暗号資産がらみの推奨でシーゲイトとウェスタン・デジタルが上昇

ハードディスク・メーカーのシーゲイト・テクノロジー(STX)とウェスタン・デジタル(WDC)が、アナリストの好意的なコメントを受けて、6月11日の市場で高値で取引されています(シーゲイトはその後下降)。

これは「暗号資産銘柄として脚光を浴びるシーゲイト」でお伝えした流れを受けたもののようです。サスケハナ・ファイナンシャル・グループのアナリストであるMehdi Hosseini氏は、これまでシーゲイトに対して弱気な見方をしていましたが、評価を「ネガティブ」から「ニュートラル」に変更し、株価の目標値を58ドルから100ドルに引き上げました。

この動きは、シーゲイトが今週初めに業績予想を上方修正したことを受けたものです。7月2日に終了する会計年度第4四半期の売上高は、前回予想の28.5億ドルから1.5億ドルの増えて29.5億ドルとなり、非GAAPベースの利益は1.60ドルから15セントの増えて1.85ドルとなりました。

この業績予想の増額は、企業顧客と、新しいデジタル通貨「チア」を生産するための「ファーミング」が大容量ドライブを購入している暗号化分野の両方で需要が高まっていることを反映しています。

Hosseini氏は、シーゲイトに関する研究ノートの中で、今回のアップグレードは価格の改善を反映したものであり、これにより同社の「beat-and-raise」収益サイクルが促進されると考えていると述べています。

販売台数の予測に大きな変更はなかったものの、クラウド企業からの「より耐久性のある」需要傾向、利益率の高いドライブにシフトするビジネス・ミックス、および工場稼働率の改善の両方によって、現在は利益率が向上していると考えていると述べました。そして、少なくとも短期的には、チアのファーミングがアップサイドをもたらすと考えているとしています。

また、同氏は、ウエスタン・デジタル社の株価を「ポジティブ」と再評価し、目標株価を125ドルからウォール街で最も高い155ドルに引き上げました。また、2021年6月期の利益予想を従来の3.81ドルから3.93ドルに上方修正し、2022年度の利益は従来の14.16ドルから14.59ドルに急上昇すると予想しています。

2022年度の利益は、前回予想の14.16ドルから14.59ドルに増加し、2023年度の利益は、前回予想の16.42ドルからさらに16.42ドルに増加する見込みです。

同社は18テラバイト・ドライブが予想以上に成長していること。そして、シーゲイトと同様に、チアの採掘者から持続的な利益を得られる可能性があることを同氏は引き上げの理由にあげています。

最新情報をチェックしよう!
>

幸せな生活作りのための米国株投資。
老後資産形成のための試行錯誤の日々を報告していきます。
皆様の参考になれば幸いです。

CTR IMG