2022年の半導体売上高は過去最高を記録

米国半導体工業会(Semiconductor Industry Association)は2月3日、下期の減速にもかかわらず、昨年の世界半導体売上高は3.2%増の5735億ドルに達したと発表しました。

供給過剰が年央に定着したとはいえ、2022年は半導体の売上高が記録的な年となりました。世界の半導体の売上高は、初めて5000億ドルを超えた2021年の合計5559億ドルから3.2%増の5735億ドルとなり、2022年には過去最高を記録するとのことです。半導体の売り上げは2022年半ばごろまで好調でしたが、チャネルに在庫が積み上がり始めていることが明らかになり、それまで楽観的だった見通しが悪化していました。

第4四半期の売上高は、前年同期比14.7%減の1302億ドルで、2022年第3四半期のそれよりも7.7%減少しています。また、12月の売上高は2022年11月から4.4%減の434億ドルだったそうです。

SIAの最高経営責任者John Neuffer氏は声明で、「市場の循環性とマクロ経済状況による売上高の短期的変動はあるものの、世界をよりスマートに、より効率的に、より接続性を高めるために半導体の役割がますます高まっていることから、半導体市場の長期展望は非常に強いままです」と述べています。

自動車、消費財、コンピューターに最も多く使用されているアナログチップの売上高は、前年比7.5%増の890億ドルと最も改善されました。一方、ロジックチップとメモリーチップの売上高は、1760億ドルと1300億ドルと、最も大きなセグメントを構成しています。

多くの半導体メーカーやデバイスメーカーが、直近の決算期に受けた最大の逆風は、在庫問題です。2年間のパンデミックに起因する不足が、2022年にはあっという間に供給過剰に転じたことは、最近発表されたインテル(INTC)やアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、クアルコム(QCOM)などの決算報告でも明らかになっています。

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