2026年7月29日(水)の米国株式市場は、原油価格の上昇や企業決算への警戒に加え、FRBの政策運営を巡る不透明感から主要3指数が大幅下落しました。FRBは政策金利を据え置きましたが、ウォーシュ議長の記者会見後に長期金利が急上昇し、利下げ開始時期が9月から12月へ後ずれするとの見方が強まりました。ダウ平均は1,153.18ドル(2.19%)安、S&P500は1.52%安、ナスダック総合指数は1.74%安となりました。市場では、インフレ抑制に対するFRBの姿勢や情報発信への信頼が低下し、マイクロソフトとメタの決算発表を前にリスク回避の売りが広がりました。
以下は、29日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
ガーミン(GRMN)
株価変動: +16.24%
詳細: GPSナビゲーション機器やフィットネストラッカーなどを手がけるスイスのテクノロジー企業です。第2四半期に製品需要が大きく伸びたことを受け、通期業績見通しを引き上げました。好調な決算と上方修正が評価され、S&P500構成銘柄で最大の上昇率となりました。
GEヘルスケア・テクノロジーズ(GEHC)
株価変動: +12.15%
詳細: 医療用画像診断装置や超音波機器などを提供する医療テクノロジー企業です。第2四半期の売上高が増加し、利益率も市場予想を上回りました。収益性の改善が評価され、株価は大幅に上昇しました。
シーゲート・テクノロジー(STX)
株価変動: +2.29%
詳細: ハードディスクドライブを中心とするデータストレージ企業です。2026会計年度第4四半期の売上高と利益が市場予想を上回りました。AI向けデータセンターの拡大によるストレージ需要の増加が評価され、株価は上昇しました。
フォード・モーター(F)
株価変動: +2.14%
詳細: 米国を代表する自動車メーカーです。第2四半期の調整後営業利益が市場予想を上回り、通期業績見通しも引き上げました。予想以上に堅調な収益と上方修正が評価され、株価は上昇しました。
メタ・プラットフォームズ(META)
株価変動: -1.31%
詳細: FacebookやInstagramを運営する大手テクノロジー企業です。7月29日の市場終了後に第2四半期決算の発表を控え、AI関連投資や広告事業の成長率を見極めたいとの姿勢が広がりました。通常取引では決算発表前の警戒から下落しました。
プロクター・アンド・ギャンブル(PG)
株価変動: -1.87%
詳細: 洗剤、紙製品、ヘアケア用品などを世界的に展開する生活必需品メーカーです。四半期決算は強弱の入り交じる内容となり、利益見通しも市場の期待を下回りました。今後の収益成長に対する慎重な見方が広がり、株価は下落しました。
ブルーム・エナジー(BE)
株価変動: -1.85%
詳細: 燃料電池を利用した分散型電源システムを提供する企業です。四半期決算が市場予想を上回り、経営陣は2026年の売上高が前年の2倍になるとの見通しを示しました。株価は一時上昇したものの、その後は利益確定売りに押され、終値では下落しました。
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SKハイニックス(SKHY)
株価変動: -2.60%
詳細: DRAMやHBMなどを製造する韓国の大手メモリ半導体メーカーです。第2四半期利益が市場予想に届かなかったことが嫌気され、米国上場株も下落しました。韓国市場では9.6%安となり、メモリ半導体需要の先行きに対する警戒が強まりました。
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エヌビディア(NVDA)
株価変動: -3.55%
詳細: AI向けGPUで世界最大手の半導体企業です。7月29日は、SKハイニックスの決算が市場予想を下回ったことをきっかけに、AI半導体やデータセンター関連銘柄へ売りが広がりました。さらに、原油価格の急騰によるインフレ懸念や、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策を巡る不透明感からハイテク株全体が下落し、エヌビディアも売られました。
ヒューマナ(HUM)
株価変動: -5.99%
詳細: メディケア・アドバンテージを中心に医療保険事業を展開する企業です。第2四半期利益は市場予想を上回りましたが、医療費率の上昇が投資家に警戒されました。調整後利益見通しも据え置かれたため、株価は下落しました。
ソーファイ・テクノロジーズ(SOFI)
株価変動: -8.90%
詳細: 個人向け融資、預金、投資サービスなどを提供するフィンテック企業です。第2四半期利益は市場予想を上回り、通期売上高見通しも引き上げました。しかし、利益や利益見通しの上振れが限定的だったことから、市場の高い期待に届かなかったと受け止められ、株価は大幅に下落しました。
マイクロン・テクノロジー(MU)
株価変動: -9.94%
詳細: DRAMやNAND型フラッシュメモリを製造する米国の半導体企業です。競合するSKハイニックスの決算が市場予想を下回ったことで、メモリ価格や需給環境の先行きに対する警戒が強まりました。半導体株への売りも重なり、株価は大幅に下落しました。
バーティブ・ホールディングス(VRT)
株価変動: -17.26%
詳細: データセンター向けの電源設備や冷却システムなどを提供するインフラ企業です。第2四半期の売上高が市場予想を下回りました。AIデータセンター需要による高い成長期待が株価に織り込まれていたため、売上高の未達が失望を招き、株価は急落しました。
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レモネード(LMND)
株価変動: -23.72%
詳細: AIを活用して住宅、自動車、ペットなどの保険を提供するデジタル保険会社です。第2四半期の売上高は前年同期比79%増の2億9,440万ドルとなり、市場予想をわずかに上回りました。在保有保険料や損害率も改善しましたが、純損失が続いていることや、黒字化までに時間を要するとの懸念が意識されました。好材料がすでに株価へ織り込まれていたこともあり、決算内容が投資家の高い期待に届かなかったと受け止められ、株価は急落しました。
*過去記事 株価変動
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