クラウドとAIで飛躍するIBM:高配当株としての魅力

IBM

IBM(インターナショナル・ビジネス・マシーンズ)は、成熟期を迎えた最初のハイテク企業の一つとして、数十年にわたり投資家に安定した配当を提供してきました。2024年4月には、配当金を1株当たり年間6.68ドルに引き上げると発表し、わずか0.6%の増配ながらも、29年連続の増配を達成しました。この実績は、投資家にとってIBMが信頼できる高配当株であることを強く示しています。

高配当利回りと安定性

IBMの配当利回りは4%に達しており、高配当株としての魅力を持っています。29年連続の増配は、同社が長期的に株主価値を重視し、安定した配当を提供する姿勢を示す重要な指標です。このような実績は、安定した収益基盤と堅実な財務管理に支えられています。

クラウドおよびAI分野での進展

アービンド・クリシュナCEOのリーダーシップの下、IBMはクラウドおよびAI分野での重要なプレーヤーとしての地位を確立しています。2019年のレッドハット買収は、IBMを本格的なクラウド企業へと導き、クラウドサービスの拡大に大きく貢献しました。また、IBM Watsonxのようなビジネス・アプリケーションを通じて、AI分野でも確固たる存在感を示しています。

フリーキャッシュフローと配当の持続可能性

2024年第1四半期において、IBMは直近12ヵ月間のフリーキャッシュフローが120億ドルに達し、同期間の配当コスト60億ドルをはるかに上回りました。この健全なフリーキャッシュフローの状況は、IBMが将来的にも安定した配当を維持し、さらに増配を続ける可能性が高いことを示しています。

株価の回復と成長の見通し

クリシュナCEOが2020年4月に就任して以来、IBMの株価は劇的に回復しています。特に、2010年代の大半で値を下げていた株価が反転し、投資家にとって魅力的な成長の兆しを見せています。減収の傾向もほぼ反転し、利益が増加していることから、IBMは今後も安定した収益を期待できる企業として注目されています。

まとめ

IBMは、高配当株としての安定性と将来の成長見通しを兼ね備えた魅力的な投資先です。クラウドおよびAI分野での進展、健全なフリーキャッシュフロー、そして安定した配当の実績は、長期的な投資家にとって信頼できる選択肢となっています。アービンド・クリシュナCEOのリーダーシップの下、IBMはさらに強固な企業としての地位を築き、株主価値を高め続けることが期待されます。

*過去記事はこちら IBM

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