6月8日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年6月8日(月)の米国株式市場は、前週末に急落した半導体株への押し目買いが入り、ナスダック総合指数が0.86%高と反発しました。S&P500も0.30%上昇した一方、ダウ平均は0.16%安と小幅に下落しました。前週金曜に10%急落したPHLX半導体指数は5.61%高と大きく戻し、AI関連株への買い意欲がなお強いことを示しました。市場全体の値上がり銘柄数は限定的でしたが、大型ハイテク株の上昇が指数を支えました。

以下は、8日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です

タンゴ・セラピューティクス(TNGX)

株価変動: +52.97%
詳細: がん治療薬の開発を手がけるバイオテクノロジー企業です。膵管腺がんを対象とした治療薬の進行中試験で、初期データが良好だったことを発表し、株価が大きく上昇しました。

セレブラス・システムズ(CBRS)

株価変動: +18.32%
詳細: AI向け半導体システムを手がける企業です。米国みずほがアウトパフォーム評価、ウェドブッシュが買い評価でカバレッジを開始したことが材料視されました。IPO後の高値圏からは調整していたものの、アナリストの強気評価を受けて大幅高となりました。

イオンキュー(IONQ)

株価変動: +11.26%
詳細: 量子コンピューティング専業企業で、イオントラップ方式の量子コンピューター開発を手がけています。この日は量子コンピューティング関連株への買い戻しが入り、株価が大きく上昇しました。AIに続く次世代計算技術として量子コンピューターへの期待が改めて意識された形です。

インテル(INTC)

株価変動: +11.19%
詳細: 半導体大手で、CPUやデータセンター向け半導体、ファウンドリー事業を展開しています。AIチップ設計企業のアルファベットやエヌビディアが、先端プロセッサー製造のバックアップ先としてインテルを検討していると報じられたことが材料視されました。
*過去記事「AI半導体覇権の行方 TSMC一極集中からインテル復活のシナリオ

マイクロン・テクノロジー(MU)

株価変動: +9.87%
詳細: 半導体メモリー大手で、DRAMやNAND、AI向け高帯域メモリーなどを手がけています。競合のSKハイニックスがエヌビディアとの協業を拡大するとのニュースがあったものの、株価は終値ベースでも大幅に上昇しました。前週のAI関連株急落からの反発買いが入り、メモリー需要への期待が改めて意識されました。
*関連記事「AIメモリ相場に異変 マイクロン急反発と韓国半導体株急落が示す次の主役

マーベル・テクノロジー(MRVL)

株価変動: +9.63%
詳細: 半導体およびネットワーク関連製品を手がける企業です。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが、同社を6月22日にS&P500へ採用すると発表したことが好感されました。指数採用に伴う資金流入期待に加え、AIデータセンター向け半導体需要への期待も株価を押し上げました。
*関連記事「マーベルとフレックスがS&P 500採用 AIインフラ相場の新たな主役に

D-ウェーブ・クオンタム(QBTS)

株価変動: +8.30%
詳細: 量子コンピューティング企業で、量子アニーリング方式の量子コンピューターやクラウド経由の量子計算サービスを手がけています。この日は量子コンピューティング関連株への買い戻しが広がる中で、株価が大きく上昇しました。

コヒレント(COHR)

株価変動: +6.62%
詳細: 光通信部品やレーザー関連製品を手がける企業です。コーニングとアマゾンの大型契約を受け、データセンター向け接続インフラ関連銘柄として買いが入りました。

スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)

株価変動: +5.64%
詳細: AIサーバーや高性能コンピューティング向けサーバーを手がける企業です。前週末にAI関連株が大きく売られた反動で、投資家の押し目買いが入りました。

コーニング(GLW)

株価変動: +5.61%
詳細: ガラス素材や光ファイバー、データセンター向け接続ソリューションを手がける企業です。アマゾン・ドット・コムが、データセンターインフラ向けの接続ソリューション供給で同社と数十億ドル規模の契約を結んだことが好感されました。AIデータセンター拡大の恩恵を受ける光通信インフラ関連銘柄として注目されました。
*関連記事「コーニング株がAIデータセンターの隠れた主役に アマゾン大型契約が示す光通信の成長力

リゲッティ・コンピューティング(RGTI)

株価変動: +5.25%
詳細: 超伝導量子ビット方式の量子コンピューター開発を手がける企業です。この日は量子コンピューティング関連株全体に買い戻しが入り、同社株も上昇しました。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)

株価変動: +5.14%
詳細: CPUやGPU、データセンター向け半導体を手がける半導体大手です。AI関連株全体に買い戻しが入る中で、同社株も上昇しました。前週のAI株売りが短期的な調整にとどまるとの見方が広がり、半導体セクター全体の反発に連動した動きとなりました。

テスラ(TSLA)

株価変動: +4.59%
詳細: 電気自動車大手で、イーロン・マスク氏がCEOを務める企業です。前週金曜日に大きく下落した反動もあり、この日は上昇しました。今週はスペースXの記録的なIPO価格決定が予定されており、マスク氏関連企業への注目が高まっています。

ルメンタム・ホールディングス(LITE)

株価変動: +3.68%
詳細: 光通信部品やフォトニクス関連製品を手がける企業です。AIデータセンター向けネットワーク需要への期待から買いが入りました。コーニングやコヒレントと同様に、データセンターの高速接続インフラを支える関連銘柄として注目されました。

ブロードコム(AVGO)

株価変動: +2.82%
詳細: 半導体およびインフラソフトウェアを手がける大手企業です。売上見通しが市場の期待を下回ったことを受け、前週は連続して下落していましたが、この日は反発しました。AI関連半導体への過度な悲観が和らぎ、買い戻しが入りました。

エヌビディア(NVDA)

株価変動: +1.73%
詳細: AI向けGPU市場で圧倒的な存在感を持つ半導体大手です。前週末のAI関連株急落後、投資家が押し目買いに動いたことで上昇しました。上昇率は他の半導体株に比べて限定的でしたが、AI投資テーマの中心銘柄として引き続き市場の注目を集めています。

イーライリリー(LLY)

株価変動: +1.57%
詳細: 医薬品大手で、糖尿病治療薬や肥満症治療薬などに強みを持つ企業です。同社は、更年期のあらゆる段階にある女性を対象に、経口薬Foundayoが有意な体重減少と関連したと発表しました。肥満症治療薬市場への期待が引き続き株価を支えました。

アップル(AAPL)

株価変動: -1.89%
詳細: iPhoneやMac、サービス事業を展開する世界的なテクノロジー企業です。2026年の世界開発者会議で発表されたAI関連アップデートに対して、ウォール街の反応は慎重でした。市場ではアップルのAI戦略に対する物足りなさが意識され、下落しました。
*関連記事「アップル株がWWDC後に下落 Siri AI進化でも市場が失望した理由

*過去記事 株価変動

🎧この記事は音声でもお楽しみいただけます。AIホストによる会話形式で、わかりやすく、さらに深く解説しています。ぜひご活用ください👇

最新情報をチェックしよう!
>

幸せな生活作りのための米国株投資。
老後資産形成のための試行錯誤の日々を報告していきます。
皆様の参考になれば幸いです。

CTR IMG