シーゲイトとウェスタン・デジタルに買い推奨

ハードディスク・メーカーのシーゲイト・テクノロジー(STX)とウェスタン・デジタル(WDC)に対する暗号資産がらみの買い推奨が相次いでいます。

この件については先週も書きましたが
暗号資産銘柄として脚光を浴びるシーゲイト
暗号資産がらみの推奨でシーゲイトとウェスタン・デジタルが上昇

今度は、Loop Capital社のアナリストであるAnanda Baruah氏が、6月17日に発表したリサーチノートの中で、新しいデジタル通貨「チア」による大容量ドライブの需要の加速により、世界のディスクドライブ生産の大半を握る両社の価格と利益の両方が持続的に向上する可能性があると主張しています。

この需要が持続すれば、シーゲイトの年率換算利益は1株当たり12ドルに達する可能性があり、2021年6月期の1株当たり利益を5.52ドル、2022年3月期を7.48ドル、2023年3月期を7.71ドルとする業界のコンセンサス予想を大きく上回ると、同氏は主張しています。

ウェスタン・デジタルについては、2021年6月期に3.83ドル、2022年3月期に8.87ドル、2023年3月期に10.54ドルとする業界予想に対し、1株当たりの利益は10〜12ドルの範囲に達する可能性があると書いています。

「チア・ファーミング」によるドライブの価格への影響は、主に小売レベルや代理店を通じたものでしたが、Baruah氏は、チアのトレンドが持続するならば、契約価格にも波及し、クラウドコンピューティング企業やヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)、デル・テクノロジーズ(DELL)のEMC部門、ネットアップ(NTAP)などの主要なデータストレージシステム企業の両方に販売されるドライブの価格が上昇する可能性があると見ています。

また、シーゲイトとウエスタン・デジタルは、平均販売価格の引き上げに向けて話し合いを始めているそうで、「これらすべてがうまくいけば、粗利益率の拡大はまだまだ続くであろう」と付け加えています。

ディストリビューターの在庫が枯渇しているため、ハードディスク・ドライブ・サプライヤーは、下半期に向けて、価格が上昇する「絶好のポジション」にいると同氏は見ています。前回、ドライブ市場で価格がリセットされたのは、10年前のタイの大洪水でドライブの製造能力の大部分が失われたときでしたが、今回は、記録ヘッドと磁気メディアの両方のサプライヤーが限られているため、需要を満たす能力が制限されており、システムの余剰能力は少なくなっているそうです。

Baruah氏は、シーゲイトとウエスタン・デジタルの両方について「買い」の評価を維持しています。同氏の目標株価は、シーゲイトが100ドル、ウェスタン・デジタルが90ドルで、6月18日の終値から見るとシーゲイトに17%、ウェスタン・デジタルに30%の上昇余地があることになります。

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