鮮やかピンクのレモネード、飛び出す!

レモネード LMND は私のポートフォリオの中に最も最近加わった株です。2020年12月初めに購入。今この記事を書いている時点で利益は+61%。20日あまりですごい数字をたたき出してくれています。

米国の保険会社で本社はニューヨーク。新興企業です。2020年7月にニューヨーク証券会社取引所に上場したばかり。ソフトバンクグループから3億ドルの出資を受けている会社のIPOとして日本でも注目されました。

この会社の特徴はAIとマシンラーニングの活用。普通の会社では早くても15分かかる契約手続きが、AIチャットボットのアシスタントを提供するこの会社では、わずか数分(秒?)で済むとのこと。

契約手続きだけではなく、保険の請求手続きでもAIチャットボットが活躍。写真やビデオを提出して、わずかな時間で請求でき、速やかに支払いが行われるみたいです。

レモネードのHPに入ると飛び込んでくる文字。

“Forget Everything You Know About Insurance”

「保険で知っていることは全て忘れて下さい」

インシュアテックと呼ばれ、テクノロジーを活用した保険で世界の保険市場に革新をもたらしていくという彼らの意気込みが示された言葉です。

従来の保険では、未請求の保険料は全て保険会社の利益となっていました。レモネードが違うのはそれを慈善団体に寄付すること。契約者は保険でリスク回避を行うとともに、社会貢献もできるのです。

利便性、社会貢献といった要素が受けて、ミレニアル世代(20〜30歳代)が同社の顧客基盤となっています。若い世代の支持のもと保険業界を変えていこうとしているのです。

現在の保険メニューは限られています。家を借りている人および物件オーナー向け家財保険とペット保険だけ。これでは現在の株価を正当化できる利益をあげることができません。

今後の課題は、基盤であるミレニアル世代をどれだけ繋ぎ止められるか。やがて彼らが自分の家を買うようになり、人生の階段を登って行くとともに必要な保険も変わって行くでしょう。

ふさわしい保険を提供して、ずっとレモネードの顧客でいてくれようにできるか。すなわち、リテンションレート(顧客維持率)を高くできるかが彼らの課題です。

志は高いのですが、赤字が続いていると言うのも大きなネック。11月に発表された2020年7月〜9月決算の最終損益は3,090万ドルの赤字。

市場予想の赤字幅よりは小さかったのですが、株価は前日比9.8%安の59.45ドルまで下げる場面がありました。

7月の公開価格(29ドル)は大幅に上回って推移していますが、今後も株価の変動は大きくなりそうです。

私の今の考えですが、推奨されて買ったものの、正直よくわからないというのが本音。保険の仕組みが日本と違っているので将来性に確信が持てません。AIや行動経済学に基づく業務の効率化といった点も同業他社でもできそうですし。社会貢献性がどれだけ若い人をひきつけるのかがポイントでしょうか。

足元すごく上がっているし、当面は保持ですが、果たしてどうなるでしょうか。ローラーコースターのように株価が大きく変動するのを覚悟して見守ります。

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