7月15日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年7月15日(水)の米国株式市場は、半導体株が大きく下落した一方、主要3指数はそろって上昇しました。ナスダック総合指数は0.62%高、S&P500は0.38%高、ダウ平均は150.37ドル高の0.29%上昇となりました。フィラデルフィア半導体株指数は2.08%安となり、年初来で大きく上昇してきたメモリー関連株を中心に売りが広がりました。一方、マグニフィセント・セブンの多くは上昇し、半導体株の下落を相殺しました。AI関連株への過熱感が警戒されるなかでも、市場全体には買いが入り、ビッグテック決算を前に底堅さを示しました。

以下は、15日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

ルーシッド・グループ(LCID)

株価変動: +28.79%
詳細: 電気自動車を手がける企業です。前日に経営破綻を検討しているとの報道を受けて16%下落しましたが、同社が報道内容を強く否定したことで買い戻しが入り、株価は急反発しました。

エアー・テスト・システムズ(AEHR)

株価変動: +21.91%
詳細: 半導体の試験装置を設計・製造する企業です。市場予想を上回る決算と売上高を発表し、2027年度の売上高見通しを中央値で1億4000万ドルとしました。ウィリアム・ブレアは、AIプロセッサー向けが売上高の約70%、シリコンフォトニクス向けが15〜20%を占めると予想しています。
*関連記事「大化けの兆しか?エアー・テスト・システムズの驚異的な業績から読み解く半導体テスト市場の未来

ペイパル・ホールディングス(PYPL)

株価変動: +17.20%
詳細: オンライン決済サービスを手がける企業です。ストライプと投資会社アドベント・インターナショナルが、530億ドルを超える評価額でペイパルの買収を提案したと報じられ、株価は急騰しました。ペイパルはS&P500構成銘柄で最大の上昇率となりました。

ブラックロック(BLK)

株価変動: +6.63%
詳細: 世界最大級の資産運用会社です。第2四半期の利益と運用資産残高が市場予想を上回り、株価は上昇しました。運用資産の拡大が続いていることが投資家から評価されました。

アップル(AAPL)

株価変動: +4.01%
詳細: iPhoneやMacなどを手がける世界的なテクノロジー企業です。中国当局がアップルの生成AIサービスを承認したことが好感され、株価は過去最高値を更新しました。中国市場でのAI機能や新しいSiriの展開に期待が高まる一方、7月30日の決算ではメモリー価格の上昇やiPhone需要、今後の業績見通しが注目されます。
*関連記事「過去最高値を更新したアップル 中国市場でのAI展開は次の成長エンジンになるか

ASMLホールディング(ASML)

株価変動: +2.23%
詳細: オランダの半導体製造装置大手です。AIブームによる半導体製造装置の需要拡大を背景に、通期の売上高見通しを再び引き上げました。製造能力を増強する方針も示され、成長期待から買いが入りました。
*関連記事「ASMLが通期見通しを大幅上方修正 AI半導体需要で売上高450億ユーロへ

ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)

株価変動: -2.69%
詳細: 医薬品や医療機器を手がけるヘルスケア大手です。がん領域の好調を背景に通期見通しを引き上げましたが、クローン病治療薬ステラーラの売上高減少が懸念され、株価は下落しました。

IBM(IBM)

株価変動: -2.70%
詳細: ITサービスやソフトウェア、クラウド事業を展開する企業です。市場予想を下回る暫定決算を受けて前日に25%急落した後も売りが続き、株価はさらに下落しました。

コヒレント(COHR)

株価変動: -3.67%
詳細: 光通信部品やレーザー関連製品を手がける企業です。半導体株や光通信関連株への利益確定売りが広がるなか、株価は下落しました。

インテル(INTC)

株価変動: -4.43%
詳細: パソコンやデータセンター向け半導体を手がける企業です。高騰していた半導体関連株に売りが広がり、株価は下落しました。

マーベル・テクノロジー(MRVL)

株価変動: -7.27%
詳細: データセンターや通信インフラ向け半導体を手がける企業です。AI関連半導体株への利益確定売りが強まり、株価は大幅に下落しました。

ルメンタム・ホールディングス(LITE)

株価変動: -7.71%
詳細: 光通信部品やレーザー製品を手がける企業です。半導体株や光ネットワーク関連株が売られるなか、株価は大幅安となりました。

マイクロン・テクノロジー(MU)

株価変動: -8.02%
詳細: DRAMやNAND型フラッシュメモリーを手がける半導体大手です。中国の競合企業である長鑫存儲技術が、上海の科創板市場への上場に向けて株式の注文受付を開始すると報じられ、競争激化への警戒から株価は下落しました。
*関連記事「マイクロン株10%急落 中国DRAM大手の巨額IPOはHBM成長を脅かすか

サンディスク(SNDK)

株価変動: -8.12%
詳細: NAND型フラッシュメモリーやデータ保存製品を手がける企業です。高値圏にあったメモリー半導体関連株への利益確定売りが広がり、株価は大幅に下落しました。

ウエスタンデジタル(WDC)

株価変動: -8.78%
詳細: ハードディスクドライブを中心とするデータ保存製品を手がける企業です。半導体・ストレージ関連銘柄への売りが強まり、株価は大幅安となりました。

SKハイニックス(SKHY)

株価変動: -9.00%
詳細: 韓国の大手メモリー半導体メーカーです。前日にADRが27%急騰していたことから利益確定売りが広がり、株価は176.46ドルまで下落しました。韓国市場の株価が8.8%上昇したにもかかわらず、米国市場のADRは大幅安となりました。

ペンテア(PNR)

株価変動: -15.00%
詳細: 水処理設備やポンプ、ろ過システムを手がける企業です。通期業績見通しを大幅に引き下げたことに加え、最高財務責任者の予想外の辞任を発表し、株価は急落しました。S&P500構成銘柄で最大の下落率となりました。

*過去記事 株価変動

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