2022年のベストおよびワーストパフォーマンス銘柄

2022年にS&P500種株価指数は19%下落し、ナスダック総合株価指数は33%下落しました。厳しい1年となった2022年におけるS&P500とナスダック100のベストパフォーマンス銘柄とワーストパフォーマンス銘柄は以下のとおりです。

S&P500

ベストパフォーマンス銘柄:オクシデンタル・ペトロリアム(OXY)

オクシデンタル・ペトロリアムは2022年に117%上昇し、2022年においてS&P 500で最もパフォーマンスが良い銘柄でした。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、同社にとって2022年は過去最高の年となりました。

2022年に原油と天然ガスの価格が急騰したため、多くのエネルギー企業が好調でした。この波に乗ったオクシデンタルは四半期ベースで過去最高益を記録しています。年の後半になり、原油コストと同社の四半期利益が今年の過去最高値から低下したとはいえ、同社の株価は並外れた好業績を記録しました。

トゥルイストのアナリスト、ニール・ディングマン氏は、同社の最新決算報告後のリサーチ・ノートで、「OXY は、大幅に低いコスト構造、低い減産プロファイル、上流だけでなく中流およびオキシケム部門にも恩恵をもたらす商品価格の上昇の組み合わせにより、記録的なフリー・キャッシュフローと利益を生み出す位置にあると考えられる」と書いています。

ウォーレン・バフェット氏のバークシャー・ハサウェイも、2022年、オキシデンタルの株を買い集め、株価の上昇に貢献しました。

ワーストパフォーマンス銘柄:ジェネラック・ホールディングス(GNRC)

S&P500構成銘柄において2022年のパフォーマンスが最も悪かったのは、71%下落したジェネラック・ホールディングスでした。

子会社のジェネラック・パワー・システムズを通じて、住宅、商業、および産業市場向けに発電装置の設計および製造を手掛ける同社は、家庭用待機発電機の設置容量が増加したものの、生産量が計画未達となったことから、10月に2022年の売上高成長率予想を下方修正。その後11月には、前年を下回る四半期収益を計上しました。

このような結果にもかかわらずバックアップ電源のプロバイダーである同社を推奨するアナリストもいます。Janney Montgomery ScottのアナリストであるSean Milligan氏は12月末、「買い」の評価でカバレッジを開始し、株価の下落は「確立されたブランドを所有する機会」を提供すると述べたばかりです。また、米国の経済誌バロンズも9月に推奨株として取り上げています。

ナスダック100

ベストパフォーマンス銘柄:エンフェーズ・エナジー(ENPH)

太陽光発電、蓄電、通信を1つのプラットフォーム上で管理するスマートで使いやすいソリューションを提供しているエンフェーズ・エナジーは、2022年に45%上昇し、2022年においてナスダック100で最もパフォーマンスが良い銘柄でした。

同社の2022年の好調な株価パフォーマンスは、8月にインフレ削減法が成立したことによるものです。この法律では、ソーラーパネルやEVなどのクリーンエネルギー製品やソーラーエネルギー製品を購入する際に、住宅所有者やその他の顧客に大幅な税額控除を認めており、その成立によってクリーンエネルギー銘柄が急騰しました。

同社はまた、欧州諸国がエネルギー価格の上昇と化石燃料への依存に対処する努力を加速していることからも利益を得ています。

ワーストパフォーマンス銘柄:リヴィアン・オートモーティブ(RIVN)

ナスダック100の中で2022年最もパフォーマンスが悪かったのは電気自動車(EV)およびアクセサリーの設計・開発・製造を手掛けるリヴィアン・オートモーティブで82%下落しました。

同じく次世代のEV技術を開発しているルシード・グループ(LUCI)が下から2番目で、リヴィアンが82.23%下落したのに対しルシードは82.05%の下落とその差はわずかでした。

リヴィアンは12月、欧州でメルセデス・ベンツ・グループと商用バンを製造する計画を、合弁発表からわずか3カ月で一時中断すると発表し、1ヶ月で株価が46%も下落してしまいました。

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