アドビがAIリーダーとして台頭!次の大きなステップは?

「AIのリーダーとして台頭しつつある」という見解をもとにBofAグローバル・リサーチのアナリスト、ブラッド・シルズ氏は8月17日、アドビ(ADBE)の格付けを「中立」から「買い」に引き上げ、目標株価を575ドルから630ドルに引き上げました。

多くのソフトウェア会社が今後数年間、AIソフトウェアの発売から恩恵を受けるだろうと同氏は見ていますが、中でもアドビは「先行しており」、AIを搭載したコンテンツ作成ツールは、早ければ2024年11月期に「意味のある」売上とフリーキャッシュフローの上昇をもたらすと予想しています。

シルズ氏は、アドビにとってAIの収益化の可能性として3つのポイントを挙げています。1つは、テキストからの画像生成やAIベースの写真編集などのアプリケーション向けのファイアフライという成長中の生成型AIツールの有料バージョンです。このファイアフライのエンタープライズ顧客向けの有料版はすでにベータテスト中であることが明らかにされています。

また、同氏はアドビがファイアフライの使用量が増加するにつれてより多くの料金を請求する「クレジットパック」を販売する可能性も指摘しています。そして3つ目は、グローバルブランドとの取引で、自社のデータをアドビの大規模言語モデルと組み合わせる可能性があると見ています。

同氏は、「保守的な基本シナリオ」でアドビが2026年度にAI関連の売上として9億6,000万ドルを計上すると予想していますが、同社のCreative CloudおよびExpressソフトウェアの顧客の33%がファイアフライを導入すると仮定した「最良のシナリオ」では、その総額は29億ドルに達する可能性があるとも述べています。

もう一つの不確実な要素は、webベースのデザインツール企業Figmaの買収を実際に完了できるかどうかです。

「Figmaの取引が中止された場合、アドビは重要なコラボレーション機能によりよく対応するため、機能の開発を自社で進め続けるだろう」と同氏は予想していますが、米国、英国、欧州連合の規制当局が最終的にこの取引を承認するだろうというアドビの見解に同意しているとも述べています。

*過去記事「AIを駆使するアドビ:未来の成長への秘訣は「ファイアフライ」にあり

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