメモリを手がける韓国の大手半導体メモリ企業です。米国預託証券(ADR)は一時162.65ドルまで上昇しましたが、その後売りに押され、143.73ドルで取引を終えました。韓国市場では株価が30%上昇しており、個人投資家によるレバレッジETFを通じた積極的な買いが注目されています。

モデルナ(MRNA)

株価変動: -5.35%
詳細: mRNA技術を活用したワクチンや治療薬を開発するバイオ医薬品企業です。第2四半期の1株当たり損失は市場予想より小さく、売上高も予想を上回りました。また、通期の売上高について10%増加するとの見通しを据え置きましたが、株価は5.4%下落しました。

マイクロン・テクノロジー(MU)

株価変動: -5.90%
詳細: DRAMやNAND型フラッシュメモリ、HBMなどを手がける米国の半導体メモリ企業です。前日に18%急騰した反動から利益確定売りが広がり、株価は5.9%下落しました。アップルのティム・クックCEOがメモリ価格の上昇継続を見込む一方、中国企業を追加調達先とする計画には言及しなかったことも注目されました。

アップル(AAPL)

株価変動: -7.35%
詳細: iPhoneやMac、各種デジタルサービスを展開する大手テクノロジー企業です。決算は市場予想を上回ったものの、今後の業績見通しが投資家の期待に届かなかったことから、株価は大きく下落しました。決算発表翌日の下落率としては、2014年1月28日以来の大きさとなりました。
*関連記事「アップル決算は予想超えでも株価急落 クック時代の終焉とハードウェア回帰がもたらす試練

リビアン・オートモーティブ(RIVN)

株価変動: -9.57%
詳細: 電動ピックアップトラックやSUVを開発・製造する電気自動車企業です。第2四半期決算は市場予想を上回り、2026年の納車見通しを6万5,000台から7万台へ引き上げました。しかし、収益性や事業拡大への懸念を払拭できず、株価は9.6%下落しました。

コインベース・グローバル(COIN)

株価変動: -10.59%
詳細: 暗号資産の取引所や関連金融サービスを提供する企業です。第2四半期の損失が市場予想より大きく、売上高も予想を下回ったことから、株価は大きく下落しました。

レディット(RDDT)

株価変動: -20.99%
詳細: 掲示板型のソーシャルメディアプラットフォームを運営する企業です。第2四半期決算は市場予想を上回りましたが、AIチャットボットやGoogleのAI Overviewsがレディットの投稿内容を直接引用することで、検索結果から同社サイトへの流入が減少するとの懸念が強まりました。ユーザー獲得や広告収益への影響が警戒され、株価は大きく下落しました。
*関連記事「レディット株が好決算でも20%急落した理由 米国ユーザー減少とAI収益化の限界

ロブロックス(RBLX)

株価変動: -26.85%
詳細: ユーザーがゲームや仮想空間を制作・共有できるオンラインプラットフォームを運営する企業です。四半期見通しでブッキングの減少と売上高成長率の鈍化を予想したことから、成長力への懸念が急速に広がりました。ウォール街の厳しい評価を受け、株価は暴落しました。
*関連記事「ロブロックスの歴史的暴落:プラットフォームの「成長痛」か、衰退の始まりか?

*過去記事 株価変動

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