11月3日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄


2026年11月3日(火)の米国株式市場は、前日の下落を受けてAI関連株を中心に買い戻しが入り、ナスダック総合指数は0.83%高の25,372.01、S&P500は0.36%高の7,568.92となりました。一方、ダウ平均は0.38%安の51,786.72で取引を終えました。
フィラデルフィア半導体株指数は2.63%上昇し、半導体株の反発が鮮明となりました。ただし、中間選挙で民主党が躍進する「ブルーウェーブ」への警戒感も広がっています。AIデータセンター建設が選挙の争点となっており、選挙結果次第では大型ハイテク株に売り圧力が強まり、主要株価指数を押し下げる可能性があります。一方、市場関係者からは、選挙後に株価が下落してもAI投資の長期的な成長見通しは変わらず、買いの好機になるとの見方も出ています。

以下は、3日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

エア・テスト・システムズ(AEHR)

株価変動: +26.50%
詳細: 半導体の検査装置やバーンイン試験システムを開発・製造する企業です。2027会計年度第1四半期の売上高は前年同期の約3倍となる3,300万ドルに達し、過去最高を記録しました。さらに、通期売上高見通しを1億5,000万ドルへ引き上げたことが好感されました。AI向け半導体を含む高性能半導体の検査需要拡大に対する期待から、株価が急騰しました。

クラリベイト(CLVT)

株価変動: +25.90%
詳細: 学術研究や知的財産に関するデータ、分析サービスを提供する企業です。第3四半期決算では、継続事業の売上高が4億8,160万ドルとなり、前年同期から減少しましたが、継続事業のオーガニック売上高は0.4%増加しました。同社は10月6日にライフサイエンス・ヘルスケア事業の売却を完了し、約4億8,840万ドルの現金収入を確保しました。事業再編後の2026年売上高見通しを19億6,500万〜19億8,500万ドルとし、調整後EBITDAを8億6,500万〜8億8,500万ドルと予想しています。事業構造の簡素化、負債削減、キャッシュフロー改善への期待が高まり、株価が大幅に上昇しました。

アイボッタ(IBTA)

株価変動: +20.43%
詳細: 小売企業や消費者向けにキャッシュバックやデジタル販促サービスを提供する企業です。第3四半期の売上高は前年同期比17%増の9,780万ドルとなり、調整後EBITDAは43%増の2,380万ドルに達しました。同社の販促ネットワークを通じて特典を利用した消費者数は前年同期比30%増の2,360万人となり、過去最高を記録しました。売上高と調整後EBITDAがともに会社予想の上限を超えたことに加え、利用者基盤の拡大と収益性改善が評価され、株価が急騰しました。

エバークォート(EVER)

株価変動: +19.94%
詳細: 自動車保険や住宅保険などの保険会社向けに、デジタルマーケティングと顧客獲得サービスを提供する企業です。第3四半期の売上高は前年同期比25%増の2億1,810万ドルとなり、調整後EBITDAは41%増の3,550万ドルに達しました。純利益も1,820万ドルとなり、主要な業績指標で会社予想を上回りました。第4四半期についても売上高2億1,300万〜2億2,300万ドルという見通しを示しました。保険会社の広告需要拡大と収益性改善への期待が株価を押し上げました。

ゾメトリー(XMTR)

株価変動: +16.55%
詳細: 製造業向けのオンライン調達プラットフォームを運営する企業です。第3四半期の売上高は前年同期比40%増の2億5,200万ドルとなり、過去最高を記録しました。主力のマーケットプレイス事業の売上高も43%増加しました。製造業のデジタル化や企業の調達効率化を背景とした成長が評価され、株価が大幅に上昇しました。

ファブリネット(FN)

株価変動: +15.47%
詳細: 光通信機器や精密電子部品の製造サービスを提供する企業です。2027会計年度第1四半期の売上高は前年同期比51%増の14億7,450万ドルとなり、過去最高を記録しました。次四半期の売上高についても16億〜16億5,000万ドルと強気の見通しを示しました。AIデータセンター向けの高速光通信部品に対する需要拡大が成長をけん引しており、好決算を受けて買いが集中しました。

ニューロクライン・バイオサイエンシズ(NBIX)

株価変動: +13.42%
詳細: 神経疾患や内分泌疾患の治療薬を開発・販売するバイオ医薬品企業です。第3四半期売上高は前年同期比41%増の約11億ドルとなりました。主力医薬品「INGREZZA」の販売が好調で、同製品の2026年売上高見通しを引き上げました。売上高と利益が市場予想を上回ったことに加え、主力製品の成長持続への期待から株価が急伸しました。

フィサーブ(FISV)

株価変動: +12.46%
詳細: 決済システムや金融機関向けのテクノロジーサービスを提供する大手企業です。第3四半期の売上高は前年同期比1%減の52億ドル、調整後EPSは1.75ドルとなりました。2026年の業績見通しを維持したほか、経営効率化計画「Project Elevate」のコスト削減目標を5億ドルから10億ドルへ引き上げました。第4四半期に5億ドルの自社株買いを実施する方針も好感され、株価が急伸しました。

ラティス・セミコンダクター(LSCC)

株価変動: +10.98%
詳細: 低消費電力のプログラマブル半導体(FPGA)を開発する企業です。第3四半期の売上高は前年同期比118%増の約2億9,100万ドルとなり、過去最高を記録しました。同社の半導体は産業機器、通信設備、データセンターなど幅広い用途で利用されています。業績の急拡大と今後の成長見通しが評価され、株価が大幅に上昇しました。

ブルーム・エナジー(BE)

株価変動: +9.05%
詳細: 固体酸化物形燃料電池(SOFC)を活用した分散型発電システムを開発・販売する企業です。バークレイズが投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に引き上げたことが買い材料となりました。同社はカリフォルニア・リソーシズとの間で、カリフォルニア州において1GW以上の燃料電池発電設備と二酸化炭素回収・貯留技術を組み合わせた事業を検討する覚書を締結しました。ただし、現段階では法的拘束力のない覚書であり、事業化が確定したわけではありません。AIデータセンター向けの電力需要が急増するなか、送電網の整備を待たずに発電設備を導入できる同社の技術への期待が株価を押し上げました。
*関連記事:ブルーム・エナジー株が8.80%急騰!バークレイズが強気に転換、AIデータセンターの電力需要に新たな証拠

GEベルノバ(GEV)

株価変動: +6.47%
詳細: 発電設備、送配電システム、再生可能エネルギー関連事業を展開する企業です。AIデータセンターの建設拡大に伴い、ガスタービンや電力インフラ設備への需要が高まっています。前日のハイテク株売りから市場が持ち直すなか、電力供給設備への中長期的な投資拡大を期待した買いが入りました。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)

株価変動: +3.65%
詳細: パソコンやサーバー向けCPU、AI向けGPUなどを開発する大手半導体メーカーです。通常取引終了後に予定されていた四半期決算の発表を前に、業績拡大への期待から買われました。データセンター向けEPYCプロセッサーやInstinctシリーズのAIアクセラレーターの販売拡大が注目されており、前日の半導体株急落からの反発も上昇を後押ししました。

オン・セミコンダクター(ON)

株価変動: +3.55%
詳細: 自動車、産業機器、データセンター向けの半導体を製造する企業です。第3四半期の売上高は前年同期比11%増の約17億2,200万ドル、非GAAPベースのEPSは0.90ドルとなりました。特にAIデータセンター関連の売上高が前年同期比175%増加したことが注目されました。自動車向け半導体事業の動向に加え、新たな成長分野としてのAI関連需要が評価され、株価が上昇しました。

エヌビディア(NVDA)

株価変動: +2.29%
詳細: AI向けGPUやデータセンター向け半導体を開発する世界的な半導体企業です。前日のAI関連株急落から買い戻しが入り、株価が反発しました。AIインフラへの巨額投資が収益につながるかどうかについて市場の警戒感は残っていますが、半導体需要の拡大を期待した買いが優勢となりました。半導体セクター全体に買い戻しが広がったことも株価を支えました。

パランティア・テクノロジーズ(PLTR)

株価変動: -1.65%
詳細: 政府機関や民間企業向けにAIを活用したデータ分析プラットフォームを提供する企業です。発表した四半期決算では売上高が前年同期比96%増加しました。一方、米国事業の契約価値の伸びが市場の期待に届かなかったことに加え、株価の高いバリュエーションに対する警戒感が続きました。好業績がすでに株価へ織り込まれているとの見方もあり、決算発表後に売りが優勢となりました。
*関連記事:パランティア決算、売上96%増でも株価下落!米国民間事業148%成長の裏に潜む懸念

アップル(AAPL)

株価変動: -1.90%
詳細: iPhone、Mac、iPadなどの製品や各種サービスを展開する世界的なテクノロジー企業です。発表した四半期決算では売上高と利益が市場予想を上回りました。しかし、メモリー半導体の価格上昇によって年末商戦期の利益率が圧迫される可能性が警戒されました。好決算にもかかわらず、今後の収益性に対する懸念から株価が下落しました。
*関連記事:アップル決算は予想超えでも株価急落!iPhone売上17%増の裏で浮上した新たなリスク

ショッピファイ(SHOP)

株価変動: -8.74%
詳細: オンラインショップの構築や決済サービスを提供する電子商取引プラットフォーム企業です。第3四半期の売上高は前年同期比32%増加しましたが、流通総額(GMV)やサブスクリプション関連の利益など、一部の指標が市場の期待に届きませんでした。売上高の高い成長率を維持している一方、成長の持続性や収益性に対する投資家の要求が厳しくなっており、株価は大幅に下落しました。
*関連記事:ショッピファイ株が決算後に急落!売上32%増でも投資家が警戒した「成長鈍化」の兆候

ガートナー(IT)

株価変動: -13.29%
詳細: IT市場や企業経営に関する調査、コンサルティング、情報サービスを提供する企業です。第3四半期の売上高は前年同期比1.3%減の15億500万ドル、調整後EPSは3.59ドルとなりました。利益は市場予想を上回ったものの、顧客企業のIT関連支出や契約成長の先行きに対する懸念が強まり、株価が急落しました。契約価値の前年同期比成長率は2.5%にとどまり、成長力の回復が今後の焦点となっています。

ダイナトレース(DT)

株価変動: -14.58%
詳細: クラウド環境や企業向けソフトウェアの稼働状況を監視・分析するサービスを提供する企業です。発表した四半期決算では売上高や利益が市場予想を上回りましたが、買収に伴う費用負担が今後の利益率を圧迫するとの見通しが嫌気されました。AIを活用したシステム監視サービスの需要拡大が期待される一方、短期的な収益性悪化への懸念から株価が急落しました。

ステバナート・グループ(STVN)

株価変動: -28.62%
詳細: 医薬品向けのガラス容器や注射器、医薬品包装・製造関連システムを提供するイタリア系企業です。第3四半期決算と今後の業績見通しを受け、成長鈍化や収益性に対する懸念が強まりました。医薬品メーカー向け設備投資の動向が業績に影響するなか、投資家の期待を下回る見通しが嫌気され、株価は大幅に下落しました。

*過去記事 株価変動

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