7月28日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年7月28日(火)の米国株式市場は、好決算を発表したシャーウィン・ウィリアムズなどが上昇し、ダウ平均は537.24ドル(1.03%)高の52,747.32ドルとなりました。ヘルスケアや生活必需品株が相場を支え、S&P500も0.21%上昇しました。一方、半導体株への売りが続き、ナスダック総合指数は0.22%下落しました。市場では半導体株からソフトウェア株への資金移動が進みました。FOMCを控え、予想外の利上げへの警戒も重荷となりました。

以下は、28日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

シャーウィン・ウィリアムズ(SHW)

株価変動: +8.25%
詳細: 塗料やコーティング製品を製造・販売する企業です。経営陣は需要について「大きな改善はない」と説明したものの、決算は市場予想を上回りました。さらに通期業績見通しを引き上げたことが好感され、ダウ平均構成銘柄で最大の上昇率となりました。

ロイヤル・カリビアン・グループ(RCL)

株価変動: +5.72%
詳細: クルーズ船を運航し、世界各地で旅行サービスを提供する企業です。直前予約の増加とコスト低下を背景に、利益と売上高が市場予想を上回りました。クルーズ需要の強さと収益性の改善が評価され、株価は上昇しました。

コカ・コーラ(KO)

株価変動: +5.00%
詳細: 炭酸飲料や清涼飲料水を世界的に展開する飲料大手です。第2四半期の利益が市場予想を上回り、販売数量を示すユニットケース販売量は前年同期比5%増加しました。インフレ下でも飲料需要が堅調であることが評価され、株価は上昇しました。

ボーイング(BA)

株価変動: +4.76%
詳細: 民間航空機や防衛・宇宙関連製品を手がける航空機メーカーです。第2四半期決算は市場予想を下回ったものの、ケリー・オルトバーグCEOが事業運営の安定化と認証プログラムの進展を強調しました。経営改善への期待が決算への懸念を上回り、株価は上昇しました。

ペイパル・ホールディングス(PYPL)

株価変動: +4.01%
詳細: オンライン決済サービスを世界で展開するフィンテック企業です。2026年第2四半期決算が堅調な内容となり、通期業績見通しも引き上げました。事業再建が進んでいるとの期待が高まり、株価は上昇しました。

スペースX(SPCX)

株価変動: +2.56%
詳細: 再使用型ロケットや宇宙船の開発、衛星通信サービス「スターリンク」などを展開する宇宙企業です。株価は一時107.01ドルまで下落して上場来安値を更新したものの、その後は押し目買いが入り、116.41ドルまで反発しました。ARKインベストによる株式取得や、8月4日に予定される上場後初の決算発表への期待も意識され、株価は上昇しました。

アップル(AAPL)

株価変動: +0.94%
詳細: iPhoneやMac、各種サービスを展開する世界最大級のテクノロジー企業です。前日の取引でも1.2%上昇し、エヌビディアを抜いて約1年ぶりに世界最大の時価総額を持つ企業となりました。首位奪還を受けた買いが続き、時価総額は一時5兆ドルを超えました。

ASMLホールディング(ASML)

株価変動: -4.37%
詳細: 半導体製造に使われる露光装置で世界最大手の企業です。中国の国有支援企業が、ASMLが長年優位性を持ってきた半導体製造装置の量産を始めたと報じられました。中国企業との競争激化や市場シェア低下への懸念が強まり、株価は下落しました。
*関連記事「中国製DUVが動き出す ASMLを支えた露光装置市場に訪れた転換点

インテル(INTC)

株価変動: -5.86%
詳細: CPUやデータセンター向け半導体、半導体受託製造事業を展開する企業です。中国企業との競争激化や、半導体株全体への売りが続いたことが重荷となりました。投資家のリスク回避姿勢が強まり、株価は下落しました。

ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)

株価変動: -6.57%
詳細: 米国内外で宅配便や物流サービスを展開する企業です。第2四半期決算は市場予想を上回り、通期業績見通しも引き上げました。しかし、株価は取引序盤の上昇から下落に転じ、物流需要や今後の収益性への警戒から6.6%安となりました。

マーベル・テクノロジー(MRVL)

株価変動: -7.77%
詳細: データセンターや通信インフラ向けの半導体を開発する企業です。中国による半導体製造技術の進展や、AI関連株からの資金流出が警戒されました。半導体セクター全体の下落に巻き込まれ、株価は下落しました。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)

株価変動: -8.15%
詳細: CPUやGPU、データセンター向け半導体を開発する企業です。中国による半導体製造装置の国産化や、AI半導体市場での競争激化が警戒されました。

デル・テクノロジーズ(DELL)

株価変動: -8.15%
詳細: パソコンやサーバー、データセンター向けITインフラを提供する企業です。AIサーバー関連銘柄への売りが強まり、半導体株の下落がサーバー関連企業にも波及しました。AIインフラ投資への期待後退から、株価は下落しました。

マイクロン・テクノロジー(MU)

株価変動: -8.85%
詳細: DRAMやNAND型フラッシュメモリー、AI向けHBMを開発・製造する半導体企業です。中国製DUV露光装置の登場や、中国のメモリー大手CXMTによる生産能力拡大を受け、将来的な供給過剰と価格競争への警戒が強まりました。年初から株価が200%以上上昇していた反動による利益確定売りも重なり、株価は大きく下落しました。
*関連記事「マイクロン株急落の真相 中国半導体の台頭でメモリー市場に何が起きているのか

SKハイニックス(SKHY)

株価変動: -8.98%
詳細: DRAMやNAND型フラッシュメモリー、AI向けHBMを製造する韓国の半導体企業です。中国による半導体製造装置の国産化を受け、メモリー市場での競争激化が警戒されました。米国市場では9%下落し、韓国市場では15%安で取引を終えました。

コーニング(GLW)

株価変動: -12.10%
詳細: 光ファイバーや光通信部品、特殊ガラスなどを手がける企業です。2026年第2四半期決算は市場予想を上回ったものの、今後の業績見通しが投資家の期待に届きませんでした。好決算よりも慎重なガイダンスが重視され、株価は大きく下落しました。
*関連記事「コーニング株18%急落の衝撃 好決算でも売られたAI光通信銘柄の誤算

サンディスク(SNDK)

株価変動: -14.25%
詳細: NAND型フラッシュメモリーやメモリーカード、データ保存製品を手がける企業です。中国企業との競争激化やメモリー半導体市場の先行き不透明感から売りが広がりました。株価は14%を超えて下落し、S&P500構成銘柄で最大の下落率となりました。

*過去記事 株価変動

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