10月5日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年10月5日(月)の米国株式市場は、ナスダック総合指数が27,477.31と1.05%上昇し、史上最高値を更新しました。S&P500は7,773.95と0.66%高、ダウ平均は51,267.90と0.18%高で終了しました。
米10年債利回りが5.3%を超え、2002年以来の高水準となるなど金利上昇が続く中でもハイテク株が市場をけん引しました。特にエヌビディアは238.90ドルと2.12%上昇し、4カ月超ぶりに最高値を更新しました。高金利でもAI投資への期待が衰えていないことを示す展開となりました。

以下は、5日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

PTC(PTC)

株価変動: +33.49%
詳細: 産業向けソフトウェアを手掛ける企業です。フランスの電機大手シュナイダー・エレクトリックが、1株205ドル、総額226億ドルの全額現金取引で買収することで合意したことから急騰しました。

XP(XP)

株価変動: +30.93%
詳細: ブラジルを中心に金融サービスを提供する企業です。ブラジル総選挙の第1回投票で右派のフラビオ・ボルソナロ上院議員がルラ大統領を上回ったことを受け、市場が政策転換への期待を強め、大幅高となりました。

バクサイト(PCVX)

株価変動: +30.70%
詳細: ワクチン開発を手掛けるバイオ医薬品企業です。主力ワクチン候補の後期臨床試験で有望な結果が示され、ファイザーやメルクが強い数十億ドル規模の市場でシェアを獲得する可能性が意識されました。

RXO(RXO)

株価変動: +22.41%
詳細: 貨物輸送・物流サービスを手掛ける企業です。C.H.ロビンソンが株式と現金による総額58億ドル相当の取引で買収すると発表したことから大幅高となりました。買収完了は2027年前半を予定しています。

ノババックス(NVAX)

株価変動: +20.08%
詳細: ワクチン開発を手掛けるバイオ医薬品企業です。新型コロナワクチンNuvaxovidのXFG系統対応版について、提携先のサノフィや武田薬品工業が米国、EU、日本で2026~2027年シーズン向けの承認を取得したことが好感されました。ノババックスは自社で販売コストを大きく負担せず、提携先の販売からロイヤルティー収入を得る事業モデルへの期待も高まりました。

ヌー・ホールディングス(NU)

株価変動: +13.18%
詳細: ブラジルを中心にデジタル銀行を展開するフィンテック企業です。ブラジル総選挙の第1回投票結果を受け、市場寄りの政策への期待が高まり大幅高となりました。

メルカドリブレ(MELI)

株価変動: +9.67%
詳細: 中南米最大級のEコマース企業です。ブラジル総選挙の結果を受けて、同国を中心とする事業環境の改善期待が高まり、ブラジル関連銘柄として大幅に上昇しました。

セレブラス・システムズ(CBRS)

株価変動: +9.08%
詳細: AI向け半導体を開発する企業です。オープンAIのサム・アルトマンCEOが、セレブラスを重要なパートナーだとSNSで評価したことから、エヌビディアとの競争で後れを取るとの懸念が和らぎました。

モデルナ(MRNA)

株価変動: +6.95%
詳細: mRNA技術を使ったワクチンや治療薬を開発するバイオ医薬品企業です。Nasdaq-100への復帰を控え、指数連動型ファンドによる買い需要への期待が高まりました。さらに、メルクと共同開発する個別化がんワクチンの後期臨床試験への期待が続いており、今後公表される詳細データへの期待も株価を押し上げました。

ハーレーダビッドソン(HOG)

株価変動: +6.68%
詳細: 米国を代表する大型オートバイメーカーです。シティが投資判断を「中立」から「買い」へ引き上げました。大型製品の投入やコスト削減策に加え、小売販売の緩やかな回復が追い風になるとの見方が示されました。

ウエスタンデジタル(WDC)

株価変動: +6.34%
詳細: データストレージ製品を手掛ける企業です。前週金曜日に約10%下落していましたが、ウォール街のアナリストが押し目買いを推奨したことから反発しました。東芝がAIデータセンター向けHDDの生産能力を倍増するとの報道が前週の急落材料となっていました。

ドラフトキングス(DKNG)

株価変動: +5.43%
詳細: オンラインスポーツベッティングを手掛ける企業です。バンク・オブ・アメリカが投資判断を「中立」から「買い」へ引き上げました。予測市場事業を評価し、2027年に4億ドルの手数料収入を生み出す可能性を指摘しました。

シーゲイト・テクノロジー(STX)

株価変動: +4.49%
詳細: HDDを中心とするデータストレージ大手です。東芝のAIデータセンター向けHDD増産計画を受けて前週金曜日に約10%下落しましたが、アナリストによる押し目買い推奨を受けて反発しました。

コインベース・グローバル(COIN)

株価変動: +2.85%
詳細: 米大手暗号資産取引所です。ビットコイン関連銘柄への買いが広がるなか、ストラテジーなどとともに上昇しました。

TSMC(TSM)

株価変動: +2.78%
詳細: 世界最大の半導体受託製造企業です。イーロン・マスク氏が、TSMCと自身の大規模半導体製造計画「テラファブ」を巡って初期段階の協議を行っていることを認めました。TSMCがテキサス州の半導体工場の運営などでテラファブに関与する可能性が意識され、株価は最高値圏まで上昇しました。
*関連記事「TSMC株が最高値 マスク氏の「テラファブ」構想で浮上した新たな半導体連合」

ストラテジー(MSTR)

株価変動: +2.76%
詳細: ビットコインを大量保有する企業です。前週に334ビットコインを2,870万ドルで追加購入したことを発表し、ビットコイン関連銘柄として買われました。

エヌビディア(NVDA)

株価変動: +2.12%
詳細: AI向けGPUで世界最大手の半導体企業です。株価は238.90ドルと2.12%上昇し、4カ月超ぶりに終値ベースの最高値を更新しました。AI向け半導体需要の拡大期待が続くなか、市場を代表する大型テクノロジー株として買いが入り、株価は再び過去最高値圏に達しました。

ロビンフッド・マーケッツ(HOOD)

株価変動: +1.22%
詳細: 株式や暗号資産などのオンライン取引サービスを提供する企業です。暗号資産関連銘柄が堅調に推移するなか、小幅に上昇しました。

クアルコム(QCOM)

株価変動: -2.21%
詳細: スマートフォン向け半導体や通信技術を手掛ける企業です。ファーウェイと5G、コンピューティング、AI、ネットワーク関連の特許を含む複数年の特許ライセンス契約を発表しましたが、株価は下落しました。

インテル(INTC)

株価変動: -2.63%
詳細: 半導体大手です。イーロン・マスク氏が、TSMCと自身の半導体事業テラファブが協議していることを明らかにしました。インテルもテラファブの提携先であるため、競争激化への警戒から売られました。

C.H.ロビンソン(CHRW)

株価変動: -10.85%
詳細: 米物流大手です。RXOを58億ドル相当で買収すると発表したことから、買収に伴う費用負担などが意識され、株価は大きく下落しました。

スフィア・エンターテインメント(SPHR)

株価変動: -13.51%
詳細: ラスベガスの大型エンターテインメント施設「Sphere」などを運営する企業です。Craig-Hallumが投資判断を「買い」から「ホールド」に引き下げ、「The Wizard of Oz」の需要が予想以上に早く減少していると指摘しました。目標株価も170ドルから132ドルへ引き下げられました。

*過去記事 株価変動

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