2026年5月15日(金)の米国株式市場は、米国債利回りの急上昇を受けて株式相場の上昇が一服しました。S&P500は1.2%安、ダウ平均は537ドル安、ナスダックは1.5%安となり、小型株中心のラッセル2000は2.4%下落し、2026年で最悪の1日となりました。
30年債利回りは5.13%と2007年7月以来の高水準に上昇し、10年債利回りも4.6%近辺まで上昇しました。高金利は企業利益や株式バリュエーションの重荷となるため、投資家心理を冷やしました。ただし、S&P500は週間では上昇を維持し、7週連続高となりました。
以下は、15日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
フィグマ(FIG)
株価変動: +13.24%
詳細: デザインソフトウェアを提供する企業です。第1四半期決算が堅調で、通期見通しを引き上げたことが好感されました。AIによってソフトウェア企業の成長力が脅かされるとの懸念がありましたが、今回の決算はその不安を和らげる内容となりました。
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デックスコム(DXCM)
株価変動: +6.59%
詳細: 持続血糖測定器を専門とする医療機器メーカーです。エリオット・インベストメント・マネジメントとの合意に基づき、独立取締役2名を追加する計画を発表しました。物言う株主との合意によるガバナンス改善期待が買い材料となり、S&P500内でも上位の上昇銘柄となりました。
マイクロソフト(MSFT)
株価変動: +3.05%
詳細: ソフトウェア、クラウド、AI関連事業を展開する巨大テクノロジー企業です。著名投資家ビル・アックマン氏の投資会社パーシング・スクエアが、マイクロソフト株に新規投資したことを明らかにしました。保有規模はまだ公表されていませんが、大物投資家の参入が買い材料となりました。
ボーイング(BA)
株価変動: -3.80%
詳細: 航空機大手です。中国から200機規模の注文が入る可能性があるとの発言が伝わったものの、株価は続落しました。市場では以前から中国による大型発注への期待があり、投資家の間では500機規模の注文が想定されていたため、200機では期待に届かなかったと受け止められた可能性があります。
エヌビディア(NVDA)
株価変動: -4.42%
詳細: AI半導体最大手です。この日はAI関連株や半導体株全体に売りが広がる中で下落しました。直近のAI株ラリー後の利益確定売りが出たとみられます。また、トランプ大統領と中国の習近平国家主席による会談後も、中国向けAIチップ販売をめぐる先行きに明確な進展が見えず、投資家心理を冷やしました。エヌビディアは来週に決算発表を控えており、AI需要の持続性を見極めたいという警戒感も株価の重しになりました。
ステランティス(STLA)
株価変動: -4.46%
詳細: 欧米を中心に展開する大手自動車メーカーです。中国の東風汽車グループと11億7000万ドル規模の契約を結び、プジョーとジープのブランドで電気自動車を生産する計画を発表しました。中国・武漢の合弁工場で新型プジョー車2車種を共同生産する方針ですが、株価は下落しました。
コヒレント(COHR)
株価変動: -5.55%
詳細: 光通信・光ネットワーク関連製品を手がける企業です。同業のルメンタムも同じく下落しました。両社はAIデータセンター向け光ネットワーク需要への期待から2026年に大きく上昇しており、コヒレントは年初来で105%、ルメンタムは154%上昇していました。この日は高値圏からの利益確定売りが出た可能性があります。
マイクロン・テクノロジー(MU)
株価変動: -5.75%
詳細: DRAMやNAND型フラッシュメモリーを手がける半導体大手です。この日は半導体株全体に売りが広がる中で下落しました。マイクロンはAIサーバー向けHBMなどメモリー需要への期待から直近で大きく上昇していたため、急騰後の反動が出やすい状況でした。前日までに同社株は過去1年で大幅に上昇し、半導体ETF構成銘柄の中でも目立つ上昇銘柄となっていたことから、高値圏での売りが強まったとみられます。
インテル(INTC)
株価変動: -6.18%
詳細: CPUや半導体製品を手がける大手企業です。この日は半導体株全体が弱く、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)やアーム・ホールディングス(ARM)も下落しました。AIサーバー向けCPU需要への期待から直近で大きく上昇していたため、半導体株全般に利益確定売りが広がった形です。
フォード・モーター(F)
株価変動: -7.46%
詳細: 米国の大手自動車メーカーです。前日まで株価は連日上昇していましたが、この日は大きく反落しました。同社は「フォード・エナジー」を発表し、米国内で組み立てる蓄電システムを公益企業、データセンター、大規模産業・商業顧客向けに提供する方針を示しています。モルガン・スタンレーはこのエネルギー貯蔵事業参入を前向きに評価していましたが、短期的には利益確定の動きが優勢となりました。
コインベース・グローバル(COIN)
株価変動: -7.82%
詳細: 米国の大手暗号資産取引所です。S&P500構成銘柄の中で下落率上位となりました。前日は暗号資産取引の多くを商品先物取引委員会(CFTC)の管轄下に置く「Clarity Act」が上院委員会で前進したことを材料に上昇していましたが、この日は反動売りが出ました。ロビンフッド・マーケッツやストラテジーなど暗号資産関連株も下落しました。
セレブラス・システムズ(CBRS)
株価変動: -10.08%
詳細: AI推論チップを手がける企業です。前日にナスダック上場初日で68%急騰した反動から下落しました。IPO価格決定後に想定を大きく上回る時価総額で取引を終えており、投資家が短期的に利益確定した可能性があります。
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ザナドゥ・クオンタム・テクノロジーズ(XNDU)
株価変動: -10.11%
詳細: 量子コンピューティング企業です。最新四半期の売上は市場予想を上回ったものの、損失拡大の見通しが嫌気されました。同社は3月末にSPACとの合併を通じて上場したばかりで、量子コンピューター関連株への期待と業績面の不透明感が交錯しています。
*過去記事 株価変動
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