2026年6月1日(月)の米国株式市場は、ソフトウェア株の急伸を追い風に、ナスダックが0.42%、S&P500が0.26%、ダウ平均が0.09%上昇し、主要3指数が4営業日連続でそろって過去最高値を更新しました。ソフトウェアETFは4月中旬の安値から44%上昇し、エヌビディアのジェンスン・フアンCEOが「AIエージェントの普及はソフトウェア企業に追い風」と発言したことも買い材料となりました。一方、米国とイランを巡る不透明感からWTI原油は5.5%上昇し、エネルギー株も堅調でした。
以下は、1日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
フルエンス・エナジー(FLNC)
株価変動: +43.64%
詳細: 大規模な蓄電池エネルギー貯蔵システムを手がけるエネルギーインフラ企業です。シーメンス、エヌビディア、nVentと共同で、次世代AIスーパーコンピューター向けデータセンター基盤「Nvidia DSX Vera Rubin」の電力インフラ設計に関わると発表され、株価が急騰しました。同社は蓄電池製品をデータセンター設計に組み込み、電力需要の平準化、停電時の復旧、送電網制約への対応などを支える役割を担う見通しです。エヌビディアの影響力が半導体からエネルギーインフラ領域にも広がるとの期待が買い材料となりました。
テイラー・モリソン・ホーム(TMHC)
株価変動: +22.31%
詳細: 米国で住宅建設事業を展開するホームビルダーです。バークシャー・ハサウェイが同社を1株72.50ドルで買収することで合意したと発表され、株価が急騰しました。買収価格に近づく形で株価は大きく上昇し、住宅関連銘柄の中でも目立つ動きとなりました。
AMCエンターテインメント(AMC)
株価変動: +22.54%
詳細: 映画館チェーンを運営するエンターテインメント企業です。同社は5月のAMC TheatresおよびOdeon Cinemasの来場者数が2,550万人となり、2019年以来の高水準だったと発表しました。映画館需要の回復が確認されたことで、業績改善への期待が高まり株価が上昇しました。
アサナ(ASAN)
株価変動: +17.92%
詳細: 企業向けのプロジェクト管理ツールを提供するSaaS企業です。エヌビディアの新型AIチップ「RTX Spark」発表をきっかけに、AIがソフトウェア企業を不要にするとの悲観論が後退し、ソフトウェア関連銘柄に見直し買いが入りました。AIエージェントの普及により、企業内の業務管理やプロジェクト管理の重要性が高まるとの期待が広がり、年初来で大きく下落していた同社株に買い戻しが集中しました。
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MGMリゾーツ・インターナショナル(MGM)
株価変動: +16.08%
詳細: カジノ、ホテル、リゾート事業を展開する大手エンターテインメント企業です。バリー・ディラー氏のメディア複合企業People Inc.が、MGMの未保有分約74%を取得するため、総額180億ドル規模の買収提案を行ったことで株価が急騰しました。1株48.30ドルの全額現金買収案が投資家の注目を集めました。
アーム・ホールディングス(ARM)
株価変動: +15.73%
詳細: 半導体設計技術を提供し、ライセンス収入やロイヤルティを得る英国発のチップ設計企業です。エヌビディアの新型PC向けチップがAI処理に優れている場合、他社もアームの設計を採用する可能性が高まるとの期待から株価が急騰しました。さらに、ウェルズ・ファーゴや米国みずほが目標株価を引き上げたことも買い材料となりました。
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ネビウス・グループ(NBIS)
株価変動: +14.47%
詳細: AI向けクラウドインフラを提供するネオクラウド企業です。AIインフラ需要の拡大、メタとの供給契約、売上の急成長などが注目され、AIクラウド関連の有力銘柄として投資家の買いを集めました。
コアウィーブ(CRWV)
株価変動: +13.96%
詳細: AI向けクラウドインフラを提供するネオクラウド企業です。エヌビディアの最新AIシステムを初期導入する企業として注目され、AIの主戦場が「学習」から「推論」へ移るなかで、同社の高性能クラウド基盤への需要拡大が期待されました。エヌビディアとの強い関係やAIインフラ需要の高まりが、成長期待を押し上げました。
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データドッグ(DDOG)
株価変動: +12.19%
詳細: クラウド環境やアプリケーションの稼働状況を監視・分析するオブザーバビリティ企業です。AI活用の拡大により、クラウド、アプリケーション、セキュリティ、AIエージェントの動きを可視化する需要が高まっていることが好感されました。AI関連ワークロードの監視需要が新たな成長ドライバーとして評価され、ソフトウェア株の見直し買いの流れに乗って株価が上昇しました。
Zスケーラー(ZS)
株価変動: +11.44%
詳細: クラウド型セキュリティサービスを提供するサイバーセキュリティ企業です。グッゲンハイムが投資判断を「ニュートラル」から「買い」に引き上げ、目標株価を214ドルに設定したことで株価が上昇しました。AIの利用拡大により企業のセキュリティ需要が高まるとの見方も追い風となり、AI時代に重要性が増すソフトウェア銘柄として注目されました。
デル・テクノロジーズ(DELL)
株価変動: +10.70%
詳細: パソコン、サーバー、ITインフラを手がける大手テクノロジー企業です。エヌビディアが新型チップ「RTX Spark」を搭載したノートパソコンの開発でデルなどと協力すると発表したことで株価が上昇しました。AI PC市場の拡大により、同社の製品需要が高まるとの期待が広がりました。
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ケイデンス・デザイン・システムズ(CDNS)
株価変動: +10.46%
詳細: 半導体設計ソフトウェアを提供するEDA大手企業です。同社がエンジニア向けのAIエージェント設計ツールを発表したことで株価が上昇しました。AIを活用した設計支援の需要拡大が、半導体開発分野での同社の成長につながるとの期待が高まりました。
セールスフォース(CRM)
株価変動: +9.68%
詳細: 顧客管理ソフトウェアを中心にクラウドサービスを展開する大手SaaS企業です。AI関連ハードウェアの進化により、企業がAIを業務に取り込む動きが加速するとの見方から、SaaS企業への見直し買いが入りました。AIがソフトウェア需要を奪うのではなく、むしろ企業向けアプリケーションの価値を高めるとの期待が株価を押し上げました。
スノーフレーク(SNOW)
株価変動: +9.63%
詳細: 企業向けデータクラウドを提供するソフトウェア企業です。AI活用には質の高いデータ基盤が不可欠であり、企業内に散らばるデータを整理し、安全に利用できる形にする同社の役割が再評価されました。エヌビディアの新型AIチップ発表をきっかけにソフトウェア株への悲観論が後退するなか、AI時代のデータ基盤需要が同社の成長を支えるとの期待から株価が上昇しました。
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サービスナウ(NOW)
株価変動: +9.24%
詳細: 企業向け業務管理ソフトウェアを提供するクラウド企業です。エヌビディアの新型AIチップ発表をきっかけに、AIが従来型ソフトウェア企業を脅かすとの懸念が和らぎ、ソフトウェア株全体に買い戻しが広がりました。AIを活用した業務自動化や企業向けワークフロー需要の拡大が、同社の成長を支えるとの期待が高まりました。
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HP(HPQ)
株価変動: +8.51%
詳細: パソコンやプリンターを中心に事業を展開する大手ハードウェア企業です。エヌビディアの新型チップ「RTX Spark」を搭載したノートパソコンの開発パートナーに含まれたことで株価が上昇しました。AI対応PCの需要拡大が、同社のPC事業に追い風になるとの見方が強まりました。
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IBM(IBM)
株価変動: +7.60%
詳細: ソフトウェア、クラウド、AI、ITサービスを展開する老舗テクノロジー企業です。バークレイズがIBM株の投資判断を「オーバーウエート」で新規にカバレッジし、目標株価を350ドルに設定したことで株価が上昇しました。同社の売上の約半分、利益の大部分をソフトウェア事業が占めている点が評価されました。
エヌビディア(NVDA)
株価変動: +6.26%
詳細: AI半導体およびGPUで世界的に高いシェアを持つ半導体大手です。同社が新型PC向けチップ「RTX Spark」を発表し、「これまでで最も効率的なPCチップ」と説明したことで株価が上昇しました。AIチップ競争で守勢に回っていたエヌビディアが、PC向けAIチップ市場でも攻勢に出るとの期待が投資家の買いを誘いました。
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アドビ(ADBE)
株価変動: +5.72%
詳細: 画像編集、動画制作、文書管理などのクリエイティブソフトを展開する大手ソフトウェア企業です。エヌビディアの新型AIチップ「RTX Spark」発表をきっかけに、AIがソフトウェア企業を脅かすとの懸念が後退し、アドビにも見直し買いが入りました。AI処理がPCやローカルデバイスに広がることで、クリエイティブ制作や業務支援ソフトの重要性が高まるとの期待が株価を押し上げました。
*関連記事「エヌビディア新AIチップでSaaS株に反撃の兆し サービスナウ、アドビ、アサナは復活するか」
マイクロソフト(MSFT)
株価変動: +2.28%
詳細: Windows、クラウド、AIソフトウェアを展開する世界的なテクノロジー企業です。エヌビディアが新型PC向けチップ「RTX Spark」を使ったノートパソコン開発でマイクロソフトなどと連携すると発表したことが材料視されました。AI PCの普及がWindowsエコシステムの強化につながるとの期待から買いが入りました。
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)
株価変動: -1.16%
詳細: CPUやGPUを手がける半導体大手です。エヌビディアの新型PC向けチップ発表を受け、AI PC市場での競争がさらに激しくなるとの見方が広がりました。エヌビディアがPC向けチップ市場でも存在感を高める可能性が意識され、株価は下落しました。
インテル(INTC)
株価変動: -4.67%
詳細: CPUを中心に半導体を手がける老舗大手企業です。エヌビディアが新型PC向けチップ「RTX Spark」を発表したことで、PC向けプロセッサ市場での競争激化が意識されました。エヌビディアのAI PC戦略がインテルの既存事業に圧力をかけるとの懸念から株価は下落しました。
ストラテジー(MSTR)
株価変動: -5.85%
詳細: ビットコインを大量保有する企業として知られるソフトウェア関連企業です。同社が5月26日から5月31日の期間に32ビットコインを総額250万ドルで売却したと発表したことで株価が下落しました。ビットコイン価格も下落しており、暗号資産関連銘柄への売り圧力が強まりました。
クアルコム(QCOM)
株価変動: -8.78%
詳細: スマートフォン向け半導体や通信技術に強みを持つ半導体企業です。エヌビディアが新型PC向けチップ「RTX Spark」を発表したことで、AI PC向けチップ市場での競争激化が懸念されました。クアルコムが注力するPC向けArmチップ市場にも影響が及ぶとの見方から売りが優勢となりました。
*過去記事 株価変動
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