エヌビディア株、勢いに一服?長期的な視点で見るAI半導体の巨人

エヌビディア(NVIDIA)は、人工知能(AI)技術の先駆者として、その革新的な半導体製品で知られています。今週、エヌビディアの株価は、年初来で初めての下落を記録しました。3月28日までの1週間で、S&P500種株価指数が0.4%上昇したのに対し、AI半導体における高いシェアを誇る同社の株価は4.2%下落しました。エヌビディアの株式は、1999年の株式公開以来、最長となる11週連続の上昇を経験しましたが、今週その勢いが途切れました。

背景:エヌビディアの株価上昇の軌跡

エヌビディアの株価は、過去数ヶ月間で驚異的な上昇を遂げています。この11連騰中には、株価が92.1%も上昇し、以前の記録である2023年3月3日に終わる週の9連騰を上回りました。しかし、今週の反落は、エヌビディアを含む半導体メーカーやテクノロジー大手企業の株価が上昇し過ぎているのではないかという市場の懸念の中で起こりました。にもかかわらず、エヌビディアの株価は依然として強いパフォーマンスを示しています。

テクニカル・アナリストの見解

テクニカル・アナリスト、マーク・アーベター氏は、エヌビディアの株価が勢いを失っているかもしれないが、中期的な見通しは依然として強気であると述べています。同氏は「歴史は強気の味方だ」と述べ、この種の市場トレンドが多くの予想よりも長く続く傾向にあると指摘しています。確かに、エヌビディアの株価は、3月に14.2%上昇し、5ヶ月連続の上昇を記録しました。この期間中、株価は121.6%も上昇しました。

マグニフィセント・セブンとエヌビディア

データトレック・リサーチの共同設立者、ニコラス・コーラス氏によれば、「マグニフィセント・セブン」は、3月のS&P500の3.1%上昇の主役ではありませんでした。しかし、今週の下落にも関わらず、エヌビディアの株価はS&P500の総リターンの22%を占め、「まだ力を持っている」と評されています。過去1年で、PHLX半導体指数が55.4%、S&P500が30.5%上昇した中、エヌビディア株は230%の著しい上昇を遂げました。

まとめ

エヌビディアの株価は、最近の反落にもかかわらず、依然として市場での強力なプレゼンスを保持しています。その革新的な技術と市場での地位は、長期的な成長の可能性を示唆しています。投資家は、市場の短期的な波に惑わされることなく、エヌビディアの将来の展望に注目すべきです。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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