5月29日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年5月29日(金)の米国株式市場は、ハイテク株主導で主要3指数がそろって過去最高値を更新しました。ナスダック総合は0.2%高となり、4月と5月の2カ月間で約25%上昇し、2002年以来の好調な2カ月となりました。S&P500も0.2%上昇、ダウ平均は364ドル高の0.7%上昇で、初めて5万1000ドル台で取引を終えました。デルの好決算を受けた株価上昇が市場を支えた一方、イラン情勢や6月5日発表予定の5月雇用統計を控え、全体としては慎重な雰囲気も残りました。

以下は、29日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

デル・テクノロジーズ(DELL)

株価変動: +32.76%
詳細: パソコンおよびサーバーを手がける大手テクノロジー企業です。第1四半期決算で利益が市場予想を上回り、AI最適化サーバー部門の売上が前年同期比757%増と急拡大したことで株価が急騰しました。AIサーバー需要が同社の成長を押し上げていることが確認され、投資家の買いが集中しました。
*関連記事「デル株が時間外で30%超急騰 AIサーバー需要が変えた成長シナリオ

オクタ(OKTA)

株価変動: +30.14%
詳細: ID管理や認証サービスを提供するサイバーセキュリティ企業です。2027年度第1四半期決算が市場予想を上回り、通期の利益見通しも引き上げたことで急騰しました。さらに、多くのウォール街の金融機関が目標株価を引き上げたことも追い風となりました。
*関連記事「オクタ決算が示すAI時代の新成長軸 AIエージェントのID管理は巨大市場になるか

ネットアップ(NTAP)

株価変動: +22.39%
詳細: データストレージ製品を提供する企業です。第4四半期決算が市場予想を上回り、AI関連需要が同社製品への需要を押し上げていることが好感されました。AIインフラ投資の拡大がストレージ需要にも波及しているとの見方から、株価は大きく上昇しました。

IBM(IBM)

株価変動: +12.71%
詳細: 企業向けITサービス、ソフトウェア、インフラを提供する大手テクノロジー企業です。デル・テクノロジーズの好決算をきっかけに、PC・サーバー関連株全体に買いが広がりました。AI関連インフラ需要の拡大が、同社の事業にもプラスになるとの見方が強まりました。

ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)

株価変動: +12.64%
詳細: 企業向けサーバーやITインフラを提供する企業です。デル・テクノロジーズの好決算を受け、AIサーバー関連銘柄全体に買いが広がりました。AIインフラ需要の拡大が同社にも追い風になるとの期待から株価が上昇しました。
*関連記事「AIサーバー市場の覇権争い デルの躍進とスーパーマイクロの死角

スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)

株価変動: +11.60%
詳細: AIサーバーや高性能コンピューティング向けのサーバー製品を手がける企業です。デル・テクノロジーズのAIサーバー売上急増を受け、同じAIサーバー関連銘柄として買われました。AIデータセンター投資の拡大が続くとの期待が株価を押し上げました。
*関連記事「AIサーバー市場の覇権争い デルの躍進とスーパーマイクロの死角

データドッグ(DDOG)

株価変動: +9.82%
詳細: クラウド監視、アプリケーション性能管理、セキュリティ分析を提供するソフトウェア企業です。生成AIの普及やクラウド移行の拡大により、監視・セキュリティツールへの需要が高まっています。第1四半期決算では売上が前年同期比32%増となり、通期見通しも引き上げられたことから、AI時代のインフラ監視銘柄として買いが入りました。

パランティア・テクノロジーズ(PLTR)

株価変動: +9.21%
詳細: 政府機関や企業向けにデータ分析プラットフォームを提供するAIソフトウェア企業です。スノーフレークの好決算をきっかけにソフトウェア株全体が見直されるなか、前日に続いて買いが入りました。AIソフトウェア需要への期待が再び高まり、株価は続伸しました。
*関連記事「パランティア急騰が示すAIソフトウェア株の第2幕

HP(HPQ)

株価変動: +8.12%
詳細: パソコンやプリンターを手がける大手ハードウェア企業です。デル・テクノロジーズの好決算を受け、AIサーバーやAI対応PCを含むハードウェア関連銘柄に買いが広がりました。
*関連記事「AIサーバー市場の覇権争い デルの躍進とスーパーマイクロの死角

ソーファイ・テクノロジーズ(SOFI)

株価変動: +7.37%
詳細: 個人向け金融サービスやデジタルバンキングを展開するフィンテック企業です。明確な個別材料は確認されていないものの、株価は上昇し、4営業日連続の上昇となりました。この期間で同社株は大きく上昇しており、投資家心理の改善が買いにつながったとみられます。

スノーフレーク(SNOW)

株価変動: +6.84%
詳細: クラウド型データ基盤を提供するソフトウェア企業です。好決算に加え、アマゾン・ウェブ・サービスとの5年間・60億ドル規模の大型契約が好感されました。AI活用には大量のデータ管理と分析基盤が欠かせないため、スノーフレークがAI時代のデータ基盤企業として再評価され、前日の急騰後も買いが続きました。

マイクロソフト(MSFT)

株価変動: +5.45%
詳細: クラウド、ソフトウェア、AIサービスを展開する巨大テクノロジー企業です。AI関連の設備投資を大幅に拡大する見通しが注目され、Azureや生成AIサービスの成長期待が株価を押し上げました。市場では、AI投資の負担よりもクラウド事業の成長余地が意識され、マグニフィセント・セブンの一角として買いが入りました。

マイクロン・テクノロジー(MU)

株価変動: +5.14%
詳細: DRAMやNAND型フラッシュメモリーを手がける半導体企業です。AIサーバー向けに高性能メモリー需要が急拡大しており、特にHBMなどのAI向けメモリーが成長期待を集めています。AIデータセンター投資の拡大がメモリー市況の改善につながるとの見方から、半導体株の上昇相場の中で買われました。

ブロードコム(AVGO)

株価変動: +4.73%
詳細: 半導体およびインフラソフトウェアを手がける大手企業です。グーグルやメタ・プラットフォームズなど大手クラウド企業向けのカスタムAIチップ需要が成長期待を支えています。AIデータセンターではGPUだけでなく、ネットワーク半導体や専用AIチップの重要性も高まっており、ブロードコムはAIインフラ関連の中核銘柄として買われました。

ロケット・ラブ(RKLB)

株価変動: -3.07%
詳細: 小型ロケットや宇宙関連システムを手がける宇宙関連企業です。ブルーオリジンのロケットが爆発したことを受け、宇宙関連株への過熱感が意識され、株価は下落しました。同社株はスペースXのIPO期待を背景に直近で大きく上昇していたため、利益確定売りも出やすい状況でした。
*関連記事「宇宙ビジネスの転換点 ブルーオリジン爆発とスペースX IPOが示す業界の現在地

センチネルワン(S)

株価変動: -8.16%
詳細: AIを活用したサイバーセキュリティサービスを提供する企業です。2027年度第1四半期決算は市場予想を上回ったものの、AI投資に集中するため従業員を8%削減する再編計画を発表したことが嫌気されました。人員削減が成長投資の裏返しと受け止められ、株価は下落しました。

アメリカン・イーグル・アウトフィッターズ(AEO)

株価変動: -11.83%
詳細: 若者向け衣料品ブランドを展開する小売企業です。第1四半期の既存店売上が市場予想を下回り、ウォール街では業績の勢いに対する懸念が広がりました。小売セクターの中でも消費者需要への不安が意識され、株価は大きく下落しました。

ASTスペースモバイル(ASTS)

株価変動: -14.69%
詳細: 衛星通信を通じてスマートフォン向けの直接接続サービスを目指す宇宙関連企業です。ブルーオリジンのロケット爆発をきっかけに、宇宙関連株全体に売りが広がりました。同社株は直近で大きく上昇していたため、宇宙ビジネスへの期待が一服し、大きく下落しました。
*関連記事「宇宙ビジネスの転換点 ブルーオリジン爆発とスペースX IPOが示す業界の現在地

ギャップ(GAP)

株価変動: -15.40%
詳細: アパレル小売チェーンを展開する企業です。第1四半期の既存店売上が市場の期待に届かず、投資家の失望売りを招きました。通期の売上見通しを引き下げたことも嫌気され、株価は大きく下落しました。

*過去記事 株価変動

🎧この記事は音声でもお楽しみいただけます。AIホストによる会話形式で、わかりやすく、さらに深く解説しています。ぜひご活用ください👇

最新情報をチェックしよう!
>

幸せな生活作りのための米国株投資。
老後資産形成のための試行錯誤の日々を報告していきます。
皆様の参考になれば幸いです。

CTR IMG