5月11日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年5月11日(月)の米国株式市場は、S&P 500が0.2%高、ナスダック総合が0.1%高となり、そろって過去最高値を更新しました。ダウ平均も95ドル高と堅調でした。クアルコムやマイクロンなど半導体株の上昇に加え、イラン情勢を背景とした原油高でエネルギー株も買われました。一方で、指数が最高値をつける中、S&P 500構成銘柄の7.8%が52週安値をつけており、市場の二極化と急反落リスクも指摘されています。

以下は、11日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

ビーザー・ホームズUSA(BZH)

株価変動: +34.04%
詳細: 米国の住宅建設会社です。ライバルのドリーム・ファインダーズ・ホームズが、総額7億400万ドルの全額現金による買収提案を発表しました。1株25.75ドルの提示価格は、5月5日の終値18.35ドルに対して40%以上のプレミアムとなり、株価は急騰しました。

ルメンタム・ホールディングス(LITE)

株価変動: +16.57%
詳細: 光通信部品やレーザー関連製品を手がける企業です。ナスダック100指数に採用されることが材料視され、株価はS&P 500構成銘柄の中で最大級の上昇となりました。AIデータセンター向け光通信需要の拡大が追い風となり、年初来では186%上昇しています。
*関連記事「AIブームの次なる主戦場は通信インフラへ 光通信3社が示す成長シナリオ

サークル・インターネット・グループ(CRCL)

株価変動: +15.91%
詳細: 米ドル連動型ステーブルコインUSDCを発行する企業です。第1四半期決算は売上高と利益がまちまちの内容でしたが、AIエージェントによる決済利用が新たな成長機会になるとの期待が高まりました。ステーブルコインの利用拡大期待を背景に、株価は大きく上昇しました。
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コヒレント(COHR)

株価変動: +13.25%
詳細: 光通信、レーザー、フォトニクス関連製品を提供する企業です。ルメンタムのナスダック100採用をきっかけに、AIデータセンター向け光通信関連株への買いが広がりました。光ネットワーク需要の拡大期待から株価は大きく上昇しました。
*関連記事「AIブームの次なる主戦場は通信インフラへ 光通信3社が示す成長シナリオ

コーニング(GLW)

株価変動: +10.94%
詳細: ガラス、光ファイバー、ディスプレイ材料などを手がける企業です。AIデータセンターの拡大に伴う光ファイバー需要への期待が高まり、光通信関連株の一角として買われました。ルメンタムやコヒレントとともに、過去最高値圏での推移となりました。
*関連記事「AIブームの次なる主戦場は通信インフラへ 光通信3社が示す成長シナリオ

クアルコム(QCOM)

株価変動: +8.42%
詳細: スマートフォン向け半導体や通信チップを手がける企業です。半導体株全体への買いが広がる中で上昇しました。AI関連需要や通信半導体への期待も追い風となりました。

マンデー・ドットコム(MNDY)

株価変動: +6.72%
詳細: 業務管理ソフトウェアを提供する企業です。第1四半期決算で売上高と利益が市場予想を大きく上回りました。AIによる企業向けソフトウェア需要への影響が懸念され、株価は年初来で大きく下落していましたが、好決算を受けて買い戻しが入りました。

マイクロン・テクノロジー(MU)

株価変動: +6.50%
詳細: DRAMやNAND型フラッシュメモリを手がける米国のメモリ半導体大手です。サムスン電子と労働組合の交渉が注目され、ストライキが発生すれば世界のメモリ生産の約3%に影響する可能性があると報じられました。供給不安がメモリ価格の上昇期待につながり、株価は上昇しました。
*関連記事「サムスン電子の労働争議が供給不安を強める マイクロン株急騰で注目されるAIメモリ市場

テスラ(TSLA)

株価変動: +3.89%
詳細: 電気自動車や自動運転技術を手がける企業です。特定の新材料が明確に出たわけではありませんが、投資家の間で自動運転関連ニュースへの期待が高まり、株価は上昇しました。

インテル(INTC)

株価変動: +3.64%
詳細: CPUや半導体製造事業を展開する米国の半導体大手です。アップル向けチップの一部を製造する予備合意に達したとの報道を受け、前週金曜日に大幅高となった流れが続きました。バンク・オブ・アメリカは目標株価を56ドルから96ドルに引き上げましたが、投資判断はアンダーパフォームを維持しました。

エヌビディア(NVDA)

株価変動: +1.96%
詳細: AI向けGPUで世界的なシェアを持つ半導体企業です。株価は219.44ドルまで上昇し、過去最高値で引けました。次の大きな材料は5月20日に予定される決算発表で、市場では第1四半期売上高が前年同期比78%増の786億ドル超になると予想されています。
*関連記事「エヌビディア決算前に見るべきポイント AI半導体王者の強みとリスク

モデルナ(MRNA)

株価変動: -2.70%
詳細: ワクチンやmRNA医薬品を開発するバイオテクノロジー企業です。米保健当局が帰還便の乗客1人からアンデス型ハンタウイルスの軽度陽性が確認されたと発表し、同社がハンタウイルス治療薬の初期段階の開発を進めていることから一時買われました。ただし、その後は上昇分を失い、株価は下落しました。

コンステレーション・エナジー(CEG)

株価変動: -1.30%
詳細: 原子力発電を中心に電力事業を展開する企業です。第1四半期決算では利益が市場予想を上回ったものの、通期見通しの中心値が市場予想を下回ったことが嫌気されました。通期の調整後営業利益見通しは1株あたり11〜12ドルに据え置かれました。

モザイク(MOS)

株価変動: -1.80%
詳細: 肥料を手がける企業です。第1四半期に2億5800万ドルの純損失を計上し、調整後EPSも5セントと市場予想の24セントを下回りました。イラン情勢による肥料供給の引き締まりは価格上昇要因となる一方、同社の投入コストにも悪影響を与えました。

*過去記事 株価変動

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