5月21日の米国市場で注目された大きく動いた銘柄

2026年5月21日(木)の米国株式市場は、IBMの急騰が追い風となり、ダウ平均が2月以来となる過去最高値を更新しました。ダウは276ドル高の0.6%上昇、S&P500は0.2%高、ナスダック総合は0.1%高で取引を終えました。一方、市場では中東情勢と原油価格の動向にも注目が集まり、エネルギー価格上昇が消費に与える影響への警戒感も残りました。

以下は、21日に注目され、株価が大きく動いた銘柄とその詳細です。

ディーウェーブ・クオンタム(QBTS)

株価変動: +33.37%
詳細: 量子コンピューティング技術を手がける企業です。米商務省による量子産業支援計画が明らかになったことで、量子関連銘柄への期待が急速に高まりました。リゲッティやイオンキューなどと同様に、政策支援の恩恵を受ける可能性が意識され、株価は急騰しました。
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インフレクション(INFQ)

株価変動: +31.48%
詳細: 中性原子方式の量子技術を手がける企業です。米商務省による量子産業支援計画の対象として注目され、量子コンピューティング関連株の一角として大きく買われました。
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リゲッティ・コンピューティング(RGTI)

株価変動: +30.57%
詳細: 量子コンピューターの開発を手がける企業です。米商務省が国内量子産業の育成を目的に、複数企業へ資金支援を行う計画を確認したことが材料視されました。量子関連株全体に資金が流入するなか、同社株は大きく買われました。
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アプライド・デジタル(APLD)

株価変動: +21.51%
詳細: データセンターの建設・運営を手がける企業です。同社は米国のハイパースケーラーと、4番目のAIファクトリーキャンパスに関する15年間の新リース契約を締結したと発表しました。AIインフラ需要の拡大を背景に、長期契約による売上成長期待が高まり、株価は急騰しました。

グローバルファウンドリーズ(GFS)

株価変動: +14.92%
詳細: 半導体受託製造を手がける企業です。同社は量子分野に進出し、新事業「Quantum Technology Solutions」を発表しました。さらに、米政府から最大3億7500万ドル規模の支援を受ける可能性があることも好感され、株価は大きく上昇しました。
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ネビウス・グループ(NBIS)

株価変動: +14.65%
詳細: AIクラウドインフラを提供する企業です。ブルーム・エナジーが同社向けに電力を供給する契約を結び、2026年中に328メガワットの設備容量が稼働する見通しとなりました。AIデータセンターの成長には電力確保が不可欠であり、安定した電力供給体制への期待から株価は大きく上昇しました。
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ラルフ・ローレン(RL)

株価変動: +13.87%
詳細: 高級アパレルブランドを展開する企業です。第4四半期決算で市場予想を上回る利益を発表し、2027年度の売上見通しも堅調な内容となりました。高級消費関連株としての底堅さが評価され、S&P500構成銘柄の中でも大きな上昇となりました。

スポティファイ(SPOT)

株価変動: +13.06%
詳細: 音楽ストリーミングサービスを展開する企業です。投資家向けイベントで、長期的な売上成長見通しを示し、プレミアム会員向けの複数の新プログラムを発表しました。売上拡大への期待が高まり、株価は大きく上昇しました。

IBM(IBM)

株価変動: +12.43%
詳細: 大手IT・クラウド・AI関連企業です。量子コンピューティング分野で、米国初の純粋な量子ファウンドリ企業「Anderon」を設立すると発表しました。IBMと米商務省がそれぞれ10億ドルを拠出し、IBMは知的財産や人材、資産も提供する予定です。米国政府による量子産業支援への期待から株価は大幅に上昇しました。
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ルメンタム・ホールディングス(LITE)

株価変動: +11.11%
詳細: 光通信部品やレーザー製品を手がける企業です。AIデータセンターでは、GPU同士やサーバー間を高速につなぐ光通信技術の重要性が高まっており、同社の光トランシーバーやレーザー関連製品への需要拡大が期待されています。さらに、ルメンタムは2026年5月18日からナスダック100指数に採用されており、指数連動資金の流入期待も株価を支えました。

イオンキュー(IONQ)

株価変動: +12.24%
詳細: 量子コンピューター開発企業です。米商務省が量子産業の国内育成を目的に複数企業へ助成金を出す方針を確認したことで、量子関連株が一斉高となりました。同社もその流れに乗り、株価は大きく上昇しました。
*関連記事「米国政府が量子株に巨額支援 IBM・リゲッティ・ディーウェーブ急騰の理由

バージン・ギャラクティック(SPCE)

株価変動: +11.34%
詳細: 宇宙旅行関連企業です。スペースXの株式売り出し目論見書提出をきっかけに、宇宙関連銘柄全体への注目が高まりました。ロケット・ラブは下落した一方で、同社株は終値ベースで大きく上昇しました。

ブルーム・エナジー(BE)

株価変動: +9.06%
詳細: 燃料電池を活用した分散型電源ソリューションを提供する企業です。AIクラウド企業ネビウスに電力を供給する契約を発表しました。契約は3段階で進み、各供給期間は10年、ネビウスは契約期間中に最大26億ドルを支払う見込みです。AIデータセンター向け電力需要の拡大が成長材料として評価されました。
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ASTスペースモバイル(ASTS)

株価変動: +7.42%
詳細: 衛星通信ネットワークの構築を目指す宇宙関連企業です。スペースXの株式売り出し目論見書提出を受け、宇宙関連株への投資家の関心が高まりました。同社株も終値ベースで上昇しました。

コアウィーブ(CRWV)

株価変動: +6.22%
詳細: AI向けクラウドインフラを提供する企業です。AIインフラ需要への期待が続くなか、終値ベースで株価は上昇しました。

エヌビディア(NVDA)

株価変動: -1.77%
詳細: AI半導体の世界的な中心企業です。第1四半期決算では売上高・利益ともに市場予想を上回り、今四半期の売上見通しも910億ドルとウォール街予想を大きく上回りました。しかし、好材料が出尽くしと受け止められたことや、中東情勢・原油価格などマクロ要因への関心が高まったこともあり、株価は下落しました。
*関連記事「エヌビディア株はなぜ下落したのか 売上85%増でも投資家が満足しない理由

ディア(DE)

株価変動: -5.19%
詳細: 農業機械や建設機械を手がける大手企業です。第2四半期の売上高は前年同期比5%増の133億7000万ドルとなり、市場予想を上回りました。1株利益も6.55ドルと市場予想の5.70ドルを上回りましたが、前年からは減益となったことや農業機械需要への警戒感が重荷となり、株価は下落しました。

ロケット・ラブ(RKLB)

株価変動: -6.58%
詳細: 小型ロケット打ち上げや人工衛星関連事業を手がける宇宙関連企業です。イーロン・マスク氏率いるスペースXが株式売り出しの目論見書を提出したことで、宇宙関連株の競争環境が改めて意識されました。同社株は売り圧力を受け、下落しました。

ウォルマート(WMT)

株価変動: -7.27%
詳細: 米国最大級の小売企業です。第1四半期の売上高は市場予想を上回りましたが、弱い業績見通しが投資家の懸念材料となりました。消費環境への警戒感や利益成長への不透明感が意識され、株価は大きく下落しました。

インテュイット(INTU)

株価変動: -20.02%
詳細: 会計・税務・個人金融ソフトを提供する企業です。第3四半期決算では市場予想を上回る利益を発表しましたが、フルタイム従業員を17%削減すると発表したことが嫌気されました。CEOは人員削減についてAIは関係ないと説明しましたが、リストラへの懸念が決算の好材料を上回り、株価は急落しました

*過去記事 株価変動

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