2026年6月18日(木)の米国株式市場は、株式・債券・ドルがそろって上昇する「ほぼ全面高」の展開となりました。S&P500は1.1%高、ナスダックは1.9%高、ダウは0.2%高で終了しました。特に情報技術セクターが約3%上昇し、AI関連需要と堅調な企業利益が相場をけん引しました。一方、長期金利は低下し、30年債利回りは4.9%と4月以来の低水準になりました。さらにFRBメンバーの一部が2026年内の利上げを見込んだことで、ドル指数も年初来高値圏まで上昇しました。
以下は、18日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
スミス&ウェッソン・ブランズ (SWBI)
株価変動: +17.12%
詳細: 銃器メーカーです。第4四半期決算で利益が増加したことを受けて株価は急騰しました。拳銃や新製品への需要が拡大しており、同社は2027年度も高い需要が続くと見込んでいます。
クアンタムスケープ (QS)
株価変動: +16.52%
詳細: 全固体リチウム電池を開発する企業です。ホンダと電池プラットフォームの開発を進める契約を締結したことで買いが入りました。全固体電池は、電気自動車の航続距離向上、充電時間の短縮、安全性改善、コスト低下につながる技術として期待されています。
サンディスク (SNDK)
株価変動: +11.54%
詳細: フラッシュメモリー製品を手がける企業です。メモリー関連株への買いが強まる中で株価は終値ベースで11%超上昇し、S&P500の上昇率上位に入りました。
インテル (INTC)
株価変動: +10.64%
詳細: 米半導体大手です。トランプ大統領が、インテルがアップルとの契約を獲得したと述べたことで買いが集まり、株価は終値ベースで10%超上昇しました。S&P500の中でも上位の上昇銘柄となりました。
マイクロン・テクノロジー (MU)
株価変動: +8.70%
詳細: メモリーチップ大手です。AI関連需要やメモリー価格上昇への期待を背景に買いが入り、株価は終値ベースで8%超上昇しました。終値ベースで過去最高値を更新しました。
マーベル・テクノロジー (MRVL)
株価変動: +7.27%
詳細: データセンター向け半導体や光ネットワーク関連製品を手がける企業です。キーバンク・キャピタル・マーケッツが目標株価を260ドルから385ドルへ48%引き上げ、投資判断を「オーバーウェイト」に据え置いたことで買いが集まりました。同社の光ネットワーク事業が市場シェアを拡大するとの期待が背景です。
*関連記事「マーベル・テクノロジーに資金が集まる理由 AIデータセンターを支える光通信とASIC」
テイクツー・インタラクティブ・ソフトウェア (TTWO)
株価変動: +4.93%
詳細: ゲームソフト大手です。傘下のロックスター・ゲームスが「グランド・セフト・オートVI」の予約受付を6月25日に開始すると発表しました。11月の正式発売を前に、主力タイトルへの期待が高まり、株価は終値ベースで上昇しました。
ウエスタンデジタル (WDC)
株価変動: +4.79%
詳細: ハードディスクドライブ大手です。テクノロジー株やAI関連株が反発する流れの中で、データ保存需要への期待が続き、株価は終値ベースで上昇しました。
アップル (AAPL)
株価変動: +0.70%
詳細: iPhoneを展開する米テクノロジー大手です。退任予定のティム・クックCEOが、メモリーチップ価格の上昇を相殺するためにiPhoneの価格を引き上げる必要があると述べました。株価は終値ベースで小幅に上昇しました。
スペースX (SPCX)
株価変動: -3.56%
詳細: 宇宙開発とAI関連事業を手がける企業です。テクノロジー株全体が上昇する中で逆行安となりました。前日に上場後初めて下落しており、その流れが続いた形です。
クローガー (KR)
株価変動: -8.43%
詳細: 米大手スーパーマーケットチェーンです。第1四半期決算はまちまちの内容となり、利益は市場予想をやや下回りました。輸送コストの上昇や卵価格の正常化によって粗利益率がわずかに低下したことも嫌気されました。通期利益見通しは維持したものの、中央値が市場予想を下回ったため株価は終値ベースで下落しました。
アクセンチュア (ACN)
株価変動: -17.97%
詳細: 世界的なコンサルティング大手です。第3四半期決算がまちまちの内容となり、通期の成長見通しも慎重なものにとどまりました。さらに複数の買収を発表したものの、市場の反応は厳しく、株価は終値ベースで約18%下落してS&P500で最も大きく売られた銘柄の一つとなりました。
*過去記事 株価変動