エヌビディア株価、過去最高値に迫る勢い:AIチップ需要が株価を押し上げる

エヌビディア(NVDA)の株価は、最近の取引で過去最高値に迫る動きを見せています。10月9日の取引では、株式分割後の最高値である6月に記録した135ドルにあと数ドルのところまで達し、132.65ドルで取引を終えました。

株価の上昇には、主要サプライヤーである台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSMC)の影響が大きく関与しています。同社は9日に、9月の売上高が前年同月比で40%増加したと発表。これにより、TSMCの第3四半期の売上高は7596.9億台湾ドル(約235.8億ドル)に達しました。第3四半期の売上高について、TSMCは以前に224億ドル〜232億ドルになると予測していましたが、実際の売上はその予測を上回る結果となりました。

TSMCとエヌビディア、AIチップの需要に対応する課題

エヌビディアとその主要サプライヤーであるTSMCは、AIチップの旺盛な需要に対応するための課題に直面しています。特に、TSMCの先進的なチップパッケージング技術「CoWoS」は、エヌビディアの最高性能AIチップの製造に不可欠な技術です。TSMCは、この技術の生産能力を2024年末までに倍増させる計画を発表しています。これにより、今後のAIチップの需要に柔軟に対応できる体制が整うことが期待されています。

また、投資家たちは、エヌビディアの新しい「Blackwell」人工知能チップの出荷遅延に関する懸念をほぼ払拭したと見られています。これにより、エヌビディアがAI分野への大規模な投資を継続できる能力への期待が高まっています。

エヌビディアの成長予測とAI市場への期待

J.P.モルガンのアナリストは、エヌビディアの売上が2024年に約1750億ドルになると見込んでおり、2027年までに2250億ドルに増加するとのコンセンサス予測が出ています。エヌビディアを中心とするテクノロジー業界全体への投資が拡大し、AI関連の支出が1兆ドルに達する可能性があると予想されています。

他のチップメーカーの動向

9日の取引では、他の主要チップメーカーの株価にも変動がありました。アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は1%下落しましたが、ブロードコム(AVGO)は2.9%の上昇を記録しています。これにより、AIチップ需要の影響が業界全体に広がっていることが示されています。

エヌビディアの株価は、AI技術への期待と、それを支えるサプライチェーンの拡充により、引き続き強い上昇基調を保つと予想されています。今後もAI分野の成長に伴い、エヌビディアと関連企業の動向に注目が集まりそうです。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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