リヴィアンに初の格付け 「買い」で目標株価は130ドル

リヴィアン・オートモーティブ(RIVN)が最初の格付けを獲得しました。ウェドブッシュの著名アナリスト、ダン・アイブス氏による「買い」のレーティングです。同氏の目標株価は130ドルで、これはリヴィアンの12月3日の終値よりも約25%高いものです。

アイブス氏はリヴィアンを「EVの旗手」と呼び、同社が「SUV/ピックアップトラックのEVは今日のEV市場にはほとんど存在しないため、未開拓の市場に戦略的に参入しようとしている」と述べています。米国では、トラックやSUVは非常に人気が高く、通常、乗用車の総販売台数の60%以上を占めています。

「リヴィアンは垂直統合型のユニークなEVプレーヤーであり、ピックアップとSUV市場で鉄壁のグリップを持つ態勢を整えている」 と、アイブズ氏は電子メールによる声明でバロンズに語っています。また「R.J.とチームはリヴィアンの規模を急速に拡大し、革新的なデザインとスケートボードを前面に押し出している」とも述べています。

R.J. Scaringe氏は、MITで教育を受けたリヴィアンの創業者兼CEOです。スケートボードのデザインとは、自動車のシャーシに電気モーターやバッテリーなど多くの部品を内蔵したものを指します。他の自動車メーカーもスケートボード型のデザインを採用しています。

また、アイブズ氏は、アマゾン・ドット・コム(AMZN)が初期の投資家であり、初期の顧客であり、リビアンに10万台の配送トラックを発注していることを心強く思っています。

最初の評価ということで、投資家にとってはアナリストの評価を見る最初のチャンスでもあります。アイブス氏は、2022年に約4万5,000台の納入で36億ドルの売上、2023年に約10万5,000台の納入で84億ドルの売上を見込んでいます。いずれの年も、同社が利益を生み出すことはないと予想されます。

アイブス氏の目標価格は、リヴィアンの株式が2023年の推定売上高のおよそ15倍で取引されることを意味しています。EVのリーダーであるテスラ(TSLA)の株価は、2023年の推定売上高の約11倍で取引されています。

これは成長株としては大きな評価ですが、アイブズ氏は成長株の扱いに精通しています。同氏は、EVやセールスフォース・ドットコム(CRM)などのテクノロジー株をカバーしています。自動車関連のカバレッジリストでは、アイブス氏はテスラとゼネラルモーターズ(GM)の株式をともに「買い」と評価しています。テスラの目標株価は1株1,400ドル。GMの目標株価は1株85ドルです。

GM、テスラ、そして今回のリヴィアンの「買い」評価は、EVが今後数年のうちに個人の移動手段として主流になるというアイブス氏の信念に基づいています。

IPOに関わったウォールストリートのブローカーは、カバレッジの開始を25日間待たなければなりません。その期間は過ぎたため、今後さらに多くのアナリスト評価を目にすることになると思われます。

*過去記事はこちら リヴィアン RIVN

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