時間外で14%急騰!サンディスクの好決算から読み解くAIインフラ投資の次なる一手

  • 2026年1月30日
  • 2026年1月30日
  • BS余話

サンディスク(SNDK)が2026年1月29日に発表した決算は衝撃的なものでした。本記事ではその内容をベースに、フラッシュメモリ市場の構造変化とサンディスクの将来性について深掘り解説します。

1. 驚異的な決算:市場予想を大幅に上回る利益水準

今回発表された2025年12月期決算は、控えめに言っても驚異的です。調整後1株当たり利益(EPS)は6.20ドルと、ウォール街のコンセンサス予想であった3.62ドルを大幅に塗り替えました。売上高についても、予想の26.9億ドルに対し30.3億ドルと力強い伸びを示しています。

さらに特筆すべきは次期の見通しです。売上高見通しの中央値を46億ドルと発表しましたが、これは市場予想の29.3億ドルをはるかに上回る水準であり、業績のモメンタムが一段と加速することを示唆しています。

この圧倒的な数字を受けて、株価は時間外取引で一時、最大14%上昇という極めて強い反応を見せました。

2. 短期契約から複数年契約へが意味する圧倒的優位性

今回の発表で最も注目すべきは、顧客側から複数年契約への移行を打診しているという点です。通常、コモディティ化しやすいメモリ製品は、価格変動リスクを避けるために四半期ごとの契約が一般的です。それを顧客が数年先まで確保したいと動いている事実は、NAND型フラッシュメモリがもはや代替不可能な戦略物資に昇格したことを意味します。2026年以降も需要が供給を上回るという経営陣の見通しは、極めて高い確度を持っていると考えられます。

3. エヌビディアとの共生関係:ストレージがボトルネックになる時代

エヌビディア(NVDA)のジェンスン・フアンCEOがCESで言及した次世代AIサーバーへのNAND搭載量の大幅増は、サンディスクにとって最大の追い風です。

これまでAI計算の主役はGPUとHBM(高帯域幅メモリ)でしたが、計算データ量が膨大になるにつれ、データの出口であるストレージがボトルネックになりつつあります。パフォーマンスを維持するために、低速なHDDから高速なSSDへの移行が不可欠です。

2027年までに一つのAI機能で世界供給の10%を消費するという予測は、他部門向け供給の逼迫を招き、価格の長期高止まりを正当化するものとなります。

4. 分社化による専門性と機動力の結実

昨年、ウエスタンデジタル(WDC)からスピンオフした判断は、現時点で大成功だったと言えます。HDD事業の緩やかな減速に足を引っ張られることなく、高成長・高付加価値なフラッシュメモリ事業に資本を集中投下できる体制が、今回の決算における驚異的なアウトパフォームを生んだ原動力です。

結論:サンディスクの将来性はAIの基盤としての定着にある

今回の決算を受けて時間外で株価が14%上昇したのは、市場がサンディスクを単なるメモリメーカーではなく、AIインフラ企業として再評価し始めた証拠です。

今後の注目点は、2026年後半に予定されているエヌビディアの次世代サーバー出荷に合わせた、サンディスクの供給能力の拡大ペースです。需給が逼迫する中で、どれだけエンタープライズ向けSSDのシェアを伸ばせるかが、さらなる株価上昇の鍵を握ることになります。

情報ソース: Barron’s: “Sandisk Beats Earnings. The Stock Is Soaring.” (By Tae Kim and Adam Levine, Jan. 29, 2026)

※本記事は情報の提供を目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資は自己責任で行ってください。

*過去記事「AIインフラの「真の主役」へ:サンディスクの驚異的な躍進とその将来性を読み解く

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