ルルレモン 株価がさらに上昇する4つの理由

ルルレモン・アスレティカ(LULU)の株価は、最近、史上最高値付近で取引されており、今年に入ってから35%もの素晴らしい上昇を見せています。

この上昇の一部は、先週発表された決算報告によってもたらされたもので、売上高と非GAAP(調整後)一株当たり利益がアナリストの予想を上回ったことが特徴です。

上昇はまだまだ止まりそうにありません。同社には成長の余地が多くあり、今後中長期に渡って株価は上がっていくと考えられる理由があります。

パンデミックが市場を拡大

ルルレモンの業績が好調な理由の一つは、在宅勤務者の増加や職場の柔軟化に伴い、高品質なフィットネスウェアやアスレジャーの導入が加速していることにあります。

ルルレモンのCEOであるカルバン・マクドナルド氏は、同社の第2四半期の決算説明会で、「パンデミックの影響で、当社のブランド力につながるお客様の行動が加速した」と説明しました。マクドナルド氏は、一般的なフィットネス、総合的な健康、ライフスタイル、機能的なアパレルに対する消費者の評価が高まっていると述べています。

グランド・ビュー・リサーチの推計によると、世界のアスレジャー市場は3,000億ドル近い規模になるそうです。ルルレモンの2012年12月期の売上高55億ドルは相当なものですが、市場全体に比べるとまだ小さいと言えます。

驚異的なスピードで成長

ルルレモンの売上の急上昇は、多くの消費者がルルレモンの製品を選んでいることを示しています。直近の四半期において、同社のトップラインは前年同期比で61%増となっています。

マクドナルド氏は決算説明会で、「我々のブランドは、メンズ、ウィメンズを問わず、引き続き市場シェアを拡大している」と述べました。

利益率の拡大

ルルレモンは、売上高が急速に増加しているだけでなく、利益率の拡大により、利益が急増しています。ルルレモンの第2四半期の売上総利益率は58.1%でした。これは、前年同期比で390ベーシスポイント上昇しています。一方、営業利益率は630ベーシスポイント上昇し、20.1%となりました。

これらの結果、純利益は208百万ドルとなり、前年同期の87百万ドルから増加しました。

自社株買いの実行

ルルレモンの株価を押し上げるもう一つの要因は、同社の強固な財務体質と経営陣の資本配分の決定です。

健全なバランスシートのおかげで、ルルレモンは自社株買いを行うことができます。これは、経営陣が株式の長期的な可能性に自信を持っていることを示す動きです。また、自己株式の取得は、最終的には株主の所有権を高め、時間の経過とともに株式の本質的価値を高めることにつながります。

ルルレモンは、第2四半期だけで50万株の自社株買いを行い、約1億7,100万ドルを費やし、平均価格338.41ドルで株式を購入しました。

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全体的に見て、ルルレモンのビジネスは、需要面でもビジネス経済面でも、信じられないほどの勢いに支えられていることは明らかです。このビジネスの強さは、同社が株価の高い評価に応え、投資家に長期的にしっかりとしたリターンをもたらすはずです。

もちろん、どんな投資にもリスクはつきものです。競争が激化する中で、ルルレモンが価格競争力を維持し、市場シェアを拡大し続けることができるかどうか、投資家は注意深く見守る必要があります。

ルルレモンは、肌触りや着心地、機能性を重視したハイエンドのアスレチックウェアに対する消費者の強い要望を実証していることから、競合他社がルルレモンを追いかけてくることは間違いないと思われます。

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