2026年8月13日(木)の米国株式市場は、AI関連株の上昇や市場予想を下回る生産者物価指数(PPI)を好感し、主要3指数がそろって上昇しました。S&P 500は0.65%高の7,798.99と過去最高値を更新し、ナスダック総合指数は0.81%高の26,803.03、ダウ平均は0.13%高の53,839.99でした。インフレ再加速への警戒が後退し、9月のFOMCで金利据え置きとの見方も強まっています。
以下は、13日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。
ワークデイ(WDAY)
株価変動: +17.78%
詳細: 人事・財務管理向けクラウドソフトウェアを提供する企業です。プライベートエクイティ大手シルバーレイクがワークデイの買収に向けて協議しているとロイターが報じたことを受け、買収プレミアムへの期待から株価が急騰しました。協議はここ数カ月続いているとされますが、最終的に買収が成立する保証はありません。AIによる既存ソフトウェアへの影響が懸念されていた銘柄だけに、買収報道が強力な買い材料となりました。
サンディスク(SNDK)
株価変動: +13.67%
詳細: AI向けデータセンターなどで利用されるNANDフラッシュメモリを手掛ける半導体企業です。インベスター・デイで、2028年度から2030年度にかけて売上高が年率10%台半ば〜後半で成長するとの見通しを示しました。さらに調整後粗利益率を約80%、調整後フリーキャッシュフロー・マージンを約50%に安定させる目標を掲げたことが好感され、株価が急騰しました。
*関連記事「サンディスク株が急騰 株価3,000%上昇を支える「粗利80%」計画」
SKハイニックス(SKHY)
株価変動: +7.29%
詳細: DRAMやAI向け高帯域幅メモリ(HBM)で世界大手の韓国半導体メーカーです。サンディスクがインベスター・デイで強気の長期見通しを示したことなどから、メモリ市況の先行きに対する期待が再び強まりました。AIデータセンター向け半導体需要の拡大を背景に韓国でも半導体株が大きく買われ、SKハイニックスにも買いが波及しました。8月上旬に大きく調整していた反動も上昇を後押ししました。
エナーシス(ENS)
株価変動: +5.71%
詳細: 産業向け蓄電池やエネルギー貯蔵システムを提供する企業です。第1四半期決算と今後の業績見通しが市場から高く評価されました。さらに四半期配当を10%引き上げると発表したことも好感され、株価が大幅に上昇しました。
ネットフリックス(NFLX)
株価変動: +5.43%
詳細: 世界最大級の動画配信サービスを展開しています。ビル・アックマン氏がネットフリックスを新たな投資先としてポートフォリオに組み入れたことが明らかになりました。有力投資家による新規投資が市場で好感され、株価が上昇しました。
パランティア・テクノロジーズ(PLTR)
株価変動: +4.66%
詳細: AIを活用したデータ分析ソフトウェアを政府機関や企業向けに提供しています。この日はワークデイの買収報道などをきっかけにソフトウェア株全体にも買いが入り、パランティアも上昇しました。
マイクロン・テクノロジー(MU)
株価変動: +4.23%
詳細: DRAMやNANDフラッシュメモリを手掛ける米半導体大手です。サンディスクの強気な長期見通しを受け、メモリ市場全体への成長期待が高まりました。前日の上昇に続いて買われ、メモリ価格の持続性への懸念から調整していた反動も株価上昇につながりました。
スペースX(SPCX)
株価変動: -3.33%
詳細: ロケット、衛星通信、AIなどの事業を展開するテクノロジー企業です。オープンAIのChatGPTやアンソロピックのClaudeに対抗する最新AIアシスタント「Grok 4.6」を発表しました。前日はイーロン・マスクCEOによるAI事業への強気な発言を受けて約10%上昇していたため、この日は利益確定売りなどから株価が下落しました。
JDドットコム(JD)
株価変動: -7.31%
詳細: 中国の大手EC企業です。第2四半期の売上高と利益はいずれもウォール街の予想を上回りました。それにもかかわらず株価は下落しており、好決算だけでは中国の消費環境や競争激化を巡る投資家の懸念を払拭できませんでした。
コヒレント(COHR)
株価変動: -7.99%
詳細: AIデータセンター向け光通信製品などを手掛ける企業です。第4四半期決算は市場予想を上回り、次四半期についても強い見通しを示しました。しかし、競合ルメンタムの好決算を受けて市場の期待が極めて高くなっていたため、決算内容がその高い期待を十分に上回れなかったとの見方から株価は下落しました。
*関連記事「コヒレント株はなぜ下落?好決算でも売られた理由と「銅から光へ」の巨大潮流」
シスコ・システムズ(CSCO)
株価変動: -8.40%
詳細: ネットワーク機器大手です。2026年度第4四半期決算では売上高と利益が市場予想を上回りましたが、粗利益率が前年同期から低下しました。AIインフラ需要によって売上高が伸びる一方、利益率への懸念が強まり、好決算にもかかわらず株価は大幅に下落しました。
*関連記事「シスコ株はなぜ8.8%急落?好決算でも市場が警戒した「利益率」の正体」
オンダス・ホールディングス(ONDS)
株価変動: -8.80%
詳細: 自律型ドローンや無線通信技術を手掛け、パランティアとも提携している企業です。第2四半期売上高は前年同期比で1,200%以上増加しましたが、最終赤字が市場予想より大きくなりました。急成長する売上高よりも損失拡大への警戒が優勢となり、株価は下落しました。
スタブハブ(STUB)
株価変動: -10.07%
詳細: チケット再販売プラットフォームを運営しています。2026 FIFAワールドカップによる需要拡大で売上高は押し上げられましたが、コストが大幅に増加し、第2四半期は赤字となりました。売上成長よりも収益性悪化への警戒が強まり、株価は大幅に下落しました。
セレブラス・システムズ(CBRS)
株価変動: -11.85%
詳細: ウエハーサイズの大型AIチップで知られる半導体企業です。第2四半期決算で赤字を計上したほか、受注残が約250億ドルで横ばいだったことが投資家の失望を招きました。AI半導体市場の成長期待は高いものの、収益性と受注拡大への懸念から株価が急落しました。
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ハーツ・グローバル(HTZ)
株価変動: -16.25%
詳細: レンタカー大手です。著名投資家ビル・アックマン氏率いるパーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントが、保有していたハーツ株を売却したことが明らかになりました。6月下旬に発表された株式発行が撤退の理由とされ、需給悪化への警戒から株価が急落しました。
タペストリー(TPR)
株価変動: -16.49%
詳細: コーチなどの高級ブランドを傘下に持つファッション企業です。決算の利益は市場予想をわずかに上回りましたが、2027年度の売上高見通しが市場の期待に届きませんでした。今後の成長鈍化への警戒から売りが膨らみ、株価は大幅に下落しました。
*過去記事 株価変動
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