ソーファイ 売上見通しが投資家を驚かせ急騰

金融テクノロジー企業であるソーファイ・テクノロジーズ(SOFI)の株価は3月2日、四半期決算説明で示された今後の売上見通しが投資家を驚かせ、急騰しています。

2022年第1四半期について、ソーファイは前年同期比30%から32%増の2億8000万ドルから2億8500万ドルの売上を見込んでいることを明らかにしました。ウォール街のコンセンサス予想では2億9700万ドルの売上とされていました。

連邦政府が学生ローンの支払い猶予を5月1日まで延長していなければ、第1四半期の売上はもっと増えていただろうと、同社は3月1日に発表した決算報告で述べています。

同社は、モラトリアムによるマイナスの影響は、売上高で3000万ドルから3500万ドルになると見積もっています。

経営陣は、2022年の調整後売上高は55%増の15億7000万ドル、調整後金利・税金・減価償却前利益は1億8000万ドルになると予想してます。ファクトセットが調査したアナリストのコンセンサス予想は、年間売上高14億9000万ドルでした。

同社は、モラトリアム期間終了後、学生ローンの借り換え件数が増加すると予想しています。また、2月に営業を開始したソーファイ・バンクが第2四半期からより有意義な貢献をするようになると考えています。

2021年第4四半期、ソーファイは1株当たり15セントの損失を計上し、16セントの損失というコンセンサス予想を上回りました。調整前の売上は2億8600万ドルで、経営陣のガイダンスとストリートのコンセンサス予想を上回りました。第4四半期に52万3000人の新規会員を獲得し、年初から87%増の約350万人で年を越したと、アンソニー・ノトCEOは述べています。

ソーファイの年間未調整売上は9億8500万ドルで、予想の10億ドルを下回り、1株当たり1ドルの損失となりました。

「ソーファイは2022年のガイダンスでアップサイド・サプライズを発表し、我々の予想を大きく上回り、4Qの力強い会員増加と製品販売の組み合わせは、2022年に向けてポジティブな勢いをもたらす」と、ウェドブッシュのアナリスト、デビッド・チアベリーニ氏は3月2日付けのメモで書いています。

同氏は、格付けを「アウトパフォーム」、目標株価を20ドルとし、同社のブランドが若年層の間で進展していることから、今後5年間に力強い成長を遂げる態勢が整っていると評価しています。

「同社は金融サービスのワンストップショップであり、これは金融の全体像よりもニッチなサービスに焦点を当てる傾向があるネオバンクの競合他社に対する大きな競争優位性である」としています。

オッペンハイマーのアナリスト、ドミニク・ガブリエーレ氏も、銀行が事業規模の拡大を続ける中で、同社の基礎資産が成長を牽引する可能性があるとし、「アウトパフォーム」と評価しました。

短期的には、金融サービス部門の売上が引き続き加速すること、資金調達コストの低下、消費者金融に対する需要の再浮上などがプラス要因になると、同アナリストは述べています。同氏は目標株価を18ドルに設定しています。

ソーファイの株価は3月2日午後、6.18%増の11.89ドルで取引されています(米国東部時間02:04PM)。

*過去記事はこちら ソーファイ SOFI

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