アップスタート 住宅ローンやペイデイ・レンディングへの進出を検討か?

現在は個人向け無担保ローンや自動車ローンを扱っているアップスタート(UPST)ですが、かねてから噂されている通り、住宅ローンへの進出の準備を具体的に始めているようです。

モトリーフールのビデオ記事によりますと、インターネットで流れているアップスタートの求人情報のなかに、住宅ローンへの言及があったそうで、もし、これが住宅ローンの経験者を探していることを意味するなら、同社が参入の準備を進めていることを示すものかもしれません。

また、CEOのデイブ・ジルーアード氏は、かねてよりペイデイ・レンディングと呼ばれる、給料日貸しの業界を破壊することにも興味を示していますが、これも次に進出する可能性が高い分野としてモトリーフールのビデオ記事は指摘しています。

給料日貸しの業界は、債務不履行のリスクが高いため、法外で非常に高い手数料を請求する必要があると主張しています。

ジルーアード氏は、もし我々のモデルがデフォルトする人としない人をより正確に予測することができれば、多くの消費者にとって給料日ローンよりも良い選択肢になるだろうと述べています。

AIベースの融資アルゴリズムはこうした破壊的な力を持っていますが、懸念されるのはデータによりシステムにバイアスがかかってしまうことです。

システムにバイアスがかかることは違法であり、かつ不公平でもあることから、アップスタートはアルゴリズムの偏りを減らすことに尽力しています。

アップスタートは実際に、これを取り締まる米国の政府機関である消費者金融保護局(CFPB)と協力しており、ノーアクションレターを取得しています。

このレターを取得したということは、CFPBが「我々はこのAIを監視しており、実際に融資プロセスに違法なバイアスを導入していないことに満足している」と認めたことを意味します。

こうした政府機関のお墨付きを得たアルゴリズムを用いていることがアップスタートの大きな強みです。

AIやビッグデータの活用、機械学習や予測モデルの活用によって、さまざまな業界を破壊することが期待できるため、こうした強みを持っているアップスタートの前に広がる進出可能な市場の規模は広大です。

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