エヌビディア 長期投資家にとっては今が買いのチャンス

エヌビディア すぐに好転の見込みは薄いとバロンズが警告」でエヌビディア(NVDA)に対するベア派の意見をご紹介しましたが、もちろん全ての人が同じ意見ではありません。最近の売り基調は短期的な見方によってもたらされているものであり、5年から10年の時間軸で投資を行なっている長期投資家の視点から見れば、今が絶好の買い場であるというブル派の意見もまた存在します。

ブル派はゲーム用グラフィックカード以外の以下の事業にポジティブな要素を見出しています。

GeForce Nowプラットフォーム

エヌビディアのゲーム部門の第2四半期の売上は前年同期比33%減の20億4000万ドルとなってしまいました。不況下では、消費者はゲームのようなレジャー目的の高価なコンピュータ・チップに大金を費やすことは少なくなっています。

しかし、ブル派は、エヌビディアが提供しているクラウドベースのGeForce Nowプラットフォームのような革新的技術のおかげで、いずれ立ち直る可能性が高いと見ています。このプラットフォームには2000万人が登録しており、アップデートやパッチを常にダウンロードする必要なく、1350を超えるタイトルにオンラインでアクセスすることができます。

データセンター事業部門

エヌビディアのデータセンター事業部門の第2四半期の売上は前年同期比61%増の38億1000万ドルと好調でした。この部門は現在、同社最大の事業部門であり、人工知能を用いたイノベーションを推進し続ける同社にとっての中核部門となっています。

これまでデータセンターは情報を保存するために使用されてきましたが、エヌビディアの高性能なチップは、データセンターを機械学習のための強力なエンジンに変え、大量のデータを分析して顧客に価値ある洞察を提供しています。

自動車部門

エヌビディアの自動車部門は、第2四半期に45%という大幅な成長を遂げました。売上額としては2億2000万ドルと売上全体に占めるシェアは微々たるものですが、同社はすでに2026年まで110億ドルの販売パイプラインを構築しており、このビジネスはもっと大きくなろうとしています。

この事業部門は、Driveプラットフォームを提供しており、自律自動運転機能を車に組み込もうとする自動車メーカー向けのエンドツーエンド・ソリューションです。これまでに少なくとも35の自動車ブランドがこの技術を採用することで合意しており、つい最近も電気自動車メーカーのNioが、Drive Orinを搭載した新モデルを発表したばかりです。


マッキンゼー・グローバル・インスティテュートの試算によると人工知能は2030年までに世界経済に13兆ドルのビジネスチャンスをもたらすそうで、70%の企業が何らかの形でこの技術を利用するようになると見込まれています。

同様に、自律走行車は自動車産業の未来であり、アライド・マーケット・リサーチによれば、この分野の市場は2030年までに年間2兆1,000億ドルのビジネスチャンスとなる可能性があるそうです。

エヌビディアがこの2つの分野ですでにリーダー的地位を築いていることを考えれば、投資家は短期的な業績の変動は気にせず、同社の長期的な将来像に注目すべきというのがブル派の意見です。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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