2024年最後の取引日となった12月31日(火)の米国株式市場は、主要3指標がいずれも下落しました。
以下は、31日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
スーパー・マイクロ・コンピュータ (SMCI)
株価変動: -0.65%
詳細: スーパー・マイクロ・コンピュータは、人工知能サーバーや高性能コンピュータ向け製品を提供する企業です。31日に0.7%下落し、2024年の年間では約7%の上昇を記録しましたが、年末には低迷しました。
モデルナ (MRNA)
株価変動: +5.6%
詳細: モデルナはワクチンの開発と製造を手掛けるバイオテクノロジー企業です。31日にS&P 500で最高のパフォーマンスを記録しましたが、2024年通年では約58%下落しました。収益性の見通しが2028年に先延ばしされたことが市場の懸念材料です。
ボーイング (BA)
株価変動: +0.2%
詳細: ボーイングは航空機や防衛機器を製造する世界的な航空宇宙企業です。韓国での航空機墜落事故の影響で30日に2.3%下落したものの、31日にはわずかに回復しました。事故対象機は2009年製のボーイング737-800型機でした。
エヌビディア (NVDA)
株価変動: -2.33%
詳細: エヌビディアはグラフィックスプロセッサ(GPU)の設計と製造を手掛ける企業で、AIやデータセンター市場で重要な役割を果たしています。2024年に株価が171%上昇しましたが、31日には2.3%下落しました。
ブロードコム (AVGO)
株価変動: -1.6%
詳細: ブロードコムは半導体およびソフトウェアを提供する企業で、通信およびデータセンター市場で高いシェアを誇ります。2024年には株価が108%上昇しましたが、31日には利益確定売りが出て1.6%下落しました。
テスラ (TSLA)
株価変動: -3.25%
詳細: テスラは電気自動車(EV)や再生可能エネルギーソリューションを提供する企業です。4日連続で株価が下落し、1月2日に第4四半期の納入台数発表を控えています。2024年の納入台数は前年並みの約180万台と予想されています。
マイクロストラテジー (MSTR)
株価変動: -4.4%
詳細: マイクロストラテジーはビジネスインテリジェンスソフトウェアを提供する企業で、現在ではビットコインの主要保有企業としても知られています。ビットコイン購入額の減少や売却益への依存が懸念されています。
パランティア・テクノロジーズ (PLTR)
株価変動: -2%
詳細: パランティアは政府および商業顧客向けのデータ分析ソリューションを提供するソフトウェア企業です。2024年に340%以上の株価上昇を記録し、AI関連製品の販売増加に注力しています。
ベリサイン (VRSN)
株価変動: +0.9%
詳細: ベリサインはインターネットドメイン名の登録管理を行う企業で、インフラストラクチャーサービスの分野で独占的地位を持っています。バークシャー・ハサウェイが株式を追加購入したことで株価が上昇しました。
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サンガモ・セラピューティックス (SGMO)
株価変動: -56%
詳細: サンガモは遺伝子治療の研究開発を行うバイオテクノロジー企業です。ファイザーとの血友病A遺伝子治療の共同開発契約終了が発表され、株価が急落しました。商業化計画の進展が課題です。
*過去記事 株価変動