エヌビディア（NVDA）の株価は5月21日に0.6％上昇し、953.86ドルで取引を終了しました。これは3月下旬に記録した950.02ドルを上回る終値としての新高値です。22日の市場終了後に発表される第1四半期決算を向けて期待は高まっています。
AIインフラ投資によるエヌビディアの成長
大手テクノロジー企業が人工知能（AI）インフラに数十億ドルを投じることを再確認した決算シーズンを経て、エヌビディアの株価は全般的に押し上げられています。
ファクトセットの調査によると、ウォール街のコンセンサス予想では、エヌビディアの第1四半期の売上高は245億9000万ドル、利益は1株当たり5.80ドルとされています。しかし、複数のアナリストは、市場の高い期待に応えるには、売上高を260億ドル近くに増やし、今四半期も同様に予想を上回るガイダンスを発表する必要があると指摘しています。
アナリストの見解とレーティング
レイモンド・ジェームズのアナリスト、スライニ・パジュリ氏はリサーチノートで、「我々は、エヌビディアが5〜10%の売上高上方修正（および増額）を達成し、再び好調な四半期を迎えることを期待している」と述べました。パジュリ氏は、エヌビディア株の「強気買い」の格付けを再表明しています。
エヌビディア株の驚異的なパフォーマンス
エヌビディア株は今年に入って93％上昇しており、S&P500種株価指数は11％の上昇、ナスダック総合指数は12％の上昇と比較して、その値上がりぶりは際立っています。ドイツ銀行のアナリスト、ジム・リード氏によると、エヌビディアの上昇率は、S&P500の今年の上昇率の4分の1を占めているとのことです。
市場全体への影響
市場が上昇トレンドにある中、エヌビディアが発表する業績の内容は現在の市場上昇の持続性と、より包括的な市場上昇の可能性を測る上で極めて重要です。
＊過去記事はこちら エヌビディアNVDA