メルカドリブレを更に買うべき3つの理由

ラテンアメリカのアマゾンなどと言われることも多いメルカドリブレ(MELI)。

ラテンアメリカで有数のオンライン・マーケットプレイスとフィンテック・プラットフォームを運営している同社のビジネスは、消費者が現金や伝統的な小売から離れていく中で、デジタル化の恩恵を大きく受けています。

同社の株価は過去3年間で400%上昇し、市場平均を容易に凌駕しています。ここからさらに上昇する余地があるのか、懸念が生じてもおかしくない株価の上がりようですが、以下の3つの数字を見れば依然として優れた長期投資先であると信じることができることが分かります。

加速する総商品数

世界中でオンラインショッピングをする消費者が増えていますが、ラテンアメリカも例外ではありません。eMarketerによると、昨年のラテンアメリカのEコマース売上高は37%増加し、世界のどの地域よりも急速に成長しています。

注目すべきは、メルカドリブレがラテンアメリカで最も人気のあるオンライン小売業者であるということです。2021年3月までの1年間に、同社のマーケットプレイスには51億人のユニークビジターが訪れており、これに対してSea LimitedのShopeeは34億人で2位となっています。

この人気が大きな強みとなり、商品総量(GMV、すべての商品の販売額)は着実に増加しています。その伸びはここ数年で加速しており、2018年6%、2019年12%、2020年50%と急増、2021年第1四半期には77%となっています。

この加速は、2つのことを示しています。まず、メルカドリブレは、ラテンアメリカのユーザーに支持され、マーケットプレイスの原動力となるフライホイールを回しています。より多くの消費者がこのプラットフォームで買い物をすれば、マーチャントはより多くの利用者から利益を得ることができ、より多くのマーチャントがこのプラットフォームで販売すれば、消費者はより多くの選択肢から利益を得ることができます。

第二に、メルカドリブレのGMVは昨年、Eコマース業界よりも急速に成長し、同社は市場シェアを拡大しました。言い換えれば、同社は小売総額(および消費者データ)の中でより多くの割合を占めており、競合他社を圧倒する力をさらに強めています。

加速する総決済額

メルカドリブレはラテンアメリカの18カ国で事業を展開していますが、売上の大部分はブラジル、アルゼンチン、メキシコで占められています。注目すべきは、これらの国では、銀行口座を持たない人が多く、デビットカードを使える人はさらに少ないということです。

2021年3月時点でのデビットカードの普及率は、ブラジルで59%、アルゼンチンで41%、メキシコで25%と、いずれも米国の80%を大きく下回っています。

この問題を解決するために、メルカドリブレは2003年にMercado Pagoを立ち上げました。このフィンテック・プラットフォームでは、消費者がコンビニエンスストアで現金を預けてデジタルウォレットに資金を供給することで、メルカドリブレのマーケットプレイス上でも外でも買い物ができるようになっています。

キャッシュレス取引の利便性が普及を促進しました。実際、総支払額(TPV)の伸びはここ数年で加速しています。

2018年34%、2019年54%、2020年75%、2021年第1四半期82%

デジタルウォレットを導入する消費者が増えれば、マーチャントは潜在的な購入者の幅が広がるというメリットがあります。そして、これを見てネットワークに参加するマーチャントが増えれば、消費者は選択の幅が広がるというメリットが生まれます。今後数年間は、このダイナミズムが強力な成長ドライバーとなるはずです。

インターネットの普及率の低さ

GMVとTPVの成長が加速していることが、メルカドリブレの好業績につながっています。同社は近年、売上高とフリーキャッシュフローを急速に伸ばしていますが、ラテンアメリカではインターネットへのアクセスが限られているため、このような偉業はより印象的です。

現在、メルカドリブレはラテンアメリカで6億3800万人にサービスを提供していますが、インターネットにアクセスできるのは57%に過ぎず、オンラインで買い物をするのは31%に過ぎません。これに対し、米国では人口の90%以上がインターネットを積極的に利用し、69%がオンラインで買い物をしています。

しかし、ラテンアメリカのインフラは改善されつつあり、これらの数字は上昇傾向にあります。今後、より多くの人がインターネットにアクセスできるようになれば、Eコマースやデジタル決済がますます普及するはずです。メルカドリブレは拡大する市場を前にしており、どちらの分野でもリーダーである同社は、その機会を活用するのに適した絶好のポジションにいます。

Beikoku-stockポートフォリオには入れてないのですが、実はメルカドリブレ、今年に入って少し購入しました。1月に高値づかみして(^^;)、その後大きく下げたあと4月に買い増し。それでもまだまだ赤字ですが、投資を始めた時はこんなもの。じっくりと中長期保有したい株です。

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