9月14日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年9月14日(月)の米国株式市場は、AI開発の急加速に対する安全面への警戒が広がり、半導体やAIインフラ関連株を中心に売りが優勢となりました。ナスダック総合は0.56%安、S&P500は0.48%安、ダウ平均は152ドル安の0.29%下落。アンソロピックやオープンAI、スペースXの経営陣がAI開発の安全策強化を訴えたことで、半導体ETFは5.57%下落する一方、ソフトウェアETFは5.04%上昇しました。米10年債利回りは一時5%を超え、2007年以来の高水準を付けました。

以下は、14日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

Zスケーラー(ZS)

株価変動: +16.52%
詳細: ゼロトラスト型のクラウドセキュリティを手掛ける企業です。AI投資の減速懸念を背景に半導体やデータセンター関連株が売られる一方、サイバーセキュリティ関連には買いが集まり、大幅高となりました。

セイルポイント(SAIL)

株価変動: +15.31%
詳細: ID管理やアクセス管理を手掛けるサイバーセキュリティ企業です。AI開発の減速論が広がるなか、投資資金がAI関連株からサイバーセキュリティ株へ移る動きが強まりました。同業各社とともに買いを集めました。

クラウドストライク・ホールディングス(CRWD)

株価変動: +13.85%
詳細: クラウド型のエンドポイントセキュリティや脅威検知サービスを提供する大手サイバーセキュリティ企業です。AI関連株への売りが広がる一方、サイバーセキュリティ株には資金が流入しました。S&P500構成銘柄でこの日の上昇率首位となりました。
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パロアルト・ネットワークス(PANW)

株価変動: +13.09%
詳細: ネットワーク、クラウド、エンドポイントなど幅広いセキュリティ製品を提供する大手サイバーセキュリティ企業です。AI関連株からの資金シフトを受けてサイバーセキュリティ株全体が上昇し、株価も大きく買われました。
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オクタ(OKTA)

株価変動: +11.98%
詳細: 企業向けにID認証やアクセス管理サービスを提供するサイバーセキュリティ企業です。AIの安全性に対する懸念が強まるなか、AIシステムへのアクセス管理や本人認証の重要性が一段と高まるとの期待から買いが集まりました。AI関連のハードウェア株からサイバーセキュリティ株への資金移動も追い風となりました。
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フォーティネット(FTNT)

株価変動: +9.04%
詳細: ファイアウォールやネットワークセキュリティ製品を提供する大手企業です。AI開発を巡る懸念から成長株の一角が売られるなか、サイバーセキュリティ分野への資金流入が追い風となりました。

サービスナウ(NOW)

株価変動: +7.41%
詳細: 企業のIT運用や業務プロセスをクラウド上で自動化するソフトウェア企業です。AI開発の減速観測を受け、半導体やAIインフラ株から従来型の企業向けソフトウェア株へ資金が移動しました。高度なAIエージェントが既存の業務ソフトウェアを急速に代替するとの懸念が後退したことも、株価上昇につながりました。

セールスフォース(CRM)

株価変動: +4.73%
詳細: 顧客管理(CRM)を中心としたクラウド型業務ソフトウェアを提供する大手企業です。AI開発の減速論をきっかけに、AI半導体やデータセンター関連株から企業向けソフトウェア株への資金シフトが進みました。高度なAIエージェントによって既存のSaaSが置き換えられるとの警戒感が和らいだことも買い材料となりました。

パランティア・テクノロジーズ(PLTR)

株価変動: +3.64%
詳細: 政府機関や企業向けにデータ分析・AIソフトウェアを提供する企業です。AI開発減速への懸念から半導体やデータセンター関連株が売られる一方、ソフトウェア株には資金が向かいました。前週のAIPCon 11を受け、D.A.デビッドソンがAI主権や企業のAIモデル管理で同社が重要な役割を担うとして、買い判断を維持し、目標株価を200ドルから250ドルへ引き上げたことも支えとなりました。

アルファベット(GOOGL)

株価変動: +3.22%
詳細: グーグルを傘下に持ち、検索、広告、クラウド、AIなどを展開する大手テクノロジー企業です。AI開発が減速した場合、Claude、ChatGPT、Grokなどと競争する自社AIの開発で時間的余裕を得られるとの見方から買われました。

メタ・プラットフォームズ(META)

株価変動: +2.71%
詳細: Facebook、Instagramなどを運営し、独自AIモデルの開発も進める大手テクノロジー企業です。AI開発競争が減速すれば、競合との差を縮める時間を確保できるとの期待から買われました。

マイクロソフト(MSFT)

株価変動: +1.97%
詳細: クラウド、ソフトウェア、AIサービスを展開する世界最大級のテクノロジー企業です。AIモデルの訓練・運用に関する新たな行動規範の草案を公表し、AIサービスを制限しながら人間の管理下に置く方針を示したことが評価されました。

IREN(IREN)

株価変動: -1.51%
詳細: データセンターやAIコンピューティングインフラを展開する企業です。J.P.モルガンが投資判断をアンダーウエートからオーバーウエートへ2段階引き上げ、目標株価も46ドルから65ドルへ引き上げましたが、AI関連株への売り圧力が勝り、株価は下落しました。

スペースX(SPCX)

株価変動: -2.02%
詳細: ロケット、衛星通信に加えAI事業も成長材料として注目される宇宙・テクノロジー企業です。AI事業の2027年売上高予想は、7月時点の380億ドルから600億ドルへ引き上げられています。ただしAI収益の実現性には不透明感も残っています。

エヌビディア(NVDA)

株価変動: -3.36%
詳細: AI向けGPUで圧倒的なシェアを持つ半導体大手です。アンソロピックやオープンAIなどのAI企業トップが開発ペースの減速を求めたことで、AIモデル訓練に必要なGPU需要やデータセンター投資の伸びが鈍るとの懸念が強まりました。AI関連半導体株への売りが世界的に広がり、同社株にも下押し圧力がかかりました。
*関連記事「AI開発「減速」で勝つ企業、負ける企業 エヌビディアに浮上した新たなリスク」

オラクル(ORCL)

株価変動: -3.70%
詳細: データベース、クラウド、企業向けソフトウェアを提供する大手IT企業です。共同創業者ラリー・エリソン氏が75億ドル相当の保有株売却計画を撤回しました。また、オープンAIのサム・アルトマンCEOがAI安全性への懸念を理由に2026年のIPOを否定したことで、オープンAI関連の代理銘柄として買われてきた同社株に売りが広がりました。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)

株価変動: -4.40%
詳細: CPUやGPUなどを手掛ける大手半導体メーカーです。アンソロピック、オープンAI、スペースXの経営トップがAI開発の減速を求めたことを受け、AI関連投資への懸念が強まりました。半導体株への売りが広がりました。

マイクロン・テクノロジー(MU)

株価変動: -5.25%
詳細: DRAMやNAND、AI向けHBMなどを手掛ける大手メモリー半導体メーカーです。AI開発のペースが鈍化すれば高性能メモリー需要にも影響するとの警戒感から、AI・メモリー関連株の売りに巻き込まれました。
*関連記事「マイクロン株急落、AI減速論がメモリ市場を直撃 1兆ドル投資に浮上した新リスク」

インテル(INTC)

株価変動: -5.59%
詳細: PC向けCPUやデータセンター向け半導体、半導体受託製造を手掛ける大手半導体企業です。AI開発の減速を求める動きが投資家心理を冷やし、AI関連株や半導体株が広く売られました。

デル・テクノロジーズ(DELL)

株価変動: -5.85%
詳細: PCに加え、企業向けサーバー、ストレージ、AIインフラを手掛ける大手IT機器メーカーです。AIサーバー需要を成長の柱としているため、AI開発減速がデータセンター設備投資の鈍化につながるとの懸念から売られました。前営業日にはオラクルの大型AI投資計画を受けて大幅上昇していたことから、その反動も出ました。

ブルーム・エナジー(BE)

株価変動: -6.78%
詳細: 固体酸化物形燃料電池を使った発電システムを手掛け、電力不足に直面するAIデータセンター向けの電源需要で注目されている企業です。AI開発のペースが落ちればハイパースケーラーによるデータセンター建設や電力設備投資も減速するとの懸念が売りにつながりました。

マーベル・テクノロジー(MRVL)

株価変動: -7.32%
詳細: データセンター向けネットワーク半導体やカスタムAIチップなどを手掛ける半導体企業です。AIインフラ需要への期待から上昇してきた反動もあり、AI開発減速への懸念から売られました。

SKハイニックス(SKHY)

株価変動: -7.60%
詳細: AI向けGPUに搭載されるHBMで世界有数のシェアを持つ韓国のメモリー半導体大手です。AIモデル開発の減速によって高性能GPUやHBMの需要拡大ペースが鈍るとの警戒感が強まり、メモリー関連株への売りが集中しました。AI投資拡大の代表的な恩恵銘柄だったことも、下落幅を大きくする要因となりました。
*関連記事「マイクロン株急落、AI減速論がメモリ市場を直撃 1兆ドル投資に浮上した新リスク」

バーティブ・ホールディングス(VRT)

株価変動: -7.63%
詳細: データセンター向けの電源設備、無停電電源装置、液冷などの冷却システムを提供するAIインフラ関連企業です。AIモデル開発の減速がデータセンターの建設計画や設備投資を抑えるとの懸念から、AI向け電力・冷却インフラ関連株にも売りが波及しました。同社はAIの高密度GPUラック向け電力・冷却需要を主要な成長市場としているため、AI設備投資の見通しに敏感に反応しました。

GEベルノバ(GEV)

株価変動: -8.63%
詳細: ガスタービン、風力発電、送電網などを手掛けるエネルギーインフラ企業です。AIデータセンターの電力需要拡大期待で上昇してきましたが、AI関連株全体への売りが重荷となりました。さらにGLJリサーチが「売り」でカバレッジを開始し、目標株価を470ドルとしたことも嫌気されました。

ルメンタム・ホールディングス(LITE)

株価変動: -9.92%
詳細: 光通信部品やレーザー製品を手掛け、AIデータセンター向け高速光通信機器の需要拡大で成長してきた企業です。1.6T光トランシーバーや光回路スイッチなどの成長がハイパースケールAIデータセンターの建設ペースと密接に結びついているため、AI開発減速への警戒が強い売りにつながりました。

ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)

株価変動: -10.76%
詳細: 企業向けサーバー、ストレージ、ネットワーク、AIインフラを提供するIT企業です。AI関連株全般への売りに加え、エバコアISIが投資判断をアウトパフォームからインラインへ引き下げました。今年の株価上昇によって上値余地が縮小したと指摘する一方、目標株価65ドルは据え置きました。

コヒレント(COHR)

株価変動: -12.73%
詳細: 光通信部品、レーザー、半導体材料などを手掛ける光技術企業です。AIデータセンター向け高速光通信需要への期待から上昇してきましたが、AI投資の減速懸念を受け、関連銘柄への売りが強まりました。

テラダイン(TER)

株価変動: -13.30%
詳細: 半導体の自動テスト装置やロボットなどを手掛けるテクノロジー企業です。AI向け半導体設備投資の減速懸念から、半導体関連株全体に売りが広がりました。

コーニング(GLW)

株価変動: -13.74%
詳細: 光ファイバーや光通信部品、ディスプレイ用ガラスなどを手掛ける素材・通信インフラ企業です。AIデータセンター向け光通信需要への期待で注目されてきましたが、AI開発減速への懸念から関連株への売りが強まりました。S&P500構成銘柄でこの日の下落率首位となりました。

*過去記事 株価変動

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