注目のデータセンター株3選!AI革命で期待が高まる企業とは?

中国のAI企業「ディープシーク」が、OpenAIのChatGPTに匹敵する性能を持つAIモデルを発表したことで、投資家の注目を集めています。この新たな動きにより、AI関連のコスト効率や技術の進化が再び議論の中心となっています。特に、主要テクノロジー企業の設備投資に対する影響が注目されています。

ディープシークのAIモデルとその背景

ディープシークが発表したAIモデルは、ChatGPTと同等の性能を持ちながら、開発コストが600万ドル弱と推定されています。ただし、実際の開発費用については確かな情報は得られていません。この報道を受け、マイクロソフト(MSFT)、アマゾン(AMZN)、アルファベット(GOOGL)、メタ・プラットフォームズ(META)といったアメリカのAI企業が計画している大規模な設備投資が再考される可能性があります。

2025年、これらの企業の設備投資額は2160億ドルに達すると予想され、2026年にはさらに2610億ドル、2027年には2830億ドルへと増加する見通しです。この支出は、エヌビディア(NVDA)やその技術を活用するデータセンターに関連する多くの製造業者の売上拡大に寄与するとみられます。

ジェボンズのパラドックスが示唆するAIの未来

ディープシークの台頭によって最近よく口にされているのが「ジェボンズのパラドックス」です。ジェボンズのパラドックスとは、技術革新が進むことでコストが低下し、結果として需要が増加する現象を指します。AIの分野でもこの現象が見られ、AIモデルの利用コストが下がることで、新たな企業がAI活用に資金を投入する可能性があります。

現在、大手クラウドサービスプロバイダー(ハイパースケーラー)がデータセンターの約25%を占めており、それ以外のコロケーションサービス事業者が50%を占めています。AIモデルのコストが下がれば、これらの事業者の成長が期待されます。

スプートニクの瞬間とAIの発展

今回の事件をアメリカとソ連が宇宙開発競争を繰り広げたきっかけとなった「スプートニクの瞬間」にたとえ、それがAIの進化にもたらす影響についても議論が広がっています。宇宙開発競争がアメリカの宇宙予算を飛躍的に押し上げたように、中国のAIの進化がアメリカ企業にとって新たな競争を引き起こす可能性があります。

特に、データセンター関連の電力需要は2023年から2030年にかけて年率2.8%で成長すると見込まれており、電気機器、冷却技術、送電網設備を提供する企業の売上を後押しすると考えられます。

投資家が注目すべき株式銘柄

BofA証券のアンドリュー・オビン氏は、データセンター・インフラ企業であるバーティブ(VRT)や、電気機器メーカーのイートン(ETN)、発電技術を提供するGEベルノバ(GEV)の株式に注目しています。これらの企業の目標株価は以下の通りです。*()内は1月27日の終値

  • バーティブ: 165ドル(102.60ドル)
  • イートン: 410ドル(311.55ドル)
  • GEベルノバ: 485ドル(330ドル)

これらの目標株価は、27日の終値から平均45%程度の上昇余地があることを示しています。

AIがもたらす製造業株への影響

AI関連技術の進化は、製造業の多くの分野に波及する可能性があります。エヌビディアのチップを活用したデータセンター設備や、それに関連する電気コネクタの製造業者がその恩恵を受けると期待されています。また、AIモデルの普及が進むことで、中小企業や非ハイパースケール事業者も成長機会を得る可能性があります。

まとめ

中国のディープシークが引き起こしたAIの進化は、アメリカのテクノロジー企業の戦略に影響を与える可能性を示唆しています。これにより、AI関連の設備投資や市場の構造が変化する可能性があります。投資家はこれらの変化を注視し、新たな成長分野を見極める必要があります。

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