【米国株 週間株価レビュー】アップラビン71%高、ルメンタム36%安!勝ち組・負け組12銘柄

✨ この記事でわかること

  • 2026年11月2日〜6日の週間株価で、アップラビンが71.21%上昇し、ルメンタムが35.94%下落した背景。
  • エヌビディア、マイクロン・テクノロジー、AMDなど、注目12銘柄の週間騰落率と1週間の値動き。
  • 好決算でも売られたAI関連株と、上昇したクラウド大手・成長企業を分けた投資家の評価。

毎週日曜日に米国株の1週間の値動きを振り返る「米国株 週間株価レビュー」。今回は2026年11月2日(月)〜6日(金)の米国市場を対象に、主要12銘柄の勝ち組・負け組を比較します。

先週の最大の勝ち組は、週間71.21%上昇したアップラビン(APP)でした。一方、ルメンタム・ホールディングス(LITE)は35.94%下落し、同じ成長株でも極端な明暗が生まれました。

特に注目されるのは、11月6日に半導体株が反発したにもかかわらず、週間では多くの銘柄が大幅安となったことです。

米国株 週間株価レビュー|11月2日〜6日

今回の週間騰落率は、10月30日(金)の通常取引終値と11月6日(金)の通常取引終値を比較して算出しています。

週間騰落率(%)=(11月6日終値 ÷ 10月30日終値 − 1)× 100

週の途中の高値や安値、時間外取引の株価は使用していません。

週間騰落率一覧|注目12銘柄の勝ち組・負け組

企業名週間騰落率
アップラビン(APP)+71.21%
エアビーアンドビー(ABNB)+15.57%
アマゾン(AMZN)+7.88%
マイクロソフト(MSFT)+1.67%
エヌビディア(NVDA)-8.80%
テスラ(TSLA)-10.40%
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)-11.05%
パランティア・テクノロジーズ(PLTR)-12.89%
マイクロン・テクノロジー(MU)-22.01%
アクソン・エンタープライズ(AXON)-26.83%
マーベル・テクノロジー(MRVL)-28.11%
ルメンタム・ホールディングス(LITE)-35.94%

株価データ:Stock Analysisの通常取引終値を使用。アップラビンはYahoo Financeでも照合しています。週間騰落率は小数点以下第2位まで表示しています。

今回選定した12銘柄のうち、上昇したのは4銘柄、下落したのは8銘柄です。

アップラビンとエアビーアンドビーには好決算を評価する買いが入りました。一方、AI半導体、データセンター、光通信関連では売りが優勢となりました。

特に重要なのは、AIへの需要が強くても、企業の成長見通し、設備投資負担、買収条件によって株価評価が大きく異なったことです。

週間上昇銘柄|アップラビンが71.21%高

アップラビン|週間71.21%高

10月30日終値228.50ドル → 11月6日終値391.22ドル

AI広告プラットフォームを展開するアップラビンは、先週の注目銘柄の中で突出した上昇率を記録しました。

株価は11月3日に245.51ドル、4日に271.75ドルへ上昇。4日の市場終了後に発表した第3四半期決算を受け、5日は31.04%高の356.10ドルとなり、6日も9.86%上昇しました。

決算では売上高が前年同期比55%増、純利益が72%増となりました。調整後EBITDA利益率も84%に達しており、AI広告技術の成長が高い収益性につながっている点が評価されたと考えられます。

AI関連株全体への警戒感が高まるなかでも、業績と収益性を示した企業には積極的な買いが入ったことを象徴しています。

関連記事:アップラビン決算で株価急騰!売上55%増、利益72%増の好決算が示したAI広告の実力

エアビーアンドビー|週間15.57%高

10月30日終値164.39ドル → 11月6日終値189.99ドル

民泊大手のエアビーアンドビー(ABNB)は、週前半に上昇と下落を繰り返しましたが、金曜日の急騰によって週間成績が大きく改善しました。

11月5日の終値は170.13ドルでしたが、同日の市場終了後に発表された決算を受け、6日は11.67%上昇しました。

第3四半期売上高は前年同期比19%増の約49億ドルとなり、成長率は過去3年以上で最高水準でした。旅行需要に加え、AIを活用した業務効率化や事業拡大も評価材料となりました。

関連記事:エアビーアンドビー決算で株価12%急騰!売上高19%増、AI活用で成長再加速

アマゾン|週間7.88%高

10月30日終値240.35ドル → 11月6日終値259.30ドル

アマゾン(AMZN)は週明けから買われ、11月4日には6.12%上昇して266.03ドルとなりました。

中間選挙後、AIデータセンターの新規建設に対する規制強化が警戒される一方、既存のクラウド設備を大量に保有する企業には競争上の優位性が生まれるとの見方が広がりました。

5日と6日は続落したものの、週前半の上昇が大きく、週間7.88%高を維持しました。

半導体供給企業とは異なり、既存のAI計算能力を提供するクラウド大手の事業基盤が評価された可能性があります。

関連記事:AIデータセンター規制で勝つのは誰か?アマゾン・マイクロソフトに浮上する3つの追い風

マイクロソフト|週間1.67%高

10月30日終値521.91ドル → 11月6日終値530.61ドル

マイクロソフト(MSFT)も11月4日に6.68%急騰し、555.80ドルまで上昇しました。

その後は利益確定やハイテク株全体の売りが重なり、5日に3.58%、6日に0.99%下落しました。

それでも週間では1.67%高となり、エヌビディアやAMDなどの半導体企業とは対照的な結果になりました。

AI設備投資の拡大が将来の収益に結びつくかという問題に加え、既存クラウド設備の活用効率が投資家の重要な判断材料となっています。

関連記事:マイクロソフト6.68%高、アマゾン6.12%高!AIデータセンター規制がクラウド大手に追い風となる理由

週間下落銘柄|ルメンタムが35.94%安

エヌビディア|週間8.80%安

10月30日終値204.64ドル → 11月6日終値186.64ドル

エヌビディア(NVDA)は11月3日に206.69ドルまで上昇しましたが、その後は売りが強まりました。

特に5日は9.26%急落し、181.60ドルで取引を終了しました。翌6日には2.78%反発しましたが、週間では8.80%安となりました。

AIデータセンター建設への規制強化や、巨額のAI設備投資が計画どおり進むかという懸念が株価の重荷になったとみられます。

6日の反発だけを見ると市場が落ち着いたようにも見えますが、週間では依然として大幅安でした。

関連記事:エヌビディア9.26%急落!181ドルまで下落した株価は底値なのか?11月17日決算で問われるAI需要の実力

テスラ|週間10.40%安

10月30日終値399.81ドル → 11月6日終値358.22ドル

テスラ(TSLA)は11月2日に403.82ドルとなりましたが、その後は下落が続きました。

5日は10.77%急落して343.69ドルとなり、6日には4.23%反発しました。しかし、週間では10.40%安です。

中間選挙後の政治環境の変化に加え、スペースXとの合併構想やAI関連投資への不透明感が警戒材料になったと考えられます。

金曜日の反発だけでは、週半ばまでの下落を取り戻せなかった銘柄の一つです。

関連記事:テスラ・スペースXが2日間で時価総額4,560億ドル消失!中間選挙後の急落とマスク企業への新たなリスク

AMD|週間11.05%安

10月30日終値504.80ドル → 11月6日終値449.04ドル

AMDは11月3日に好決算を発表しました。第3四半期売上高は前年同期比45%増、データセンター部門は97%増でした。

しかし株価は4日に488.78ドルとなった後、5日に17.26%急落しました。6日には11.04%反発したものの、週間では11.05%安です。

この動きは、AI半導体需要の拡大という事実だけでは、株価上昇を保証できないことを示しています。

好調な業績よりも、今後の投資環境や株価に織り込まれた成長期待が重視された可能性があります。

関連記事:AMD決算で株価反発!データセンター売上97%増、AI需要の強さを証明した3つの数字

パランティア・テクノロジーズ|週間12.89%安

10月30日終値184.11ドル → 11月6日終値160.38ドル

パランティア・テクノロジーズ(PLTR)は11月2日に第3四半期決算を発表しました。

売上高は前年同期比約96%増の23億1,000万ドルでしたが、米国民間企業向け事業の契約総額の伸びが鈍化したことなどが警戒されました。

株価は週を通じて下落基調となり、5日に154.99ドルまで下落。6日は3.48%反発しましたが、週間では12.89%安でした。

過去の売上成長率だけでなく、将来の契約拡大が高い株価評価を支えられるかが問われています。

関連記事:パランティア決算、売上96%増でも株価下落!米国民間事業148%成長の裏に潜む懸念

マイクロン・テクノロジー|週間22.01%安

10月30日終値884.74ドル → 11月6日終値690.00ドル

マイクロン・テクノロジー(MU)は11月3日に855.10ドルまで上昇しましたが、その後は売りが加速しました。

4日は7.00%安、5日は17.46%安となり、株価は656.39ドルまで下落。6日には5.12%反発しましたが、週間では22.01%安にとどまりました。

AIサーバーに使用されるHBMなどのメモリー需要は重要な成長材料ですが、投資家は価格上昇や高収益がどこまで持続するかを慎重に見極めています。

同じ半導体関連でも、エヌビディアより下落率が大きかったことは、メモリー市況の将来性に対する市場の警戒を考える材料となります。ただし、今回の下落だけで需要悪化が確認されたわけではありません。

関連記事:マイクロン株が予想PER3.8倍の異例の割安水準に!320億ドルの契約保証と巨額自社株買いが反転の鍵か

アクソン・エンタープライズ|週間26.83%安

10月30日終値427.77ドル → 11月6日終値313.00ドル

アクソン・エンタープライズ(AXON)は週前半から軟調でしたが、11月5日の決算発表後に下落が加速しました。

第3四半期売上高は前年同期比28%増加しましたが、市場予想には届きませんでした。また、約1億3,000万ドルの連邦政府向け対ドローン案件を2026年の売上高見通しから除外し、通期予想を引き下げました。

6日の株価は18.18%急落しました。

週間26.83%安という結果は、成長率が高い企業でも、契約の実行時期や利益率が市場期待を下回れば厳しい評価を受けることを示しています。

関連記事:アクソン株が17%急落!売上28%増でも市場予想を下回り、ドローン契約遅延で通期見通しを下方修正

マーベル・テクノロジー|週間28.11%安

10月30日終値196.40ドル → 11月6日終値141.20ドル

マーベル・テクノロジー(MRVL)は11月2日、ルメンタムを約1,150億ドルの企業価値で買収する契約を発表しました。

しかし、株価は発表当日に12.72%下落。その後も売りが続き、5日には133.55ドルまで下落しました。

買収は株式交換方式で、ルメンタム株1株に対してマーベル株4.5株を交付する仕組みです。

市場では買収規模の大きさに加え、既存株主の持分希薄化、統合負担、将来の収益性などが警戒されたと考えられます。

6日は5.73%反発しましたが、週間では28.11%安でした。

関連記事:マーベル株が13%超の急落、ルメンタム買収報道で浮上した4つのリスク AI光通信の大型再編に市場が警戒

ルメンタム・ホールディングス|週間35.94%安

10月30日終値840.70ドル → 11月6日終値538.59ドル

ルメンタム・ホールディングスは今回取り上げた12銘柄の中で、最も大きな週間下落率となりました。

株価は11月2日に18.59%下落し、684.40ドルとなりました。その後も4日に7.85%、5日に18.68%下落。6日は5.67%反発しましたが、週間では35.94%安でした。

注目すべきなのは、買収される側の企業まで大幅に売られたことです。

今回の契約では、ルメンタム株主が受け取る対価はマーベル株の価格によって変動します。マーベル株が下落すれば、ルメンタム株主が受け取る対価の市場価値も低下する仕組みです。

つまり、両社の株価下落は無関係ではありません。

マーベルの週間28.11%安に対し、ルメンタムは35.94%安となりました。AI光通信への需要拡大という成長テーマよりも、買収条件と取引成立までのリスクが重視された1週間でした。

関連記事:マーベルがルメンタムを1,150億ドルで買収へ!AI投資への懸念強まる中、巨額買収は成功するか

週間騰落率から見えた3つの特徴

今回の12銘柄を週間騰落率で比較すると、3つの特徴が浮かび上がります。

好決算への評価が企業によって大きく異なった

アップラビンは71.21%高、エアビーアンドビーは15.57%高となり、業績成長への期待が株価に反映されました。

一方、AMDはデータセンター売上高が97%増加したにもかかわらず、週間11.05%安でした。パランティアも売上高が96%増加しましたが、週間12.89%安です。

投資家は成長率そのものだけでなく、今後の成長の持続性や株価に織り込まれた期待を厳しく判断しています。

AI関連でもクラウド大手と半導体企業に明暗

アマゾンは7.88%高、マイクロソフトは1.67%高でした。

これに対してエヌビディアは8.80%安、マイクロンは22.01%安です。

AI投資に対する評価が一律ではなく、既存のクラウド設備を保有する企業と、設備投資の拡大に売上が左右されやすい企業とで異なったことが読み取れます。

ただし、クラウド大手にも設備投資の負担や供給能力の制約があり、規制強化が必ず利益につながるわけではありません。

金曜日の反発だけでは週間の下落を取り戻せなかった

11月6日にはAMDが11.04%、マイクロンが5.12%、エヌビディアが2.78%上昇しました。

しかし、週間では3銘柄とも大幅なマイナスです。

週末の反発だけを見ると、半導体株の回復が進んだように感じられますが、週間騰落率を確認すると、前半から積み重なった下落の大きさがわかります。

この違いこそ、週間株価レビューで確認する重要なポイントです。

まとめ|株価が示したのはAI需要の強弱だけではない

11月2日〜6日の米国市場では、アップラビンの71.21%高とルメンタムの35.94%安という極端な差が生まれました。

同時に、アマゾンやマイクロソフトが週間上昇を維持する一方、エヌビディア、マイクロン、AMDなどの半導体株は週間で大きく下落しました。

今回の値動きから読み取れるのは、投資家がAI関連企業を一つの成長テーマとして評価するだけでなく、企業ごとの収益性、財務負担、買収リスク、成長期待を区別し始めているということです。

1日の急騰や急落ではなく、1週間の株価変動を比較することで、市場が企業に対してどのような評価を下したのかが、より明確になります。

情報ソース

株価データ

企業公式資料

報道

注意書き

本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。最終的な投資判断は、読者ご自身の責任で行ってください。

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