6月2日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年6月2日(火)の米国株式市場は、主要3指数がそろって5日連続で過去最高値を更新しました。S&P500は0.1%上昇し、9日続伸。ダウ平均は230ドル高、ナスダックも小幅高となりました。今回は市場の上昇に広がりも見られ、S&P500は6営業日ぶりに値上がり銘柄数が優勢となりました。

以下は、2日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

ヴィクトリアズ・シークレット(VSXY)

株価変動: +47.44%
詳細: ランジェリー、アパレル、美容関連商品を展開する小売企業です。2026年度第1四半期決算が市場予想を上回り、通期見通しも引き上げたことで株価が急騰しました。売上の改善と粗利益率の上昇が好感され、小売セクターの中でも大きく買われる銘柄となりました。

マーベル・テクノロジー(MRVL)

株価変動: +32.52%
詳細: データセンター向け半導体、ネットワークチップ、カスタムシリコンを手がける半導体企業です。エヌビディアのジェンスン・フアンCEOが、マーベルは将来的に時価総額1兆ドルを超える可能性があると発言したことで、株価が急騰しました。AIデータセンターでは、GPUをつなぐ高速ネットワークやデータ転送技術の重要性が増しており、マーベルがAIインフラの次の主役候補として注目されました。
*関連記事「エヌビディアCEOが「次なる1兆ドル企業」と予言。マーベル・テクノロジーが描くAIインフラ支配の青写真

ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)

株価変動: +19.47%
詳細: サーバー、ストレージ、ネットワーク、クラウド関連サービスを手がけるエンタープライズIT企業です。2026年度第2四半期決算が市場予想を上回り、AI需要の強さが改めて確認されたことで株価が大きく上昇しました。AIインフラ構築を進める企業やクラウド事業者からのサーバー需要が追い風となっており、同社の業績はAIブームが引き続きハードウェア企業に恩恵をもたらしていることを示しました。
*関連記事「HPE株が時間外で30%急騰 AIインフラ需要はまだ終わっていない

コヒレント(COHR)

株価変動: +17.63%
詳細: 光通信部品、レーザー、光学材料などを手がける企業です。AIデータセンターの拡大により、GPU同士やサーバー間で大量のデータを高速にやり取りするネットワーク需要が高まっていることが買い材料となりました。AI投資の焦点がGPU単体から、データ転送能力を支える光ネットワーク全体へ広がるなか、コヒレントはAIインフラの「裏方」として重要な役割を担う企業として注目されました。
*関連記事「AI投資の次なる主戦場は光ネットワークへ マーベル、コヒレント、ルメンタム、コーニングが急騰する理由

STマイクロエレクトロニクス(STM)

株価変動: +15.20%
詳細: 自動車、産業機器、データセンター向けなどに半導体を供給する欧州の大手半導体メーカーです。同社がデータセンター関連の売上目標を引き上げたことで、株価が大きく上昇しました。AIデータセンターの拡大により、GPU以外の半導体にも需要が広がっていることが好感されました。

ルメンタム・ホールディングス(LITE)

株価変動: +13.72%
詳細: 光通信部品やレーザー関連製品を手がける企業です。AIデータセンター向けの高速通信需要が拡大するとの期待から株価が上昇しました。特に、マーベルと正式なパートナーシップを結んでいる点が注目されました。大手クラウド企業にとって、相互接続性が確認された企業群の製品を採用するメリットは大きく、マーベルを中心とした光通信エコシステムの一角として、AIインフラ投資拡大の恩恵を受けるとの見方が広がりました。
*関連記事「AI投資の次なる主戦場は光ネットワークへ マーベル、コヒレント、ルメンタム、コーニングが急騰する理由

コーニング(GLW)

株価変動: +13.41%
詳細: ガラス素材、光ファイバー、通信インフラ関連製品を手がける企業です。AIデータセンターの拡張に伴い、データを物理的に運ぶ光ファイバー需要が拡大するとの期待から株価が上昇しました。高性能な半導体や光トランシーバーが普及しても、それらを支える通信インフラがなければデータセンター全体の性能は発揮できません。コーニングはAIインフラ拡大を支える「つるはし売り」の銘柄として注目されました。
*関連記事「AI投資の次なる主戦場は光ネットワークへ マーベル、コヒレント、ルメンタム、コーニングが急騰する理由

スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)

株価変動: +7.02%
詳細: AIサーバーや高性能コンピューティング向けサーバーを手がける企業です。HPEの好決算を受けて、AIサーバー需要が引き続き強いとの見方が広がり、株価が上昇しました。AIインフラ投資の拡大により、GPUを搭載する高性能サーバーの需要が続くとの期待が買い材料となりました。

マイクロチップ・テクノロジー(MCHP)

株価変動: +5.94%
詳細: マイクロコントローラー、アナログ半導体、データセンター向け半導体ソリューションを手がける企業です。同社はデータセンター事業の追加情報を発表し、2026年の同事業売上が約65%増の5億ドル程度に成長するとの見通しを示しました。2026年3月期四半期でもデータセンター事業売上は63%増となっており、AIインフラ需要の広がりが買い材料となりました。また、一部半導体の値上げ方針も発表し、コスト上昇への対応姿勢が示されました。

ブロードコム(AVGO)

株価変動: +4.70%
詳細: 半導体、ネットワーク機器、インフラソフトウェアを手がける大手テクノロジー企業です。アルファベットのAIインフラ投資計画や、エヌビディア関連のAI需要拡大期待が追い風となり、株価が上昇しました。AIデータセンターでは、GPUだけでなく高速通信、カスタムチップ、ネットワーク半導体の重要性が高まっており、ブロードコムはその中核企業の一つとして買われました。
*関連記事「AIインフラの隠れた主役 ブロードコムのさらなる成長を予感させる2つのシグナル

クレド・テクノロジー・グループ・ホールディングス(CRDO)

株価変動: +1.28%
詳細: データセンター向けの高速接続ソリューションや電気ケーブル関連技術を提供する企業です。売上成長の鈍化見通しが懸念材料として取り上げられて株価は下落していましたが、終値ベースでは小幅上昇となりました。AIデータセンター向けの接続技術は長期的な成長テーマとして注目されており、短期的な不安材料がありながらも買いが残りました。

オラクル(ORCL)

株価変動: -1.44%
詳細: データベース、クラウド、業務アプリケーションを手がけるエンタープライズソフトウェア企業です。ソフトウェア株の反発が一服し、投資家の関心が再び半導体やサーバー関連企業へ移ったことで株価が下落しました。AIによるソフトウェア企業への影響懸念が年初から続くなか、直近の反発局面にも陰りが見えました。

アルファベット(GOOGL)

株価変動: -3.86%
詳細: グーグルの親会社で、検索、広告、クラウド、YouTube、AI開発などを展開する巨大テクノロジー企業です。同社がAIインフラ構築の資金として800億ドル規模の株式発行を計画していることが明らかになり、株価は下落しました。AI投資への本気度を示す一方で、既存株主にとっては希薄化への懸念が意識されました。市場では、AI競争に必要な資金規模が一段と巨大化していることを示す動きとして注目されています。
*関連記事「アルファベットが800億ドル増資へ AI覇権をかけた巨大インフラ投資の狙い

ガートナー(IT)

株価変動: -4.99%
詳細: IT調査、コンサルティング、リサーチサービスを提供する企業です。ソフトウェア関連株への売りが広がるなかで株価が下落しました。AIの普及によって企業のIT投資判断やコンサルティング需要の構造が変化する可能性が意識されており、投資家は従来型のITサービス企業に対して慎重な姿勢を強めています。

ワークデイ(WDAY)

株価変動: -5.31%
詳細: 人事管理や財務管理などのクラウド型業務ソフトウェアを提供する企業です。ソフトウェア株の反発が失速するなか、株価は大きく下落しました。AIエージェントや自動化技術の普及により、従来型SaaS企業の成長余地に対する見方が揺らいでおり、投資家の資金はより直接的にAIインフラ需要を取り込める半導体・サーバー関連へ向かいました。

サービスナウ(NOW)

株価変動: -6.04%
詳細: 企業向けワークフロー自動化やITサービス管理ソフトウェアを提供するSaaS企業です。AIによる業務自動化が既存ソフトウェア企業に与える影響への懸念が再び意識され、株価は大きく下落しました。過去1カ月は反発していたものの、ウォール街の関心がAIインフラや半導体関連へ移ったことで、ソフトウェア株全体に売りが広がりました。

デル・テクノロジーズ(DELL)

株価変動: -6.58%
詳細: パソコン、サーバー、ストレージ、ITインフラを手がける大手テクノロジー企業です。AIサーバー関連銘柄への注目は続いたものの、同社株は8営業日続いた上昇が一服し、下落しました。短期的な利益確定売りが出たとみられますが、AIインフラ需要の恩恵を受ける企業の一つとして引き続き市場の関心を集めています。

アエベックス(AVEX)

株価変動: -15.98%
詳細: ドローン関連事業を手がける企業です。同社が570万株の公募増資に加え、一部既存株主による230万株の売り出しを発表したことで株価が下落しました。成長資金の調達という側面がある一方で、発行済み株式数の増加や需給悪化への懸念が売り材料となりました。

ヴァージン・ギャラクティック(SPCE)

株価変動: -38.96%
詳細: 宇宙旅行サービスを目指す宇宙関連企業です。同社は債務返済のために株式を発行する計画を発表し、株価が大きく下落しました。2027年償還予定の約1,000万ドルの債務を現在の株価水準で返済するには、約200万株の新株発行が必要とされ、既存株主にとって希薄化懸念が強まりました。

フルクラム・セラピューティクス(FULC)

株価変動: -51.09%
詳細: 希少疾患や血液疾患向けの治療薬開発を行うバイオ医薬品企業です。同社は鎌状赤血球症治療薬候補「pociredir」の開発プログラムを中止し、株主価値最大化に向けた戦略的選択肢の検討を始めると発表しました。まだ市販製品を持たない同社にとって、主要開発プログラムの中止は事業継続への不透明感を高める材料となり、株価は急落しました。

*過去記事 株価変動

🎧この記事は音声でもお楽しみいただけます。AIホストによる会話形式で、わかりやすく、さらに深く解説しています。ぜひご活用ください👇

最新情報をチェックしよう!
>

幸せな生活作りのための米国株投資。
老後資産形成のための試行錯誤の日々を報告していきます。
皆様の参考になれば幸いです。

CTR IMG