8月3日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年8月3日(月)の米国株式市場は、マグニフィセント・セブンの復調を追い風に主要3指数がそろって大幅上昇しました。ダウ平均は693.38ドル高の53,178.41ドルと過去最高値を更新し、S&P500は1.48%高の7,600.50、ナスダック総合指数は2.13%高の25,913.90で取引を終えました。マイクロソフトやアルファベットが上昇をけん引し、マグニフィセント・セブンETFも3.62%高となりました。大型ハイテク株だけでなく幅広い業種に買いが広がる一方、原油価格の下落を受けてエネルギー株は軟調でした。

以下は、3日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

コアウィーブ(CRWV)

株価変動: +19.49%
詳細: AI向けクラウド基盤を提供する企業です。米防衛・IT大手レイドスとの提携を発表し、米国の情報機関や国防総省などに安全性の高いAIクラウドサービスを提供する計画が評価されました。AI関連株が幅広く買い戻されたことや、ARKインベストメント・マネジメントによる同社株の購入も投資家心理を支え、大幅に上昇しました。

ファースト・ソーラー(FSLR)

株価変動: +10.28%
詳細: 米国の太陽光パネルメーカーです。前週に発表した四半期決算が好調だったことに加え、太陽光パネルの主要材料である輸入ポリシリコンを巡る米政府の調査判断を控え、米国内メーカーに有利な結果への期待が高まりました。S&P 500構成銘柄で最大の上昇率となりました。

レディット(RDDT)

株価変動: +9.98%
詳細: オンライン掲示板型のソーシャルメディアを運営する企業です。前週は、米国利用者の伸び鈍化やGoogle検索からの流入変動への懸念から株価が一時大幅に下落しました。しかし、第2四半期の売上高は前年同期比61%増の8億500万ドル、1株当たり利益は1.25ドルとなり、市場予想を上回っています。急落後の割安感に着目した買い戻しが入り、反発しました。

オラクル(ORCL)

株価変動: +9.22%
詳細: データベースソフトウェアやクラウドサービスを展開する企業です。AI関連株が幅広く買い戻されるなか、オラクル・クラウド・インフラストラクチャー(OCI)の高成長や、オープンAIを含むAI企業との大型クラウド契約が改めて評価されました。AI向けデータセンター投資を将来のクラウド収入につなげられる企業との見方が強まり、大幅に上昇しました。

バーティブ・ホールディングス(VRT)

株価変動: +8.89%
詳細: AIデータセンター向けの電力管理設備や冷却システムを手がける企業です。第2四半期決算では売上高が市場予想を下回ったことで前週に株価が急落しましたが、調整後1株当たり利益は予想を上回り、通期業績見通しも引き上げられました。AIデータセンター向け電力・液冷需要の拡大という成長シナリオは変わっていないとの見方から、買い戻しが入りました。

ボーイング(BA)

株価変動: +8.03%
詳細: 米航空機大手です。BNPパリバが投資判断を「売り」から「買い」へ2段階引き上げ、目標株価を230ドルから300ドルへ引き上げました。さらに、米連邦航空局(FAA)による航空機の認証進展も好感され、株価は233.49ドルまで上昇しました。

ファーガソン・エンタープライゼス(FERG)

株価変動: +6.72%
詳細: 配管設備や暖房・換気・空調(HVAC)製品を取り扱う企業です。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが、8月5日の市場開始前から同社をS&P 500に採用すると発表しました。エレクトロニック・アーツ(EA)に代わる指数採用に伴う機関投資家の買い需要が期待され、上昇しました。
*関連記事「ファーガソンがS&P 500採用へ 株価9%急騰の理由と今後の将来性

クラウドストライク・ホールディングス(CRWD)

株価変動: +6.12%
詳細: クラウド型サイバーセキュリティー大手です。ハイテク株やソフトウェア株が幅広く買われるなか、サイバーセキュリティー関連銘柄にも資金が流入し、大きく上昇しました。

コーニング(GLW)

株価変動: +6.07%
詳細: 光ファイバーやディスプレー用ガラスなどを手がける素材メーカーです。トゥルイストが投資判断を「ホールド」から「買い」へ引き上げました。目標株価は205ドルから175ドルへ引き下げられたものの、7月に株価が46%下落したことで、投資妙味のある水準になったとの見方が示されました。

サンディスク(SNDK)

株価変動: +6.03%
詳細: NAND型フラッシュメモリーやデータストレージ製品を手がける企業です。韓国のメモリー半導体株が急落した一方、米国のメモリー・ストレージ関連株の一角として買いが集まりました。ウェスタン・デジタルが下落するなか、対照的に大幅上昇しました。

スペースX(SPCX)

株価変動: +5.68%
詳細: イーロン・マスク氏が率いる宇宙・人工知能関連企業です。8月4日の市場終了後に第2四半期決算を発表する予定です。株価はIPO価格135ドルを約20%下回っていましたが、好決算による反転期待から買われました。
*関連記事「スペースX初決算で株価は反転するか AI赤字・スターリンク・12億株ロックアップの焦点

マイクロソフト(MSFT)

株価変動: +4.93%
詳細: クラウド事業Azureの成長加速と、AIアシスタント「Copilot」の収益化進展が引き続き評価されました。Copilotの有料利用席数は3,000万席を突破し、純増数も前四半期比で2倍以上に拡大しています。AI向けデータセンターへの巨額投資が、Azureのクラウド収入とCopilotのソフトウェア利用料の両面で成果を生み始めたとの見方が強まり、株価は上昇しました。
*関連記事「マイクロソフト株が26年ぶりの急騰 AI投資への評価が変わった理由

アルファベット(GOOGL)

株価変動: +4.88%
詳細: Googleを傘下に持つ米テクノロジー大手です。米国とイランの緊張緩和期待や原油価格の下落を受けて投資家心理が改善し、大型テクノロジー株に買いが広がりました。生成AI「Gemini」やGoogle Cloudの成長期待も改めて評価され、株価は大幅に上昇しました。時価総額ではアップルを上回り、米国企業の時価総額ランキングで2位に浮上しました。

パロアルト・ネットワークス(PANW)

株価変動: +4.61%
詳細: ネットワークセキュリティーやクラウドセキュリティーを手がける企業です。ハイテク株が上昇するなか、クラウドストライクなどとともにサイバーセキュリティー関連銘柄として買われました。

アマゾン・ドット・コム(AMZN)

株価変動: +4.58%
詳細: 電子商取引とクラウドサービスを展開する米テクノロジー大手です。株価は284.02ドルまで上昇し、過去最高値で取引を終えました。時価総額も史上初めて3兆ドルを突破し、投資家からの成長期待が一段と高まりました。
*関連記事「アマゾン時価総額3兆ドル突破 AWS成長率37%が示す将来性と巨額AI投資の課題

アリババ・グループ(BABA)

株価変動: +4.13%
詳細: 中国の電子商取引・クラウドサービス大手です。新たな人工知能モデル「Qwen 3.8-Max」を発表したことが材料視されました。生成AI分野における競争力強化への期待から、米国市場のADRが上昇しました。

エヌビディア(NVDA)

株価変動: +2.93%
詳細: AI向け半導体で世界をリードする企業です。これまでの決算シーズンでは同社株を大きく押し上げる材料が限られていましたが、ハイテク株全般が買われるなかで上昇しました。

サービスナウ(NOW)

株価変動: +2.66%
詳細: 企業向けクラウド型業務管理ソフトウェアを提供する企業です。ソフトウェア株に買いが広がるなか、パランティアなどとともに上昇しました。

パランティア・テクノロジーズ(PLTR)

株価変動: +2.10%
詳細: 政府機関や企業向けにAIを活用したデータ分析ソフトウェアを提供する企業です。8月3日の市場終了後に第2四半期決算を発表する予定で、好業績への期待から決算発表前に買われました。

アップル(AAPL)

株価変動: -1.78%
詳細: iPhoneやMacなどを展開する米テクノロジー大手です。株価は303.42ドルまで下落し、4営業日連続の値下がりとなりました。時価総額ではアルファベットに抜かれ、米国企業で3位へ後退しました。

ウェスタン・デジタル(WDC)

株価変動: -3.23%
詳細: ハードディスクドライブを中心とするデータストレージ製品を手がける企業です。同じストレージ関連のサンディスクが上昇する一方、ウェスタン・デジタルには売りが広がり、株価は下落しました。

サークル・インターネット・グループ(CRCL)

株価変動: -3.61%
詳細: 米ドル連動型ステーブルコイン「USDC」を発行する金融テクノロジー企業です。モルガン・スタンレーが投資判断を「イコールウェート」から「アンダーウェート」へ引き下げ、目標株価も106ドルから38ドルへ大幅に引き下げました。

アストラゼネカ(AZN)

株価変動: -6.88%
詳細: 英国を拠点とする世界的な製薬会社です。ブリストル・マイヤーズ・スクイブと合併の可能性について協議したと報じられました。大型買収や統合に伴う財務負担、実現可能性への警戒から売られました。

ゲームストップ(GME)

株価変動: -12.25%
詳細: ゲームソフトや関連商品の販売を手がける小売企業です。約14億ドルの債務を株式と交換する計画を発表しました。新株発行によって既存株主の持ち分が希薄化する懸念に加え、機関投資家によるヘッジ売りや空売りが増えるとの警戒から急落しました。

*過去記事 株価変動

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