2026年8月17日(月)の米国株式市場は、半導体株やエネルギー株が上昇した一方、幅広い銘柄が売られ、主要3指数はそろって下落しました。ダウ平均は0.51%安の53,459.78、S&P500は0.52%安の7,745.06、ナスダック総合は0.32%安の26,644.91でした。一方、半導体指数は1.64%上昇し、サンディスク、コヒレントらが大きく上昇しました。米30年債利回りは5.31%と2007年6月以来の高水準に上昇。米国とイランを巡る緊張を背景にWTI原油も2.6%高の84.50ドル付近まで上昇し、市場の重荷となりました。
以下は、17日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
サンディスク(SNDK)
株価変動: +8.88%
詳細: フラッシュメモリを手掛ける企業です。メモリ関連株への買いが続くなかで大幅上昇しました。前週金曜日まで5営業日連続で上昇し、その間の上昇率は35%に達しており、AIデータセンター向けストレージ需要への期待が引き続き株価を押し上げています。
コヒレント(COHR)
株価変動: +7.79%
詳細: 光通信や光学インフラ関連製品を手掛ける企業です。AIデータセンター向けの高速通信インフラ需要拡大への期待から大幅に上昇しました。取引時間中にはS&P 500構成銘柄の中で上昇率トップとなる場面もありました。
ダイアナ・シッピング(DSX)
株価変動: +7.26%
詳細: ギリシャの海運会社です。約1年間続いていた買収争いを経て、ジェンコ・シッピング&トレーディングに対する買収提案を撤回すると発表しました。買収を巡る不透明感が後退したことが好感され、株価が大幅に上昇しました。
マーベル・テクノロジー(MRVL)
株価変動: +5.54%
詳細: データセンター向け半導体などを手掛ける企業です。AIインフラ関連銘柄への資金流入が続くなか、半導体株への買いが強まり、大幅に上昇しました。
ウエスタン・デジタル(WDC)
株価変動: +5.35%
詳細: データストレージ関連製品を手掛ける企業です。AIデータセンターの拡大によってストレージ需要が増加するとの期待から買われました。サンディスクやシーゲイトなど、同業銘柄もそろって上昇しています。
ルメンタム・ホールディングス(LITE)
株価変動: +4.62%
詳細: 光通信部品やレーザー製品を手掛ける企業です。同業のコヒレントが大幅上昇したことに加え、AIデータセンター向け光通信需要への期待が高まり、株価が上昇しました。
スペースX(SPCX)
株価変動: +4.45%
詳細: 宇宙輸送やAI事業を展開する企業です。8月20日に行われる第2回のロックアップ解除を控え、需給悪化への警戒が続いています。大量の株式が新たに市場で売却可能になる直前にもかかわらず株価が上昇した点が注目されています。
コーニング(GLW)
株価変動: +4.35%
詳細: 特殊ガラスや光ファイバー関連製品を手掛ける企業です。AIデータセンター向け通信インフラの拡大期待を背景に買われました。高速データ通信に必要となる光通信関連需要への期待が株価を押し上げています。
マイクロン・テクノロジー(MU)
株価変動: +4.13%
詳細: 半導体メモリ大手です。ラトニック米商務長官が、トランプ政権はアップルが中国からメモリチップを購入することを望んでいないと発言したことが買い材料となりました。中国製メモリへの規制強化が、米国メーカーであるマイクロンへの需要拡大につながるとの期待が高まりました。
SKハイニックス(SKHY)
株価変動: +3.04%
詳細: 韓国の大手半導体メモリメーカーです。ラトニック米商務長官が、アップルによる中国の長江存儲科技(YMTC)や長鑫存儲技術(CXMT)からのメモリ調達について、トランプ政権は支持しないとの姿勢を示したことが買い材料となりました。AI需要による世界的なメモリ需要の拡大が続くなか、中国メーカーからの調達が難しくなれば、SKハイニックスやマイクロン、サムスン電子など既存の大手メモリメーカーに需要が向かうとの期待が高まり、株価は上昇しました。
ジェンコ・シッピング&トレーディング(GNK)
株価変動: +2.66%
詳細: ドライバルク船を運航する海運会社です。ダイアナ・シッピングが同社への買収提案を撤回すると発表したことを受け、株価は上昇しました。
シーゲイト・テクノロジー(STX)
株価変動: +2.19%
詳細: HDDなどのデータストレージ製品を手掛ける企業です。AI関連のデータ保存需要拡大への期待から、メモリ・ストレージ関連株全体に買いが広がり、株価が上昇しました。
ボーイング(BA)
株価変動: -2.47%
詳細: 航空機・防衛機器大手です。米陸軍がテキサス州フォートフッド付近で発生した墜落事故を受け、アパッチ攻撃ヘリコプターを一時的に飛行停止にしたことが嫌気されました。ボーイングはアパッチの製造を手掛けています。
オラクル(ORCL)
株価変動: -2.57%
詳細: データベースやクラウドサービスを手掛ける企業です。市場では半導体やメモリなどAIハードウェア関連株に資金が向かい、その反動でソフトウェア株が売られました。
マイクロソフト(MSFT)
株価変動: -3.04%
詳細: ソフトウェアとクラウドサービスを手掛ける巨大テクノロジー企業です。マイクロソフトのAIインフラについて、稼働中の先端AIチップが市場の一部で想定されていた水準を下回るとの報道がありました。データセンターの建設遅延や電力確保などがAI計算能力の拡大を妨げている可能性が指摘され、巨額のAI投資が実際の計算能力へどの程度結び付いているのかが改めて注目されました。この日は半導体・メモリ株に資金が向かう一方でソフトウェア株への売りが広がり、マイクロソフトも下落しました。
ワークデイ(WDAY)
株価変動: -3.77%
詳細: 人事・財務管理向けクラウドソフトウェアを提供する企業です。この日は2社のアナリストによる投資判断引き下げが嫌気され、ソフトウェア株全体の下落と重なって株価が大きく下落しました。
L3ハリス・テクノロジーズ(LHX)
株価変動: -4.62%
詳細: 防衛・航空宇宙関連企業です。不適切な行為が判明したことを受け、クリストファー・クバシクCEOが退任したと発表しました。後任にはサム・メータ氏が就任し、経営トップの突然の交代を嫌気して株価が下落しました。
サービスナウ(NOW)
株価変動: -5.08%
詳細: 企業向けクラウドソフトウェアを提供する企業です。AI関連の半導体・メモリ株に資金が集中するなか、ソフトウェアセクター全体が売られたことから大幅に下落しました。
トレードデスク(TTD)
株価変動: -5.23%
詳細: デジタル広告プラットフォームを運営する企業です。半導体やメモリ関連株への資金シフトによってソフトウェア株への売り圧力が強まり、大幅に下落しました。
コンステレーション・ブランズ(STZ)
株価変動: -6.19%
詳細: ビールやワインなどを手掛ける酒類大手です。バークシャー・ハサウェイが保有していた約633,000株をすべて売却し、同社への投資から撤退したことが明らかになり、大幅に下落しました。
*過去記事 株価変動
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