7月24日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年7月24日(金)の米国株式市場は、ダウ平均が235ドル(0.46%)高の51,947.25ドルで終了しました。一方、S&P500は0.05%高、ナスダック総合指数は0.64%安となり、半導体株の下落が相場の重荷となりました。2年債利回りは4.33%へ低下しましたが、翌週のFOMCで利上げが行われる確率は37.9%まで上昇。アルファベットやアメリカン・エキスプレスの業績見通しへの懸念から、ダウ平均は3週連続の下落となりました。来週はアップル、アマゾン、メタ、マイクロソフトの決算が予定され、AI投資への市場の反応が焦点となります。

以下は、24日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

テネット・ヘルスケア(THC)

株価変動: +17.17%
詳細: 病院や外来手術センターを運営する米国の大手医療サービス企業です。第2四半期決算が市場予想を大幅に上回り、通期の1株当たり利益見通しを従来の16.38~18.68ドルから20.30~21.69ドルへ大幅に引き上げました。業績の上振れと強気な利益見通しが評価され、株価は急騰しました。

デジタル・リアルティ・トラスト(DLR)

株価変動: +11.01%
詳細: データセンターを保有・運営する大手REITです。第2四半期決算が市場予想を上回り、旺盛なデータセンター需要を背景に通期見通しも引き上げました。AIインフラ投資の拡大によってデータセンター需要が衰えていないことが確認され、S&P500採用銘柄の中で上昇率トップとなりました。

SLB(SLB)

株価変動: +11.01%
詳細: 石油・ガス開発向けの掘削技術や設備、サービスを提供する世界最大級の油田サービス企業です。中東地域の事業低迷を海洋掘削活動の拡大が補い、第2四半期決算は市場予想を上回りました。データセンター向けサービス事業でも力強い売上成長を報告したことが好感されました。

SAP(SAP)

株価変動: +9.30%
詳細: 企業向け業務管理ソフトウェアを提供するドイツの大手ソフトウェア企業です。第2四半期の利益が市場予想を上回り、生成AIの普及によって既存ソフトウェア企業の成長が損なわれるとの懸念が後退しました。AIを既存サービスに組み込みながら成長を維持している点が評価され、株価は大幅に上昇しました。

ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)

株価変動: +5.84%
詳細: 米国で携帯電話や通信サービスを展開する大手通信事業者です。第2四半期決算が市場予想を上回り、通期業績見通しも引き上げました。業績改善が好感された一方、株価上昇後もダン・シュルマンCEOが進める事業再建策に対する投資家の評価は定まっていないと報じられています。

テスラ(TSLA)

株価変動: -2.08%
詳細: 電気自動車や蓄電池、AI関連事業を展開する米国企業です。市場予想を下回った第2四半期決算を受け、前日の株価は約15%下落していました。キャシー・ウッド氏率いるARKインベストが複数のファンドを通じて約16万株を購入したものの、業績への警戒が続き、株価はさらに下落しました。

チャーター・コミュニケーションズ(CHTR)

株価変動: -2.52%
詳細: 「Spectrum」ブランドでインターネットやケーブルテレビサービスを提供する米国の通信企業です。第2四半期利益は市場予想を上回りましたが、売上高は前年同期比1.7%減少しました。Spectrumのインターネット契約者数も前四半期から減少し、主力事業の成長鈍化が懸念されました。

スペースX(SPCX)

株価変動: -2.68%
詳細: ロケット開発や衛星通信、AI関連事業を展開するイーロン・マスク氏率いる宇宙企業です。大型宇宙船「スターシップ」の試験が再び延期されたことに加え、HSBCが投資判断を「ホールド」、目標株価を115ドルとして新たに評価を開始しました。開発スケジュールの遅れと上値余地の限定的な評価が株価の重荷となりました。

オラクル(ORCL)

株価変動: -4.21%
詳細: データベースやクラウドサービスを提供する米国の大手ソフトウェア企業です。米国防総省と期間10年、総額約70億ドルの大型契約を締結しました。長期契約の獲得自体は事業基盤の強化につながる一方、契約に伴う投資負担や採算性への警戒から株価は下落しました。

アメリカン・エキスプレス(AXP)

株価変動: -4.30%
詳細: クレジットカードや決済、旅行関連サービスを提供する米国の金融大手です。第2四半期利益は市場予想を上回り、通期売上高成長率見通しを従来の9~10%から10%へ引き上げました。一方、通期の1株当たり利益見通しを17.30~17.90ドルに据え置いたため、好調な四半期決算に対して見通しが物足りないと受け止められました。

マイクロン・テクノロジー(MU)

株価変動: -6.99%
詳細: DRAMやNANDフラッシュメモリー、AI向けの高帯域幅メモリー(HBM)を製造する米国の大手半導体企業です。メモリー価格の上昇が今後も持続するのかという懸念が続く中、直近の反発を受けた利益確定売りが広がりました。AI向けメモリー需要への期待は根強いものの、価格上昇の持続性と高い株価水準が警戒されました。
*関連記事「メモリ半導体市場の波乱:マイクロンとSKハイニックスの激しい値動きが示す「次なる成長のシナリオ」

インテル(INTC)

株価変動: -7.89%
詳細: CPUやデータセンター向け半導体を開発・製造する米国の大手半導体企業です。AIブームによる半導体需要の拡大を背景に、第2四半期の売上高と利益は市場予想を上回りました。それでも株価は下落しており、好決算が事前に織り込まれていたことや、ファウンドリー事業の収益改善に対する慎重な見方が売りにつながりました。
*関連記事「インテル復活は本物か 予想を圧倒した2026年Q2決算と次の成長エンジン

SKハイニックス(SKHY)

株価変動: -8.81%
詳細: DRAMやNANDフラッシュメモリー、AI向けの高帯域幅メモリー(HBM)を製造する韓国の大手半導体企業です。マイクロンと同様に、メモリー価格の上昇が持続できるかとの懸念から売られました。今週に入って株価が反発していたこともあり、直近1カ月の不安定な値動きの中で利益確定売りが強まりました。
*関連記事「メモリ半導体市場の波乱:マイクロンとSKハイニックスの激しい値動きが示す「次なる成長のシナリオ」

サンディスク(SNDK)

株価変動: -10.79%
詳細: NANDフラッシュメモリーを使用したメモリーカードやデータストレージ製品を提供する企業です。メモリー半導体関連銘柄が広く売られる中、NAND価格の持続性や需要の先行きに対する警戒が強まりました。直近の株価上昇の反動も加わり、マイクロンやSKハイニックスを上回る下落率となりました。

マックスリニア(MXL)

株価変動: -21.54%
詳細: 通信機器やデータセンター向けのアナログ・ミックスドシグナル半導体を開発する米国企業です。第2四半期決算は市場予想を上回り、第3四半期見通しもウォール街の予想を大幅に上回りました。しかし、4月の第1四半期決算発表以降に株価が166%上昇していたため、好材料出尽くしと利益確定売りによって急落しました。

*過去記事 株価変動

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