2026年4月29日(水)の米国株式市場は、FRB会合後に一時下げ幅を広げたものの、その後は持ち直し、主要指数はまちまちで終えました。ダウ平均は280ドル安、S&P500は小幅安、ナスダックは小幅高でした。パウエルFRB議長は5月の議長任期終了後も理事としてFOMCに残る意向を示し、利下げ期待は後退しました。市場では2026年中の金利据え置き観測が強まり、利上げ確率もわずかに浮上しました。一方、投資家の関心はFRBよりも、取引終了後に発表されるアルファベット、アマゾン・ドット・コム、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフトの決算に移っています。AI投資への期待でナスダックが上昇してきたため、各社にはAI支出の継続だけでなく、投資回収の道筋を示すことが求められています。
以下は、29日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
ブルーム・エナジー(BE)
株価変動: +27.21%
詳細: 燃料電池を中心とするクリーンエネルギー関連企業です。第1四半期に過去最高の決算を発表し、通期見通しも引き上げたことで株価が急騰しました。データセンターや企業向けの電力需要が高まる中、独立型電源への期待が改めて意識されました。
*関連記事「驚異的な決算が示すブルーム・エナジーの真価:独立型電源が切り開く「デジタル電力」の未来」
NXPセミコンダクターズ(NXPI)
株価変動: +25.59%
詳細: オランダの半導体メーカーです。第1四半期利益が前年から2倍以上に増加し、さらに堅調な利益・売上見通しを示したことで急騰しました。この日のS&P500種指数構成銘柄の中で最も大きく上昇しました。
インテル(INTC)
株価変動: +12.06%
詳細: 半導体大手です。個別の新材料よりも、4月を通じた強い買い戻しの流れが続き、株価は大幅高となりました。インテル株は4月だけで113%上昇しており、ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによれば、月間として過去最高の上昇率を記録する勢いとなっています。
シーゲイト・テクノロジー(STX)
株価変動: +11.10%
詳細: ハードディスクドライブを手がけるデータストレージ企業です。2026年度第3四半期決算で、調整後利益と売上が市場予想を上回り、さらに強い見通しを示したことで株価が大きく上昇しました。データストレージ需要の堅調さが確認され、マイクロン・テクノロジー(MU)、サンディスク(SNDK)、ウエスタン・デジタル(WDC)など他のメモリ・ストレージ関連株にも買いが広がりました。
スターバックス(SBUX)
株価変動: +8.45%
詳細: 世界的なコーヒーチェーンです。2023年以来初めて利益成長を示したことで、経営再建策が成果を上げ始めているとの見方が広がりました。2026年度第2四半期の売上も市場予想を上回り、投資家心理が改善しました。
ビザ(V)
株価変動: +8.26%
詳細: クレジットカード決済ネットワークを運営する企業です。2026年度第2四半期決算で利益が市場予想を上回りました。イラン戦争によるインフレ再燃への懸念がある中でも、消費支出が底堅く推移していることが好感されました。
TモバイルUS(TMUS)
株価変動: +6.13%
詳細: 米国の大手通信会社です。第1四半期の利益と売上が市場予想を上回り、ポストペイド契約者数の増加も予想を上回ったことで買いを集めました。通信サービスの安定した需要と顧客獲得力が評価されました。
ヒューマナ(HUM)
株価変動: +5.83%
詳細: 医療保険を手がける企業です。第1四半期の利益と売上が市場予想を上回りました。一時は213.90ドルまで下落しましたが、その後は243.12ドルまで上昇しました。ただし、決算内容は好調だったものの、最近の株価上昇の勢いをさらに強めるには十分ではなかったと受け止められました。
リジェネロン・ファーマシューティカルズ(REGN)
株価変動: -6.21%
詳細: バイオ医薬品企業です。決算では利益が市場予想を上回りましたが、眼科治療薬Eylea HDの売上がアナリスト予想を下回ったことが嫌気されました。市場は決算そのものよりも、第2四半期に予定されている実験的ながん治療薬fianlimabのデータに注目しているとみられます。
ブラウン・フォーマン(BF.B)
株価変動: -10.31%
詳細: ジャックダニエルなどを展開する酒類メーカーです。フランスの酒類大手ペルノ・リカールが、同社との統合協議を合意に至らないまま終了したと発表したことで売られました。買収や統合への期待が後退したことが株価の重しとなりました。
ロビンフッド・マーケッツ(HOOD)
株価変動: -13.24%
詳細: 個人投資家向けのオンライン証券・金融アプリを展開する企業です。第1四半期決算が弱い内容となり、株価は大きく下落しました。ビットコインなど暗号資産価格の低迷が長引いたことで、仮想通貨取引関連の売上が落ち込み、業績の重荷となりました。
*関連記事「脱・仮想通貨依存へ急ぐロビンフッド:Q1決算から読み解く「次世代金融プラットフォーム」への険しくも野心的な道のり」
ソーファイ・テクノロジーズ(SOFI)
株価変動: -15.44%
詳細: デジタル金融サービスを展開するフィンテック企業です。主要指標は市場予想に届く、または上回る内容でしたが、通期見通しが据え置かれたことに投資家は失望しました。さらに、厳しい内容のショートレポートが引き続き株価の重荷となっています。
*過去記事 株価変動
🎧この記事は音声でもお楽しみいただけます。AIホストによる会話形式で、わかりやすく、さらに深く解説しています。ぜひご活用ください👇