2026年2月12日(木)の米国株式市場は、AI関連銘柄への不安が再燃し、ハイテク株中心に全面安の展開となりました。ナスダック総合指数は2%下落し、S&P500やダウ平均も大きく下落しました。シスコ・システムズの決算をきっかけにAI投資の収益性や巨額設備投資への懸念が強まり、マイクロソフトやアマゾンなど大型テック株が指数を押し下げました。AI関連銘柄だけでなく物流株などにも売りが広がり、市場ではAI関連ニュースに対する過敏な売りが目立つ一日となりました。
以下は、12日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
ファストリー (FSLY)
株価変動: +72.29%
詳細: エッジクラウドおよびコンテンツ配信ネットワーク(CDN)を提供するITインフラ企業。第4四半期決算が市場予想を上回り、AIエージェントや大規模言語モデルによるトラフィック増加を背景に強い業績見通しを示したことが好感され、株価が急騰しました。
*関連記事「【株価65%急騰】ファストリーが決算で示した「AIインフラ銘柄」としての真価」
コグネックス (CGNX)
株価変動: +36.35%
詳細: 工場自動化向けの画像処理およびマシンビジョン技術を提供する企業。第4四半期決算が市場予想を上回り、第1四半期の見通しも堅調だったことから買いが集まり株価が上昇しました。
ノボキュア (NVCR)
株価変動: +19.33%
詳細: がん治療用医療機器を開発するスイスのバイオ医薬企業。膵臓がん治療向けデバイス「Optune Pax」が米食品医薬品局(FDA)に承認されたことが材料視され株価が上昇しました。
クロックス (CROX)
株価変動: +19.01%
詳細: カジュアル・フットウェアブランドを展開するアパレル企業。第4四半期の売上は減少したものの利益が市場予想を上回り、2026年の強気な見通しが評価され株価が上昇しました。
エクイニクス (EQIX)
株価変動: +10.41%
詳細: 世界各地でデータセンターを運営する不動産投資信託(REIT)。第4四半期のFFOは市場予想を下回ったものの、AIおよびクラウド需要の拡大を背景とした強い年間売上見通しが評価され株価が上昇しました。
シーゲイト・テクノロジー (STX)
株価変動: +5.87%
詳細: ハードディスクドライブを中心としたストレージ製品を提供する企業。AIデータセンター需要の拡大期待を背景にストレージ関連銘柄が買われ株価が上昇しました。
サンディスク (SNDK)
株価変動: +5.16%
詳細: フラッシュメモリ製品を手掛けるストレージ企業。メモリ関連株全体への資金流入の流れを受けて株価が上昇しました。
アンハイザー・ブッシュ・インベブ (BUD)
株価変動: +3.81%
詳細: ビールブランド「バドワイザー」などを展開する世界最大級の酒類メーカー。第4四半期決算が市場予想を上回り、2026年を強い状態で迎えているとの見通しが好感され株価が上昇しました。
ウエスタンデジタル (WDC)
株価変動: +3.78%
詳細: HDDおよびフラッシュストレージ製品を製造するデータストレージ企業。メモリおよびストレージ関連銘柄の上昇に連動して株価が上昇しました。
マイクロン・テクノロジー (MU)
株価変動: +0.88%
詳細: DRAMおよびNANDフラッシュメモリを製造する半導体企業。高帯域幅メモリ(HBM)市場での競争懸念が後退したことを背景に前日の上昇に続き小幅高となりました。
マイクロソフト (MSFT)
株価変動: -0.63%
詳細: WindowsやAzureクラウド、AIサービスを展開する世界最大級のソフトウェア企業。AI投資を巡る市場の警戒感やテクノロジー株全体の調整の流れを受けて小幅安となりました。
アマゾン・ドット・コム (AMZN)
株価変動: -2.25%
詳細: EC事業とクラウドサービスAWSを主力とするテクノロジー企業。AI関連投資の拡大や金利動向の影響を受けやすい大型グロース株として、市場全体のテック株下落の流れの中で売りが優勢となりました。
アルベマール (ALB)
株価変動: -9.41%
詳細: リチウム生産を中心とした素材企業。売上は増加したものの損失計上やリチウム加工施設の稼働停止発表が嫌気され株価が下落しました。
クアンタムスケープ (QS)
株価変動: -11.96%
詳細: 電気自動車向け全固体電池の開発を進める電池メーカー。第4四半期の損失計上と2026年の設備投資増加見通しが嫌気され株価が下落しました。
シスコ・システムズ (CSCO)
株価変動: -12.32%
詳細: ネットワーク機器および通信インフラを提供する企業。決算は市場予想を上回ったものの、通期売上見通しがアナリスト予想を下回り成長鈍化懸念が強まり株価が下落しました。
*関連記事「シスコ・システムズ株が10%超急落!好決算の裏に潜む「利益率の罠」とは?」
C.H.ロビンソン・ワールドワイド (CHRW)
株価変動: -14.54%
詳細: 物流仲介および輸送サービスを提供する企業。売上が市場予想を下回り、世界的な貨物需要の弱さや輸送コストの上昇が業績の重しとなったことが嫌気され株価が下落しました。
ASTスペースモバイル (ASTS)
株価変動: -15.17%
詳細: 衛星を利用した直接通信サービスの構築を目指す宇宙通信企業。2036年満期の10億ドル転換社債発行を発表し、将来的な株式希薄化への懸念から株価が下落しました。
*関連記事「宇宙のブロードバンド覇権へ:ASTスペースモバイルの10億ドル増資が示す「勝負の年」」
バクスター・インターナショナル (BAX)
株価変動: -15.99%
詳細: 医療機器や医療用品を製造するヘルスケア企業。第4四半期決算が市場予想を大きく下回ったことを受けて失望売りが広がり株価が下落しました。
アプラビン (APP)
株価変動: -19.68%
詳細: モバイル広告およびアプリ収益化プラットフォームを提供するアドテク企業。決算自体は市場予想を上回ったものの、今後の売上成長率の鈍化見通しが嫌気され、短期的な利益確定売りも重なり株価が下落しました。
*関連記事「アプラビンの光と影:驚異的な業績と市場の不信感の正体を探る」
*過去記事 株価変動
🎧この記事は音声でもお楽しみいただけます。AIホストによる会話形式で、わかりやすく、さらに深く解説しています。ぜひご活用ください👇