2026年3月27日(金)の米国株式市場は、主要3指数がそろって下落し、ダウ平均は2月10日の終値高値から10%安となって調整局面入りしました。ダウは794ドル安、ナスダック総合指数は2.2%安、S&P500は1.7%安でした。これでダウとS&P500は5週連続安となり、約4年ぶりの長い下落基調となっています。背景には、イラン情勢の長期化懸念による原油高があり、WTI原油先物は一時100ドルを突破しました。さらに、アンソロピックの新型AIモデル開発報道を受けてソフトウェア株も売られ、市場全体の重荷となりました。
以下は、27日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
ユニティ・ソフトウェア (U)
株価変動: +13.54%
詳細: ゲーム開発向けソフトウェアを手がける企業です。第1四半期の調整後EBITDAと売上が従来予想を上回る見通しを示したことが材料視されました。あわせて、一部事業から撤退し、事業ポートフォリオを再集中させる方針も発表し、好感されました。
エンタジー (ETR)
株価変動: +6.82%
詳細: 米国の電力・公益事業会社です。ルイジアナ州で建設中のメタの新データセンター向けに、新たなエネルギーインフラを支える契約を締結したことが好感され、株価が上昇しました。この施設は総額270億ドル規模で、メタにとって過去最大のデータセンターになる見通しです。
ブラウン・フォーマン (BF-B)
株価変動: +5.63%
詳細: 「ジャックダニエル」で知られる酒類メーカーです。アブソルート・ウォッカを擁するペルノ・リカールとの合併協議を進めていると明らかにしたことで、再編期待から買いが入りました。前日も大きく上昇しており、思惑買いが続きました。
テスラ (TSLA)
株価変動: -2.76%
詳細: 電気自動車大手です。好調だった前四半期決算の後、市場では次の材料待ちの状態が続いています。ロボタクシー事業の拡大や人型ロボット「Optimus」の次世代モデル発表といった新たな成長材料が見当たらず、株価は6週連続の下落となりました。
フォーティネット (FTNT)
株価変動: -3.49%
詳細: 企業向けネットワークセキュリティ製品を提供するサイバーセキュリティ企業です。アンソロピックの新しい大規模言語モデル「Mythos」と、その上位システム「Capybara」が高度なサイバー能力を持つと報じられたことで、AIを悪用した攻撃の高度化への懸念が広がり、セキュリティ関連株が売られました。
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ハーツ・グローバル・ホールディングス (HTZ)
株価変動: -3.56%
詳細: レンタカー大手です。米政府機関閉鎖による空港や旅行の混乱が追い風となっていた銘柄ですが、トランプ大統領がTSA職員への支払いを命じる大統領令に署名したことで、その恩恵が縮小するとの見方から売られました。
メタ・プラットフォームズ (META)
株価変動: -4.02%
詳細: フェイスブックやインスタグラムを運営する巨大テック企業です。前日に続いて売られました。画期的なソーシャルメディア訴訟で、メタとアルファベット傘下グーグルが中毒性のあるSNS設計によって原告の精神的健康被害に関与したと判断され、投資家心理が悪化しました。両社は判決を不服として控訴する方針です。
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カーニバル (CCL)
株価変動: -4.31%
詳細: 世界的なクルーズ運営会社です。四半期決算と予約動向は市場予想を上回ったものの、通期利益見通しを引き下げたことが嫌気され、株価が下落しました。
クラウドストライク・ホールディングス (CRWD)
株価変動: -5.87%
詳細: エンドポイント防御や脅威検知を手がける大手サイバーセキュリティ企業です。アンソロピックの新モデル「Mythos」に関する報道を受け、AIが脆弱性の悪用を加速させ、防御側が後手に回る可能性が意識され、セキュリティ株全体が売られました。一方で、経営陣はAI脅威の拡大がむしろ防御需要を押し上げるとの見方を示しています。
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Zスケーラー (ZS)
株価変動: -5.89%
詳細: クラウド型セキュリティサービスを提供する企業です。アンソロピックの高度なサイバー能力を持つAIモデル開発報道を受け、AI時代の攻撃高度化に対して既存ベンダーが十分に対応できるのかとの懸念が広がり、株価が下落しました。
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パロアルトネットワークス (PANW)
株価変動: -5.97%
詳細: 総合サイバーセキュリティ大手です。アンソロピックの新AIモデルが従来を上回るサイバー能力を持つと報じられたことで、サイバー防衛企業への警戒売りが広がりました。ただし、同社経営陣はAI活用が進むほど企業はAI基盤やAIエージェントの管理強化を必要とし、セキュリティ需要はむしろ拡大すると説明しています。
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ロビンフッド・マーケッツ (HOOD)
株価変動: -6.15%
詳細: 個人投資家向けのオンライン証券会社です。暗号資産関連収益への期待も大きい銘柄であるため、ビットコイン下落の影響を受けて株価が下落しました。コインベースと同様、暗号資産市場の軟調地合いが重荷となりました。
ノルウェージャン・クルーズ・ライン・ホールディングス (NCLH)
株価変動: -6.85%
詳細: クルーズ船を運航する旅行関連企業です。物言う株主エリオットとの対立解消に向けて取締役会改革を進めると発表しましたが、燃料価格上昇への懸念が重荷となり、株価は下落しました。
コインベース・グローバル (COIN)
株価変動: -7.06%
詳細: 米国最大級の暗号資産取引所です。ビットコイン価格の下落に連動して売られました。暗号資産市場全体の弱含みを受け、投資家のリスク回避姿勢が強まりました。
クリア・セキュア (YOU)
株価変動: -11.16%
詳細: 空港の本人確認・優先通過サービスを提供する企業です。政府機関閉鎖に伴う空港混雑が追い風となっていましたが、TSA職員への支払い再開方針が伝わったことで、その特需期待が剥落し、大きく売られました。
*過去記事 株価変動
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