レモネード「 世界で最も愛される保険会社」を目指して

レモネード(NYSE:LMND)は 「世界で最も愛される保険会社 」を目標に2020年7月2日に株式を公開しました。夢のような目標に思えますが、会社の運営方法を知れば、それほど遠い夢ではないのかもしれません。

デジタル基板の上に業務を構築

この新興企業は、家賃、家、ペットの保険を提供するために、全く新しいアプローチを取っています。人工知能、チャットボット、またはモバイル技術によって自動化できるタスクはすべて自動化されており、「デジタル基板」の上に業務が構築されているのです。
見込み客は平均90秒で保険の見積もりを取ることができます。また、契約者はモバイルデバイスを使って簡単に保険金の請求を行うことができ、請求のほぼ3分の1が即座に支払われます。それだけではありません。この破壊的なテック企業には、さらに多くの魅力があります。

慈善団体への寄付

レモネードは公益法人であり、意思決定プロセスにおいてすべての利害関係者に配慮することが法的に求められます。
保険金を請求した後にお金が残っている場合、利益を得ないことを選択。保険金請求に使われなかった収益は年末、契約者が選んだ慈善団体に寄付されます。
2020年には100万ドル以上を顧客が選んだ慈善団体に寄付しました。

顧客の増加と総損害率の改善

レモネードは、これまで保険に加入したことのない顧客を高い確率で獲得しています。先の四半期、前年同期比67%増の94万1,000人以上の顧客を獲得しました。また、顧客の保険料は前年同期比で平均 19%増加しています。
その結果、保有保険料(契約者が毎年支払っている総額)は前年比 99%増の 1 億 8,900 万ドルとなりました。
保険会社にとって需要な指標である総損害率(徴収された保険料総額を上回る保険金請求に対して支払われる金額)は、2019 年第 3 四半期の 78%から 2020 年第 3 四半期には 72%に改善しています。

長期的成長への期待

やや加熱気味に評価され、その実力以上に株価が高く評価されていると懸念する声もありますが、損害保険、傷害保険、生命保険の保険料は世界全体で約 5 兆ドルに達しており、この破壊的な挑戦者には成長の余地がたくさんあります。

ローラーコースターのように乱高下する株価には不安もありますが、その長期的成長に賭けて少しずつ投資するのも良いかもしれません。

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