アップスタート株、時間外取引で暴落:第4四半期決算とその影響を解析

2月13日の市場終了後に第4四半期決算を発表したアップスタート・ホールディングス(UPST)。現在進行中の第1四半期の見通しを下方修正したことで、株価が発表後の時間外取引で約20%の急落を記録しました。

アップスタートの四半期業績概要

人工知能を駆使して融資意思決定をサポートするアップスタートは、第4四半期に4240万ドル(1株当たり50セント)の純損失を報告しました。前年同期は5530万ドル(1株当たり67セント)の純損失でしたので、損失幅は減少しました。調整後ベースでは、一株当たり11セントの損失を計上し、これはファクトセット調べのアナリストのコンセンサス予想と一致しています。

売上の動向

アップスタートの売上は、前年の1億4690万ドルから1億4030万ドルへと減少しました。これは、コンセンサス予想の1億3480万ドルに比べても低い数字であり、同社の事業成績に対する市場の期待とは乖離しています。

経営陣の見解

デーブ・ジルアードCEOは、”厳しい融資環境”を指摘しつつも、2024年には”より効率的な運営”を通じて成果を示すとの見通しを示しました。また、アップスタートが”様々な経済状況下で繁栄できるような、より弾力的で多様性のある企業”へと進化するための基盤を築いたとも述べています。

第1四半期の見通し

アップスタートは、第1四半期において約1億2500万ドルの売上を見込んでおり、これはアナリストの予想である1億5230万ドルよりも低い数字です。また、金利、税金、減価償却費、償却前利益(EBITDA)ベースで2500万ドルの損失が予想されており、これはコンセンサス予想である調整後EBITDA約500万ドルよりも悪化しています。

株価の動向

アップスタートの株価は過去1年で2倍になったものの、2021年10月に記録した史上最高値390ドルからは約90%下落しています。この急落は、投資家にとって大きな懸念材料となっており、同社の長期的な成長ポテンシャルに対する見方を再評価する契機となっています。

まとめ

アップスタート・ホールディングスの最新の四半期見通しの下方修正は、同社にとって数多くの課題を浮き彫りにしました。しかし、経営陣は改善のための戦略を明確にしており、今後の業績回復に向けた期待も残されています。投資家は、アップスタートの事業展開と市場動向を引き続き注視することが求められます。

*過去記事はこちら アップスタート UPST

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