ソーファイ決算、売上44%増で予想超え!株価15%急騰、2027年EPSは0.90ドル

✨ この記事でわかること

  • 2026年第3四半期の売上高は前年同期比44%増となり、市場予想を上回りました。GAAPと調整後の希薄化後EPSはいずれも0.18ドルでした。
  • 融資事業の調整後売上高は68%増加し、会員数は1710万人に拡大しました。一方、技術プラットフォーム事業は24%減収となりました。
  • 2026年通期見通しを上方修正し、2027年には調整後売上高64億ドル、調整後EPS0.90ドルを見込んでいます。

米国の金融テクノロジー企業、ソーファイ・テクノロジーズ(SOFI)は10月27日、2026年第3四半期(7〜9月期)決算を発表しました。

売上高と利益が市場予想を上回っただけでなく、2026年通期の業績見通しを引き上げ、2027年についても新たな成長目標を示しました。

これを受け、ソーファイ株は10月27日の米国市場で15%を超える急騰を見せています。

特に注目されるのは、売上高が前年同期比44%増加する一方、調整後EBITDAが70%増加したことです。事業規模の拡大が利益成長にもつながっていることを示しています。

売上高は44%増、利益も市場予想を上回る

今回の決算の主要指標は以下のとおりです。

指標2026年Q3実績前年同期比
GAAP純売上高13億8510万ドル+44%
調整後純売上高13億7110万ドル+44%
GAAP純利益2億4100万ドル+73%
GAAP希薄化後EPS0.18ドル+64%
調整後希薄化後EPS0.18ドル+64%
調整後EBITDA4億6980万ドル+70%

バロンズによると、アナリストの売上高予想は約12億5000万ドル、調整後EPS予想は0.17ドルでした。

調整後純売上高は市場予想を約1億2110万ドル上回る水準でした。なお、アナリスト予想は情報提供元によって集計基準が異なる場合があります。

GAAP希薄化後EPSと調整後希薄化後EPSはともに0.18ドルとなり、いずれも前年同期の0.11ドルから64%増加しました。

さらに、調整後EBITDAマージンは前年同期の29%から34%に上昇しました。

売上高の成長率44%に対して調整後EBITDAの成長率が70%に達したことは、事業規模拡大に伴う収益性の改善を示しています。

融資事業は68%増収、金融サービスも拡大

成長を牽引したのは融資事業です。

融資事業のGAAP純売上高は約8億2130万ドルとなり、前年同期比66%増加しました。調整後純売上高は約8億740万ドルで、前年同期比68%増加しています。

四半期の融資組成額は過去最高の169億ドルに達しました。このうち約38億ドルは、第三者向けに融資を組成するローンプラットフォーム事業によるものです。

一方、金融サービス事業の純売上高は前年同期比25%増の約5億2510万ドルでした。

預金、クレジットカード、証券取引などのサービスが成長を支えています。

金融サービス部門では、カード決済などに伴う手数料収入が77%増加し、証券取引関連の手数料収入も47%増加しました。

これはソーファイが融資中心の企業から、複数の金融サービスで収益を獲得する企業へと事業を多角化していることを示しています。

会員数1710万人、1四半期で120万人増加

顧客基盤の拡大も続いています。

会員数は前年同期比35%増の1710万人となり、四半期中に過去最高となる120万人を新たに獲得しました。

提供商品数は前年同期比44%増の2670万件に達しています。

会員1人当たりの商品数は前年同期の1.47件から約1.56件に増加しました。

さらに、新規に開設された商品の51%は既存会員によるものでした。

この数字は、ソーファイの成長が新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客による複数サービスの利用拡大にも支えられていることを示しています。

ノトCEOは公式決算発表で、会員数の増加、利用商品数の拡大、商品当たり収益の向上が長期的な企業価値の成長につながるとの考えを示しています。

技術プラットフォーム事業は24%減収

好調な決算の中で注意すべき点もあります。

技術プラットフォーム事業の純売上高は約8740万ドルとなり、前年同期比24%減少しました。

同社によると、2025年末までにプラットフォームから完全に移行した大口顧客の影響が続いています。

この影響を除くと、同部門の売上高は前年同期比18%増加しました。

ただし、部門全体の貢献利益率は前年同期の28%から16%に低下しています。

なお、技術プラットフォーム事業の純売上高には社内取引による収益も含まれています。これらは連結決算で消去されるため、各事業部門の売上高の単純合計は全社売上高と一致しません。

今後は既存顧客の減少を新規契約や取引量の増加で補い、利益率を回復できるかが重要になります。

2026年通期見通しを上方修正、2027年はさらに成長

今回の決算で最も重要な材料の一つが、業績見通しの引き上げです。

ソーファイが発表した2026年と2027年の見通しは以下のとおりです。

指標2026年見通し2027年見通し
調整後売上高50.4億ドル64億ドル
調整後EBITDA16.6億ドル22.4億ドル
調整後純利益8.4億ドル12.8億ドル
調整後EPS0.61ドル0.90ドル
調整後EBITDAマージン約33%約35%

2026年の調整後売上高見通しは前年比約40%増となり、2027年も約27%の成長を見込んでいます。

注目すべきは、2027年の調整後EPSが2026年見通しから約48%増加する計画になっていることです。

売上高の成長率を上回るEPS成長が実現すれば、収益性改善の効果がさらに明確になります。

なお、これらのEPSはNon-GAAPベースの会社見通しであり、GAAPベースのEPS予想ではありません。

決算発表後の株価は15%超の急騰

好決算を受け、ソーファイ株は10月27日の米国市場で大幅に上昇しました。

米東部時間午後12時15分時点の株価は16.69ドルとなり、前日終値14.46ドルから2.23ドル(15.42%)上昇しました。

決算発表前の株価から15%を超える上昇となったことは、売上高と利益の市場予想超過に加え、2026年通期見通しの上方修正や2027年の強気な成長計画が投資家に好意的に受け止められている可能性を示しています。

特に、2027年の調整後EPSを0.90ドルとする会社予想は、今後の利益成長に対する期待を高める材料となっています。

ただし、今回の上昇は取引時間中の株価であり、終値ではありません。今後は、業績見通しの実現可能性や株価上昇後のバリュエーションも重要な評価材料になります。

バロンズによると、ファクトセットが集計したアナリスト29人の投資判断は、買い推奨11人、中立13人、売り推奨5人でした。

今回の決算を受けてアナリストの評価や目標株価がどのように変化するかも注目されます。

投資家が今後確認すべき3つのポイント

第一に、融資事業の成長と信用リスクのバランスです。

融資組成額が急増しているため、景気減速局面でも延滞率や貸倒損失を適切に管理できるかが重要になります。

第二に、金融サービス事業の収益性です。

会員数と利用商品数が拡大しているだけでなく、商品当たりの収益が継続的に増加するかを確認する必要があります。

第三に、2027年の利益成長計画です。

調整後EPS0.90ドルを達成するには、売上高の拡大に加えて利益率の改善が欠かせません。

特に技術プラットフォーム事業の回復と、融資以外の収益源の拡大が重要になります。

まとめ

ソーファイの2026年第3四半期決算は、売上高44%増、調整後EBITDA70%増という高い成長率に加え、2027年の強気な業績見通しが示された内容でした。

株価も決算発表後の通常取引で15%を超える上昇となり、投資家の成長期待の高さがうかがえます。

特に、会員数の拡大と複数商品の利用増加によって、顧客1人当たりの収益機会が広がっている点は重要です。

一方、技術プラットフォーム事業の減収や、融資拡大に伴う信用リスクには注意が必要です。

今後の投資判断では、単なる会員数の成長だけでなく、2027年に向けて利益率改善がどこまで進むかが重要な評価材料になります。

情報ソース

企業公式資料・一次情報

報道・市場情報

※本記事は情報の提供を目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資は自己責任で行ってください。

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