8月11日に第2四半期決算を発表した電気トラックメーカー、リヴィアン・オートモーティブ（RIVN）についてウォール街のアナリストは好意的です。
同社は第2四半期に3億6400万ドルの売上を計上し、3億3600万ドルの予想を上回りました。調整後1株当たりの損失は1.62ドルの損失で、こちらは1.61ドルの損失という予想よりも損失が増えています。
市場が最も反応しているのは、同社が納車ガイダンスを維持し、通年で約25,000台を納車する予定であることを明らかにしたことです。
ボトムラインの損失が拡大したにもかかわらず、生産が予定どおりで納車予定が増えたことをウェドブッシュのアナリスト、ダニエル・アイブス氏は評価しています。
同氏は同株式のアウトパフォームのレーティングを継続し、目標株価を40ドルから45ドルに引き上げ、ジョージア州の生産設備への投資は生産を維持する上で長期的にプラスになると考えていると述べています。
米国みずほ証券のアナリスト、ビジェイ・ラケッシュ氏もこれに同意し、生産と納入の増強が同社の業績にとって「鍵」だと書いています。
同氏は、「短期的には、ロードマップの実行と生産の立ち上がりを引き続き注視していく」とも述べて、目標株価は70ドルから65ドルに引き下げ、マクロ経済が減速する中、消費者需要に対するより大きな懸念を調整しています。
RBCキャピタル・マーケッツも目標株価を引き下げました。アナリストのジョセフ・スパック氏は、同社が第3四半期のEBITDA（金利・税金・減価償却費控除前利益）のガイダンスを引き下げたことを受けて、目標株価を77ドルから75ドルに引き下げました。
リヴィアンは現在、インフレ、サプライチェーンの課題、規模拡大に伴うコストの影響を反映し、年間EBITDA損失は54億5000万ドルになると予想しています。これまでは47億5,000万ドルの損失が見込まれていました。
それでもスパック氏はアウトパフォームのレーティングを維持し、第2四半期のレポートには、マージンの改善やアマゾン（AMZN）との電気配送車パートナーシップに関する前向きな更新など、同社の長期的業績に関する「多くの有望なデータポイント」が含まれていると記しています。
＊過去記事はこちら リヴィアン RIVN