8月31日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年8月31日(月)の米国株式市場は、原油価格の上昇やイラン情勢の再緊迫化を背景に売りが優勢となりました。ダウ平均は374.09ドル安の53,185.90ドル、S&P500は0.33%安、ナスダック総合は0.12%安で取引を終えました。一方、8月月間ではS&P500が2.6%高、ナスダックが3.9%高となり、いずれも2021年以来の好成績を記録しました。市場では、歴史的に株価が弱くなりやすい9月を迎えるなか、地政学リスクと原油高が相場の重しになるとの警戒感が高まっています。

以下は、31日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

クラウドストライク・ホールディングス(CRWD)

株価変動: +5.77%
詳細: サイバーセキュリティ大手です。この日開催された年次イベントFal.Con 2026でエヌビディアの技術を活用したAIセキュリティ製品「Falcon IQ」などを発表したことが好感されました。

テスラ(TSLA)

株価変動: +5.51%
詳細: EV大手です。自動運転技術に関する新たなアップデートへの期待が高まり、S&P500構成銘柄で最大の上昇率となりました。イーロン・マスク氏が予告した道路の穴を回避する機能への期待も買い材料となりました。

SLB(SLB)

株価変動: +4.87%
詳細: 世界最大級の油田サービス企業です。原油価格上昇に加え、冷却システム企業ケルビオンを41億ドルで買収すると発表しました。データセンター向け事業の強化につながるとの期待が高まりました。

ストラテジー(MSTR)

株価変動: +4.42%
詳細: ビットコインを大量保有する企業です。6月下旬以来となるビットコイン購入を発表し、前週に3億6,970万ドル相当を取得したことが好感されました。

クアルコム(QCOM)

株価変動: +3.83%
詳細: スマートフォン向け半導体大手です。スマートフォン依存からの脱却を進め、データセンター向け半導体、自動車、AIアクセラレーターなどへ事業を拡大する戦略への期待が高まりました。この日は半導体株が市場全体に比べて堅調だったことも追い風となりました。

ゲームストップ(GME)

株価変動: +2.88%
詳細: ゲーム小売大手です。第2四半期の暫定売上高が7億8,000万~8億ドルになるとの見通しを発表しました。前年同期の9億7,220万ドルから減収となるものの、株価は上昇しました。

サイエンス・アプリケーションズ・インターナショナル(SAIC)

株価変動: +1.79%
詳細: 米政府向けIT・技術サービスを提供する企業です。四半期決算が市場予想を上回り、通期の利益および売上高見通しを引き上げたことが好感されました。

マイクロン・テクノロジー(MU)

株価変動: +2.77%
詳細: 米メモリー半導体大手です。AIデータセンター向けHBMやDRAMの供給逼迫が続くとの期待が買い材料となりました。エヌビディアがメモリー価格について需給の厳しさを指摘するなど、AI向けメモリー需要の強さが改めて意識されています。マイクロンの業績予想引き上げへの期待も株価を支えました。

エクソンモービル(XOM)

株価変動: +2.72%
詳細: 米石油大手です。米国によるイランへの攻撃を受けて原油価格が上昇し、エネルギー関連株全体に買いが広がりました。

サービスナウ(NOW)

株価変動: +2.37%
詳細: 企業向けクラウドソフトウェア大手です。8月に大きく上昇したソフトウェア株への買いが継続し、株価も上昇しました。

SKハイニックス(SKHY)

株価変動: +2.20%
詳細: 韓国の大手メモリー半導体メーカーです。AI向けHBMを中心とするメモリー需要の拡大期待が続いています。同社は世界的なメモリー需要増加への対応を目的に、日本での生産拡大や合弁事業を検討していると報じられました。AIデータセンター向けメモリーの供給不足が長期化するとの見方も株価を支えています。

シェブロン(CVX)

株価変動: +2.13%
詳細: 米石油大手です。中東情勢の緊迫化を背景にブレント原油価格が上昇し、原油高の恩恵を受ける銘柄として買われました。

バレロ・エナジー(VLO)

株価変動: +1.86%
詳細: 米国の石油精製大手です。原油価格上昇を受け、エネルギー関連株全体が上昇するなかで買われました。

ハリバートン(HAL)

株価変動: +1.85%
詳細: 世界的な油田サービス企業です。ブレント原油が1バレル90ドルを上回る水準まで上昇したことを背景に、エネルギー関連株として買われました。

エヌビディア(NVDA)

株価変動: +1.36%
詳細: AI半導体最大手です。半導体株が前週末に大きく下落した反動もあり、株価は小幅に反発しました。

イーライ・リリー(LLY)

株価変動: -1.43%
詳細: 世界最大級の製薬会社です。自己免疫疾患治療薬を開発する未上場企業メリダ・バイオサイエンシズを約29億ドルの現金で買収すると発表しましたが、株価は下落しました。

アルファベット(GOOGL)

株価変動: -2.09%
詳細: グーグルの親会社です。大型ハイテク株への売りに加え、英国でのGoogle Playを巡る2億6,000万ポンド規模の和解や規制問題が意識されました。また、AIインフラへの巨額投資が今後の利益やキャッシュフローを圧迫する可能性への警戒も続いています。オープンAIのChatGPT広告事業が急速に成長していることへの警戒も株価の重しとなりました。
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アマゾン(AMZN)

株価変動: -2.50%
詳細: EC・クラウド大手です。米連邦取引委員会(FTC)が、アマゾンの検索広告オークションを巡り、広告主に実質的に高い価格を支払わせていたとして提訴するとの報道が売り材料となりました。AIデータセンターなどへの巨額設備投資によるフリーキャッシュフローへの懸念も株価の重しとなりました。

センプラ(SRE)

株価変動: -3.10%
詳細: カリフォルニア州を中心に事業を展開する公益企業です。同州議会が山火事関連法案を修正し、公益企業の賠償責任を軽減する保護措置を盛り込まなかったことが嫌気されました。

レディット(RDDT)

株価変動: -3.44%
詳細: 大手オンライン掲示板・SNSを運営する企業です。市場全体でグロース株が売られたことに加え、オープンAIなど生成AIサービスの急成長が既存の情報サイトやSNSに与える影響も意識されました。
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ピンタレスト(PINS)

株価変動: -6.6%
詳細: 画像共有SNSを運営する企業です。最高財務責任者のジュリア・ブラウ・ドネリー氏が他社での機会を追求するため辞任すると発表したことが売り材料となりました。同氏は10月30日まで引き継ぎを行う予定です。また、オープンAIのChatGPT広告事業が急速に成長していることへの警戒も下落の原因となっています。
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PG&E(PCG)

株価変動: -20.06%
詳細: カリフォルニア州の大手電力・ガス会社です。州議会が山火事に関する重要法案を修正したものの、公益企業を賠償責任から保護する措置が盛り込まれなかったことが嫌気され、株価が急落しました。

エジソン・インターナショナル(EIX)

株価変動: -23.07%
詳細: カリフォルニア州の公益企業です。州議会の山火事関連法案に公益企業の賠償責任を軽減する保護措置が盛り込まれなかったことを受け、PG&Eとともに大幅安となりました。S&P500構成銘柄の中でも最大級の下落となりました。

*過去記事 株価変動

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