アップスタート 予想を上回る業績、ガイダンス、自社株買いの発表で高騰

アップスタート・ホールディングス(UPST)は2月15日の市場終了後に第4四半期決算を発表しました。予想を上回る第4四半期の業績を明らかにした上に、第1四半期のガイダンスも強力だったこと、そして4億ドルの自社株買いプログラムも併せて発表されたことで、15日のアフターマーケットで23%高と高騰しています。

第4四半期の売上高は、アナリストのコンセンサス予想の2億6,290万ドルに対して3億500万ドルとなり、第3四半期の2億2,800万ドル、前年同期の8,670万ドルから増加しました。

また、総手数料収入は2億8,700万ドルで、第3四半期の2億1,000万ドル、前年同期の8,440万ドルから増加しました。

第4四半期の調整後EPSは、第3四半期の0.60ドル、2020年第4四半期の0.07ドルから、コンセンサス予想の0.51ドルを上回る0.89ドルになりました。

当四半期、UPSTの銀行パートナーは、プラットフォーム全体で495,205件、総額41億ドルのローンを組成しましたが、2021年第3四半期は362,780件、総額31億3,000万ドルでした。コンバージョン率は前年同期の17%から直近の四半期では24%へと劇的に上昇しました

通年の業績も同様に大きく増加しました。2021年の総売上高は8億4,900万ドルで、2020年から264%増加。調整後の利益は1株当たり2.37ドルに達しました。

また、第1四半期の売上ガイダンスを2億9,500万〜3億500万ドル(コンセンサス予想は2億5,800万ドル)と発表しました。

第1四半期の調整後EBITDAは、コンセンサス予想の5,060万ドルに対して5,600万~5,800万ドル、第1四半期の調整後純利益は、2021年第4四半期の8,700万ドルに対して5,000万~5,200万ドルと予想しています。

通年の見通しも良好でした。同社は、2022年の売上高を14億ドルと予想しており、これは2021年の水準から65%の上昇に相当します。

さらに、アップスタートは、取締役会が4億ドルの自社株買いプログラムを承認するなど、自社の株価を割安と見ていることを明確に表明しました。

共同創業者兼CEOのデビッド・ジルーアード氏は、「3桁の成長と記録的な利益を達成した第4四半期は、アップスタートにとって飛躍の年を締めくくる特別なものとなりました」と語りました。

また、「当社のプラットフォームでの自動車ローンのオリジネーションは現在急速に立ち上がっており、今後数年間にわたってアップスタートに成長の機会を提供するでしょう」と述べています。

15日のアフターマーケットで23%増の134.5ドルと高騰していますが、アップスタートの史上最高値の401.49ドルの半分にも達していない状況です。

アップスタートの基本的なビジネスは依然として好調であることが証明された今回の決算発表によって株価が上昇の勢いを取り戻すことができるか、注目されます。

*過去記事はこちら アップスタート UPST

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